冉魏(ぜんぎ、拼音:Rǎnwèi、350年 - 352年)は、中国五胡十六国時代に漢族の冉閔によって建てられた国。国号は大魏だが、魏を国号とする国は複数あるため、冉閔の魏を冉魏と呼んで区別する。あまりに早く滅亡したため、「五胡十六国」の一つには含まれていない。後趙政権が漢人を虐待したことへの反動として、漢民族至上主義に基づく国家を目指したため、異民族の勢力圏にあった華北地方においてはその勢力基盤は脆弱で、支配領域は鄴周辺のわずかな地域に限定された。