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作品が放送された[[1985年]]は『[[秘密戦隊ゴレンジャー]]』の放送からちょうど10年であったが、特に記念作品という位置づけは行われていない。しかし戦隊メンバーは[[軍人]]で、彼らとともに戦うサポートメンバーについてもかなり描写されているなどの共通点があり、意識しているのではないかと推測されるところもある。 |
作品が放送された[[1985年]]は『[[秘密戦隊ゴレンジャー]]』の放送からちょうど10年であったが、特に記念作品という位置づけは行われていない。しかし戦隊メンバーは[[軍人]]で、彼らとともに戦うサポートメンバーについてもかなり描写されているなどの共通点があり、意識しているのではないかと推測されるところもある。 |
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また、ナレーションには、渋みのある語り口の[[田中信夫]]がゴレンジャー(14話まで)以来の登板となった。 |
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当作品の全55話という放送回数はそのゴレンジャーに次ぐ記録であるが、当初は51話の予定が後番組との調整、また当時スーパー戦隊と[[メタルヒーローシリーズ]]は1ヶ月ほど新番組の開始時期をずらしており、メタルヒーロー側の『[[時空戦士スピルバン]]』が4月開始になったことなどの要因で伸びたものである。結果的にはこの1ヶ月の延長が既に挙げた終盤の盛り上がりに非常に大きく貢献しており、放送当時より20年を経た現在でも、ファンの間では'''「今作品こそが戦隊史上最高傑作」'''と評する者も多い。メイン脚本家の[[曽田博久]]も、自分の関わった中ではこの作品が一番のお気に入りであると述べている。戦隊シリーズを[[長寿番組]]と認知させた作品であるとも言えるだろう。 |
当作品の全55話という放送回数はそのゴレンジャーに次ぐ記録であるが、当初は51話の予定が後番組との調整、また当時スーパー戦隊と[[メタルヒーローシリーズ]]は1ヶ月ほど新番組の開始時期をずらしており、メタルヒーロー側の『[[時空戦士スピルバン]]』が4月開始になったことなどの要因で伸びたものである。結果的にはこの1ヶ月の延長が既に挙げた終盤の盛り上がりに非常に大きく貢献しており、放送当時より20年を経た現在でも、ファンの間では'''「今作品こそが戦隊史上最高傑作」'''と評する者も多い。メイン脚本家の[[曽田博久]]も、自分の関わった中ではこの作品が一番のお気に入りであると述べている。戦隊シリーズを[[長寿番組]]と認知させた作品であるとも言えるだろう。 |
2006年6月23日 (金) 05:46時点における版
『電撃戦隊チェンジマン』(でんげきせんたいチェンジマン)は、1985年(昭和60年)2月2日から1986年(昭和61年)2月22日までテレビ朝日系列で毎週土曜日18:00 - 18:25に全55話が放送された、東映製作の特撮テレビドラマシリーズ「スーパー戦隊シリーズ」第9作目の作品である。
注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。
スーパー戦隊シリーズ | ||
第8作 | 超電子 バイオマン |
1984年2月 ~1985年1月 |
第9作 | 電撃戦隊 チェンジマン |
1985年2月 ~1986年2月 |
第10作 | 超新星 フラッシュマン |
1986年3月 ~1987年2月 |
概要
ストーリー
地球防衛を任務とする地球守備隊の日本支部では、各部隊から集められた精鋭たちに対して、教官である伊吹軍曹の激しい訓練が繰り広げられていた。しかしあまりに過酷な訓練に隊員は次々と離脱していってしまう。
