パイオニア2号(Pioneer 2)は、月及び地球と月の間の空間の観測を目的とした3機のエイブル探査機のうち最後のものである。1958年11月8日7時30分00秒(UTC)の打上げ直後、打上げ機の第3ステージが分離したものの点火に失敗し、パイオニア2号は意図された月軌道に到達することができなかった。探査機は、アフリカ北西部の北緯28.7°東経1.9°の位置で大気圏再突入する前に最高高度1,550kmに達した。短い飛行中に、地球の赤道の周りには考えられていたよりも高いエネルギー放射があることや地球の周りの流星塵の密度が宇宙空間よりも大きいことの証拠を示す少量のデータが得られた。