フレデリック・ヴィクター・ディキンズ(Frederick Victor Dickins、1838年 - 1915年)は、イギリスの日本文学研究者、翻訳家。イギリス海軍軍医、領事館弁護士として来日し、帰国後はロンドン大学の事務局長(副学長)を務めたが、初の本格的英訳とされる『百人一首』をはじめ、『竹取物語』『忠臣蔵』『方丈記』などを英訳し、日本文学の海外への紹介に先駆的な役割を果たした人物として知られる。ハリー・パークス、アーネスト・サトウとも交流があり、南方熊楠も、熊楠が翻訳の手助けをする代わりにイギリス留学中の経済的支援を受けるなど、深い交流があった。