その時、星王バズーが率いる数々の異星人が集まった宇宙帝国「大星団ゴズマ」の地球侵略が始まる。ゴズマの戦闘員・ヒドラー兵から逃げ惑い、隊員達は絶体絶命のピンチに陥る。その時突然地球から発せられた光に包み込まれた剣飛竜をはじめとした5人は、強化服をまとった戦士に変身した。
あっさりとヒドラー兵、そしてなんとかゴズマの怪人「宇宙獣士」も倒す5人。そのパワーに驚く彼らに向けて伊吹軍曹は言う。自分がしてきた非常識ともいえるこの訓練は、地球守備隊内に設置されている特殊部隊・電撃戦隊のメンバー選抜のためであったことと、電撃戦隊の長官が伊吹自身であること、そして彼ら5人は地球に危機が迫ったときに、その危機を脱するために発する「アースフォース」に選ばれ、その力によって強化服をまとうことができるようになったのだと。
こうして5人は、これまで伊吹が選抜してきた電撃戦隊の新しい一員「チェンジマン」としてゴズマの地球侵略に立ち向かう。そしてチェンジマンの戦いはやがてゴズマの屋台骨を揺るがし、他の星々に住む人々の命運をも担った最終決戦へと向かう。
特徴
敵組織がさまざまな異星人の集合体であったり、さまざまな異星人とチェンジマン5人とのドラマが用意されるなど、『電子戦隊デンジマン』や前作『超電子バイオマン』同様にSF大河ロマン色が強く打ち出されているだけでなく、従来のシリーズのヒーローの差別化を図る意味もあり、あえて「ミリタリー性」「ヒーローの若さ」「汗くささ」を前面に押し出した企画としてスタートした作品でもあった。
特にシリーズ終盤ではゴズマから電撃戦隊に味方するものが現れるという展開や、往年のアクションスターで、テレビドラマでのバイプレーヤーとしても渋さを見せていた藤巻潤演じる伊吹長官(厳しくも暖かい父のようなキャラクターとして設定され、戦隊メンバーの若さを強調している)が、自らに関する衝撃の事実を明らかにするなど、見所は多い。特に後者については当時の視聴者の度肝を抜く設定で、今でもファンの間で語り草となっている。
チェンジマンの変身後のスーツ色は赤・黒・青・白・桃で、黄色いスーツの戦士に代わって(イエローがいない戦隊はここと「ジャッカー電撃隊」のみ)、女性戦士史上初の白いスーツ(ピンクのラインがあるため、当時の視聴者にはピンクが二人いるという印象もあったようだが)を身に着けた戦士が登場した。また変身後の名前は色ではなく、モチーフとなっている伝説獣(変身前の名前でも暗喩されている)の名前を取り入れている。スーツ色を各戦士の名前に使っていないのは、東映オリジナルの『バトルフィーバーJ』以降で、戦隊のフォーマットがほぼ確立してからは初。なお、これに続くのは、当作品でチェンジペガサス/大空勇馬を演じた和泉史郎が、史上初の6番目のレギュラー戦士・ドラゴンレンジャー/ブライを演じた7年後の『恐竜戦隊ジュウレンジャー』である。
また戦隊の必殺技にも新機軸が取り入れられた。5人の持つバズーカ砲(「~ズーカ」)を組み合わせて形成する合体バズーカ砲・「パワーバズーカ」である。これ以降シリーズの各戦隊では、同様の大型火器による必殺技、及び各戦士の武器を組み合わせて作った必殺兵器がしばしば採り上げられるようになった。
作品が放送された1985年は『秘密戦隊ゴレンジャー』の放送からちょうど10年であったが、特に記念作品という位置づけは行われていない。しかし戦隊メンバーは軍人で、彼らとともに戦うサポートメンバーについてもかなり描写されているなどの共通点があり、意識しているのではないかと推測されるところもある。
また、ナレーションには、渋みのある語り口の田中信夫がゴレンジャー(14話まで)以来の登板となった。
