市来 琴(いちき こと、天保3年(1832年) - 大正2年(1913年))は、薩摩藩士市来正之丞の妻。薩摩藩士西郷吉兵衛の長女。西郷隆盛の妹で、西郷従道の姉。 父の存命中には正之丞に嫁いでいたようであるが、嘉永5年(1852年)祖父・父母が相次いで亡くなり、翌々年には兄・吉之介(隆盛)、長弟・吉次郎とともに西郷家の家計を支えた。また母の実家の椎原家に並んで市来家は、西郷家にとって親密な縁戚であり、両家への西郷隆盛の書簡が多々残っている。