土壌(どじょう)とは、地球上の陸地の表面を覆っている鉱物、有機物、気体、液体、生物の混合物である。一般には土(つち)とも呼ばれる。陸地および水面2メートル以下の堆積物を指す。 地球の土壌は土壌圏を構成し、以下の4つの重要な機能を持って生命を支えている。 * 植物の生育媒体。 * 水を蓄え、供給し、浄化する。 * 地球の大気の組成を変える。 * (植物以外を含む)生物の住みかとなる。 これら全ての機能は、土壌を変化させる働きを持っている。 土壌圏は岩石圏、水圏、大気圏、生物圏と接触する。土壌は鉱物と有機物から成る固体の部分と、気体(土壌空気)と水(土壌溶液)を蓄える間隙(空隙)とで構成される。すなわち、土壌は固相、液相、気相の三相システムである。 土壌が生成されるためには母材(土壌の元となる材料)、気候、地形、生物、時間という5つの因子がある。土壌は侵食による風化など、多くの物理的、化学的、生物的過程によって常に変化している。土壌はとても複雑で強い内部相互作用を持つ生態系である。