当作品の全55話という放送回数はそのゴレンジャーに次ぐ記録であるが、当初は51話の予定が後番組との調整、また当時スーパー戦隊とメタルヒーローシリーズは1ヶ月ほど新番組の開始時期をずらしており、メタルヒーロー側の『時空戦士スピルバン』が4月開始になったことなどの要因で伸びたものである。結果的にはこの1ヶ月の延長が既に挙げた終盤の盛り上がりに非常に大きく貢献しており、放送当時より20年を経た現在でも、ファンの間では「今作品こそが戦隊史上最高傑作」と評する者も多い。メイン脚本家の曽田博久も、自分の関わった中ではこの作品が一番のお気に入りであると述べている。戦隊シリーズを長寿番組と認知させた作品であるとも言えるだろう。
オープニングコールが、レッド役の役者が戦隊冠名をコール→全員で戦隊名コールという形で定着した作品でもある。
名乗りの隊列が他の女性戦士2人の戦隊と違っている。女性戦士は中心のレッドの両隣にいるが、この作品のみ、男性戦士がレッドの両隣で、フェニックスが左端、マーメイドが右端にいる。この隊列は2006年現在チェンジマンが唯一である。
地球守備隊
電撃戦隊
地球守備隊日本支部内に設立された秘密部隊。
- 伊吹長官(演:藤巻潤)
- 自身の提唱した「電撃戦隊」を率いる地球守備隊の有能な指揮官。訓練は厳しく、そして普段は優しい、隊員たちにとっての父親的存在。戦士としてもかなり高い戦闘力を持っており、自ら先頭に立って戦ったこともあった。なぜか宇宙の伝説や生物に関する知識が異様に豊富である。
チェンジマン
チェンジマン5人はそれぞれ、地球に宿る5体の聖獣(ドラゴン、グリフォン、ペガサス、マーメイド、フェニックス)の力を宿している。
- チェンジドラゴン(赤)/剣 飛竜(つるぎ ひりゅう)(演:浜田治希(現・浜田治貴)、スーツアクター:新堀和男)
- 元日本支部航空部隊将校。24歳。高知県の出身。射撃とオートバイの腕前は抜群。リーダーとしての資質には恵まれているが、これまでの戦隊シリーズのリーダーに比べると、冷静さよりも「直情径行」「一本気」と言う言葉が似合う熱血派の面が強調されており、いささか暴走気味の面もある。突拍子もない作戦を考え出してメンバーを閉口させることも(第24話など)。高校当時は野球部のエースであり、当時投げていた「ドラゴンボール」なる「消える魔球」を披露もした(投球フォームは何故かチェンジドラゴンの名乗りのポーズと似ている)。
- チェンジグリフォン(黒)/疾風 翔(はやて しょう)(演:河合宏(現・高橋和興)、スーツアクター:的場耕二)
- 元日本支部レンジャー部隊将校。23歳。顔は二枚目(一部では「戦隊シリーズ史上初のビジュアル系キャラクター」などと言う評価もある)でクールな性格を気取っているサブリーダー。しかし実際の性格は女性には甘く、黙っていればかっこいいという典型的二枚目半のせいかあまりもてない。片想いの相手だったメルル星人さくらの事を忘れられないなど、純情な面もある。戦いの最中でも櫛を携帯し、ファッションには気を配る余裕を持ち合わせている所はさすがに職業軍人で、劇中も度胸抜群かつ決めるところはちゃんと決める。東北出身(演ずる高橋(当時は河合宏)本人は、青森県出身)のため時々なまりが出る。
- チェンジペガサス(青)/大空 勇馬(おおぞら ゆうま)(演:和泉史郎、スーツアクター:喜多川務)
- 元日本支部陸上部隊将校。20歳。その若さで卓越したメカ、そして爆弾関連の知識を持っているエキスパートであり、細身の割には怪力の持ち主の肉体派である一面も持つ。追い詰められると普段の快活さから一転、激しく弱気になる事も。特にアハメスの参戦で窮地に陥った第35話ではアースフォースに縋り、その力を渇望したりもした。除隊したら将来はとんかつ屋を開きたいらしい(第5話)というほどの大変な食いしん坊で、子供の心を忘れない無邪気さも持ち合わせた電撃戦隊のムードメーカー。特に第30話における老馬ペガサスに寄せた愛情は印象的であった。また、かなりひどい音痴である(第25話)。
