三姫(さんひめ)は、歌舞伎で時代物の姫役のうち代表的かつ至難とされる三役の総称。歌舞伎の姫の役を赤地(緋色)の衣装(綸子)をつけることから〈赤姫(あかひめ)〉と呼び、その赤姫の中でも三つの代表的な大役を三姫と呼ぶ。 * 『本朝廿四孝』の八重垣姫 * 『鎌倉三代記』の時姫 * 『』の雪姫 の3つの役をいう。いずれも難題に直面した際に大胆な行動を起こす姫であり、「八重垣姫」と「雪姫」の2役については霊力の描写があるなど、高い演技力や技術力が求められる難役。