- チェンジマーメイド(白)/渚 さやか(なぎさ さやか)(演:西本ひろ子、スーツアクター:赤田昌人)
- 元日本支部作戦部隊将校。20歳。その明晰な頭脳で敵や状況を冷静に分析、そして緻密な作戦を立てる参謀格であり、猪突猛進気味のリーダー・剣=チェンジドラゴンを擁くチェンジマンには欠かせない人物である。ただし敵にあっさり捕まって人質にされたり(第17話、第20話ほか)、公園の僅か数段しかない緩やかな石段から転げ落ちただけで気絶してしまう(第44話ほか)など、体力面では他の4人に大きく遅れをとっていたようである。典型的な頭脳派のキャラであり、エチケットには少々うるさい(第22話)。軍人としてはクールだが、素顔は明るくかわいいキャラクターの女性。
- チェンジフェニックス(桃)/翼 麻衣(つばさ まい)(演:大石麻衣、スーツアクター:蜂須賀祐一)
- 元日本支部諜報部隊将校。20歳。おしゃべり、かつ天真爛漫な性格。男勝りでオテンバな行動派の性格だけあって過去における恋愛の経験は皆無だったらしく、第26話でリンド星の救援に旅立つ医師への想いが初恋であったらしい。元諜報部隊所属だけあってか、バイクのテクニックは抜群(演じた大石は、実際にバイクの中型免許を持っていたそうである)。さやかとはかなり性格が違うが、意外に馬が合う。弱点は幽霊
変身アイテム
- チェンジブレス
- チェンジマンの5人が装備している変身用のブレス。「レッツチェンジ」のかけ声とともに一瞬しゃがみ、すぐに立ち上がりながら自分のコード名を発声(5人一斉の場合は「チェンジマン」の発声)し、ブレスを天にかざして変身する。
武器・装備
- チェンジソード
- それぞれが持つ光線銃。銃身部とグリップ部がわかれ、銃身部からは刃が伸びて剣に、グリップ部は展開して小型の盾になる、と同じ「ソード」でもバイオソード(超電子バイオマン)よりは実用的且つ無理のない変形をこなす。
- パワーバズーカ
- 5人の持つバズーカ砲(チェンジドラゴンの持つ「ドラゴンズーカ(本体)」、チェンジグリフォンの「グリフォンズーカ(銃口[マズル]部)」、チェンジペガサスの「ペガサスズーカ(中央部下。唯一二つの銃口を持つ)」、チェンジマーメイドの持つ「マーメイドズーカ(スコープ部)」、そしてチェンジフェニックスが持つ「フェニックスズーカ(中央部上)」)を組み立てて完成する巨大バズーカ砲。マーメイドが狙いを定め「マーク(=照準セット、ロックオン)」という発声の後、ドラゴンの「ファイア!」の発声と共に、アースグレーンと呼ばれるごく小さな粒状の物体をコアとしたエネルギー弾が発射される。36話以降は特に、聖獣のパワーを込めた弾丸を装填する形で敵に打ち込まれる様に強化されている。
必殺技
- チェンジドラゴンの技
-
- ドラゴンアタック
- ドラゴンのポーズを取り空中から攻撃を仕掛ける。
- ドラゴンサンダー
- ドラゴンパワーで空中から雷撃を落とす。
- チェンジグリフォンの技
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- グリフォンアタック
- グリフォンのポーズを取り空中から攻撃を仕掛ける。
- グリフォンマグマギャラクシー
- グリフォンパワーで大地を割り、マグマを噴出させる。
- チェンジペガサスの技
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- ペガサスアタック
- ペガサスのポーズを取り空中から攻撃を仕掛ける。
- ペガサスイナズマスパーク
- ペガサスパワーで雷光を発する。
- チェンジマーメイドの技
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- マーメイドアタック
- マーメイドのポーズを取り空中から攻撃を仕掛ける。
- マーメイドタイフーンウェーブ
- マーメイドパワーで嵐を巻き起こす。
- チェンジフェニックスの技
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- フェニックスアタック
- フェニックスのポーズを取り空中から攻撃を仕掛ける。
- フェニックスファイヤー
- フェニックスパワーで炎を放つ。
メカニック
- シャトルベース
- 地球守備隊の宇宙船であり、チェンジロボに合体する3機のメカの母艦でもある。設定上、長期間の惑星間航行が可能で、その性能は最終回に遺憾なく発揮されている。
- オートチェンジャー
- 各メンバーに配備されたバイク。
- チェンジクルーザー
- 四駆車。
巨大ロボ
- チェンジロボ
- ジェットチェンジャー1、ヘリチェンジャー2、ランドチェンジャー3が「合体、アースコンバージョン!」の合図で合体する巨大ロボ。両肩のバルカン砲や、シールドに収納された電撃剣を武器とする。装甲はドラドクス合金製。必殺技は雷のエネルギーを帯びた電撃剣で相手を叩き切る電撃剣・スーパーサンダーボルト。通常、これらは3機のメカの形態で巨大空母「シャトルベース」に積載されているが、合体したチェンジロボとしてそのまま出撃する場合もある。
- ジェットチェンジャー1
- チェンジドラゴンが搭乗する巨大な戦闘機。チェンジロボの頭・胴体中央部・ひざより上を構成する。
- ヘリチェンジャー2
- チェンジグリフォン、チェンジマーメイドが搭乗する巨大ヘリ。チェンジロボの胴体・両椀を構成する。
- ランドチェンジャー3
- チェンジペガサス、チェンジフェニックスが搭乗するタンク。チェンジロボのひざより下の脚部を構成する。
戦士団
伊吹長官の厳しい訓練を乗り越えてきた地球守備隊のエリート集団。アースフォースに選ばれたチェンジマン5人は彼らの代表である。チェンジマンのサポート(渚とともにゴズマの獣士対策をするチームやマシンの整備を行なうチームなどもいる)が主な任務だが、彼らに代わって戦ったこともある。
大星団ゴズマ
星王バズーが率いる、全宇宙にその名を轟かせている恐怖の混成エイリアン軍団。宇宙の星々を次々と滅ぼし、その生き残りを自軍の戦力として取り込み、更なる侵略を進める。組織の規模は強大で、地球にやって来た部隊も一遠征軍に過ぎない。メンバーの中にはかつてバズーと戦った者もいるが、バズーの圧倒的な力の前に屈し、母星の再興を条件に忠誠を誓っている。遠征軍は戦艦ゴズマードを拠点とし、ゴズマ戦闘機や、宇宙各地から呼び寄せた宇宙獣士を地球に送り込む。
幹部
- ギルーク司令官(~33話)(演:山本昌平)
- 大星団ゴズマの銀河系方面軍司令官。ギラス星の出身。かつては勇猛な戦士としてギラス星防衛のためバズーと戦ったものの軍門に下った。故郷の再興を条件に地球侵略に着手したが度重なる失敗のため、第33話にて致命傷を負ったところで「宇宙の墓場」へと追放される。
- ゴーストギルーク(38~43話)
- 死にかけた宇宙獣士ザドスに乗り移ることによって宇宙墓場から舞い戻った幽霊体。
- スーパーギルーク(43話~)
- リゲルオーラを浴び、宇宙獣士ザドスとともに実体を取り戻した上、パワーアップを果たした完全体。
- 副官ブーバ(~52話)(演:岡本美登)
- 元・宇宙海賊で、ゴズマへの参入も含めたその出自は一切不明。斧にも変形する剣「ブルバドス」を振るい、ギルークの副官としてチェンジマンを幾度となく窮地に追い込んだ。この作品以降も同シリーズで数々のスーツアクターを演じている岡本が声も含めて熱演。自らを犠牲にして仲間の裏切りを助けるといった展開は戦隊シリーズ初の試みでもあった。またブーバのデザインは映画『プレデター』の宇宙生物のモデルになった、とも言われている。
- 副官シーマ(演:藤枝かな 声:飯田道郎(第1話~第52話)、藤枝かな(第10話、46話、52話~最終回))
- 元・アマンガ星の王女。ブーバと共にギルークの副官として活躍していたが、強制的に宇宙獣士に変化させられたり(第49話)、ゲーターの脱走を目の当たりにしたことで侵略行為の意義に苛まれる。当初はトーンの低い男のような声で喋っていたが、それは戦士の状態での声らしく、作戦で変身した際や戦闘で記憶を失ったり、ゴズマ脱退後などのアマンガ星人の姿に戻った際には女性の声になっていた。なお、アマンガ星人は地球人に酷似しているが、あらゆる生物を人型に変身させる乳を出す宇宙獣士ウーバを乳母として育った過去があるため(第4話)、出生時から人の姿であったかどうかは不明。
- 女王アハメス(17話~53話)(演:黒田福美)
- 第17話より登場した元・アマゾ星の女王。かつてはギルークと同盟を組み、バズーに対抗していた。当初は独自のルートで配下の宇宙獣士を呼び寄せ、ギルーク達とは別行動をとっていた。その後リゲルオーラを浴びてパワーアップ。三獣士や宇宙生物ジャンゲランを従えたアハメスは、ギルークの失脚によって新たな指揮官の座に就いた(第33話)。だが、電撃戦隊の奮闘の前に失敗を重ねた。第50話でバズーによってジャンゲランを2体の宇宙獣士にされたが、それは端的に指揮官の座から下ろされたことを示していた。第53話でスーパーギルークの力で宇宙獣士にされ、電撃戦隊の秘密基地もろとも爆死して果てた。その狡猾な性格から疾風に「女狐」呼ばわりされたが、デザイナーの出渕裕によると、アハメスの初期スーツはもともと妖狐をモチーフにしていたとのこと。
- 航海士ゲーター(声:増岡弘)
- 母艦ゴズマードの航海士でナビ星の出身。故郷に身重の妻ゾーリーと息子ワラジーを置いて単身赴任している。彼を追って地球にやってきたゾーリー・ワラジーの度重なる説得にもかかわらず、ゴズマに対する恐れから脱け出せずにいたが、第51話においてゾーリーの出産とともに「生まれてくる子供を抱きたい」という一心でゴズマから脱走する。妻子共々なぜか関西弁を喋っていたが、ナビ星のゲーターだからナビゲーター(航海士)というのはご愛嬌であろうか?
- ギョダーイ(声:渡部猛 演:日下秀昭)
- ギョダイ星の原始生物で、口の中に巨大な単眼を持つ。この単眼から放たれる光線に、一度死亡した場合も含めて生物の組織を活性・巨大化させる作用(無生物をも巨大化させる)があるため、倒された宇宙獣士を復活・巨大化させる目的で飼育されている(最初からそれを見越していたのだろうか?)。光線発射にはかなりの体力を消耗するため、普段は母艦ゴズマード内で寝てばかりいる。最終話において爆発寸前のゴズマードから救出されて仲間になり、意外な方法でチェンジマンのピンチを救うために活躍した。「ギョ~ッ、ギョ~ッ」という声のみで言葉を話せないが、人の言葉を理解できる程度の知能は有していたようだ。
宇宙獣士
- ゴズマの侵略の尖兵となって働く者たち。知能や能力は個体差が大きく、宇宙の人気スターになった者もいる。終盤ではゴズマの幹部がスーパーギルークやバズーの力で宇宙獣士化されるようになった。
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戦闘兵
- ヒドラー兵
- 怪物のような顔をしたゴズマの戦闘員。体色は青。卵から生み出される。知能は低く、リング状の剣を武器として、敵に獣のように襲い掛かる。体に付けられたパイプが弱点で、そこを切られると苦しみもだえる。
異星人
- ポロ星人ココ、キキ(11話)
- 宇宙獣士ゴーストの攻撃を受けていたポロ星から地球にやって来た。この二人は姿を自在に消すことのできるゴーストの姿を見えるようにする『ダイヤポロビーム』を放つことが出来るが、その為には地球にしかないダイヤモンドが必要であり、二人はダイヤを手に入れる為に地球を訪れたのである。ゴズマに命を狙われるがチェンジマンに助けられてダイヤを入手。チェンジマンと力を合わせてゴーストを撃破した後、ポロ星に帰っていった。
- リゲル星人ナナ(13~14話、32~33話、42~43話、51~55話)(演:早川美也子、柴田時江)
- 天才的な頭脳を持つテクノ惑星リゲルの少女。父親そっくりの地球人・熊沢博士を本物の父親と信じてしまう。ゴズマに協力する熊沢博士に騙され、ギョダーイをパワーアップさせるエネルギー転換フード装置を作り、宇宙獣士バラスとトカゲを巨大化させた。熊沢博士の死後は地球で平和に暮らしていたが、リゲル星人は成長する段階でそれを浴びた者をパワーアップさせるリゲルオーラを発する為、その力を求めるゴズマに狙われる。当初は幼い女の子だったが、リゲルオーラを放出して一気に成長した。自分を助けてくれた剣飛竜を慕っている。
- メルル星人さくら(16話、55話)(演:茂野幸子(現・朝倉陽子))
- 天使のような姿をしているメルル星人の少女。メルル星人は人間の戦う心を無くす力を持っており、それ故にバズーに真っ先に狙われ、滅ぼされた。だがメルル星人はメルル星が滅ぶ時、その子孫をさまざまな星へ脱出させた。さくらもその一人で地球で普通の人間として暮らしていたが、メルル星人が残したメモリードールによってメルル星人としての記憶と能力が復活。宇宙に散っているメルル星人の子孫と共に宇宙の平和を取り戻す為に飛び立っていった。最終決戦で駆けつけ、チェンジマンに協力する。
- 水原新平(23話)
- 海洋生物とのコミュニケーション能力をもつポセドニア星人の末裔。海の生物を支配しようとした宇宙獣士ゼーラの作戦に邪魔な存在だった為、命を狙われる。
- ゲーター一家(27話、47話、49~51話、53~55話)
- ゾーリー(27話、47話、49~51話、53~55話)(声:高坂真琴)
- ナビ星からやって来た航海士ゲーターの妻。夫をナビ星に連れ戻すため、一時はゴズマに協力する。
- ワラジー(27話、47話、49~51話、53~55話)(声:大原和彦)
- ゲーターの息子。父の事を尊敬しており、父に会いたい一心で地球に来た。彼が奏でる笛の音は、ゴズマを大きく揺らす事になる。
- クック(51話、53~55話)
- 地球で生まれたゲーターの娘。彼女の誕生は、ゲーターの心を大きく揺さぶった。
- ギガラ(29話)
- 過去、ブーバとコンビを組んでいた経験を持つ宇宙海賊。
- ゼグ(31話)
- 太昔の宇宙の予言者。バズーの誕生を予言し、その正体を知った為にバズーに殺された。だが、バズーの正体をスペースドールに記憶させて宇宙に逃がした。スペースドールは地球にたどり着き、一人の少女に拾われ…。
- イカルス(41話)(演:福田健次)
- 星王バズーに育てられたイカルス星の王子。母星再興のためにチェンジマンを襲う。自分の母にそっくりなさやかに心を奪われ、自分の星に連れて帰ろうとする。
- ニジン星人アイラ(45話)(演:中村容子)
- 虹色の縞模様が特徴的な異星人。十二年前に地球を訪れた際に少年時代の剣飛竜に助けられた。再び彼に会うために地球を訪れるが…。
- 女海賊ジール(48話)(演:橘美奈子)
- 過去、ブーバやギガラと行動を共にしていた宇宙海賊。ブーバを愛しており、ゴズマに協力するブーバを改心させる為に地球を訪れる。ブーバを救う為にスーパーギルークに挑むが、殺された。
スタッフ
- アクション監督:(ジャパンアクションクラブ)山岡淳二 西本良治郎
- キャラクターデザイン:出渕裕
- ヒーロー&メカニックアイテムデザイン:村上克司、プレックス
- プロデューサー:加藤守啓(tv asahi)・鈴木武幸(東映)・富田泰弘(東映エージエンシー)
- 監督:堀長文、山田稔、長石多可男
- ナレーター:田中信夫
主題歌
オープニングテーマ
- 『電撃戦隊チェンジマン』
エンディングテーマ
- 『NEVER STOPチェンジマン』
- 作詞:さがらよしあき、作曲:大野克夫、編曲:矢野立美、歌:KAGE
大野克夫が作曲したロックテイストあふれるオープニングは後の作品にも大きな影響を与えている。
なお、当作品のオープニングとエンディングのテーマ曲を歌っている「KAGE」は、この作品がその手のジャンルとして初めての参加となり、後に数々の特撮・アニメ・ゲームの主題歌などで熱唱ぶりが人気を集めることとなる影山ヒロノブである(ただし、これ以前にも超時空騎団サザンクロスの挿入歌を担当している)。
放映リスト
カッコ内は登場宇宙獣士、その他。
- 出現! 秘密の力! (ガブー 声:依田英助)
- 星王バズーの怒り (ゴーム 声:西尾徳)
- スクラム! 戦士団 (ゾビー 声:依田英助)
- キスは戦いの後で (ウーバ 声:太地琴恵)
- ペガサス逮捕指令 (ピカラ 声:丸山詠二)
- 狙われた女子高生 (マーゾ 声:岸野一彦)
- 悲しき宇宙戦士! (デモス)
- お嬢さんは吸血鬼 (ドキュラ 声: 丸山詠二)
- 輝け! 必殺の魔球 (オーズ)
- 恐怖の無人車軍団 (ハウスト 声:岸野一彦)
- SOSココとキキ (ゴースト 声:依田英助)
- ママはマーメイド (バンバ)
- 地球を売るパパ (バラス 声:岸野一彦)
- 攻撃! 巨大トカゲ (バラス 声: 岸野一彦)
- 暴走ライダー麻衣 (ロガン 声:西尾徳)
- 翼を持った少女! (ガウバー)
- 長崎の謎の幽霊船 (ギルバ 声:丸山詠二)
- アハメスの挑戦! (ギルバ 声: 丸山詠二)
- さやかに賭けろ! (ジーグ 声:飯塚昭三)
- 大逆襲! ギルーク (シーラ 声: 岸野一彦)
- ゴズマの大スター (ボルタ 声:木場剛)
- 鏡に消えた戦士! (ミラルカ)
- イルカに乗る少年 (ゼーラ 声: 広森信吾)
- ギョダーイの家出 (キーガ 声:西尾徳)
- 歌え! 大きな声で (ゾノス 声:桑原たけし)
- 麻衣20歳の初恋 (ホーグル 声:依田英助)
- ゲーター親子の夢 (ギロム 声:岸野一彦)
- 呪われたクレヨン (ペイン 声:桑原たけし)
- 花を守れ! 幻の蝶 (ギガラ 声:丸山詠二)
- 走れ! ペガサス! (デリカル)
- 暴け! バズーの謎 (ゾルバス 声:岸野一彦)
- ナナ! 危険な再会 (ギザン 声:桑原たけし、ジェラー 声:高坂真琴、ダブン 声:飯塚昭三)
- ギルークの最期!? (ギザン 声: 桑原たけし、ジェラー 声:高坂真琴、ダブン 声:飯塚昭三)
- 恐ろしきアハメス (ギザン 声: 桑原たけし、ジェラー 声:高坂真琴、ダブン 声:飯塚昭三)
- 地球よ! 助けて! (ギザン 声: 桑原たけし、ジェラー 声:高坂真琴)
- 見たか! 俺達の力 (ギザン 声: 桑原たけし)
- 消えたドラゴン! (バルルカ 声:依田英助)
- 幽霊ベースボール (ドロン 声:西尾徳)
- 恐怖のかくれんぼ (ダムス)
- おかしなお菓子 (ゾルテ 声: 桑原たけし)
- 消えた星の王子! (ボーラ)
- セーラー服のナナ (カーゲ 声:岸野一彦)
- スーパーギルーク (ゴーダ 声:依田英助)
- 麻衣におまかせ! (ザドス 声:岸野一彦)
- 虹色の少女アイラ (ダロス 声:桑原たけし)
- 美しきシーマ! (ガルガ、ウーバ)
- ゲーター親子の涙 (ジグラ 声:岸野一彦)
- 海賊ブーバ愛の嵐 (ブブカ、ジール、ギガラ)
- 哀しきシーマ獣士 (ズーネ(副官シーマ) 声:飯田道郎)
- ゴズマが震えた日 (ジャン 声:依田英助、ゲラン 声:丸山詠二)
- ナナよ! 伝えて! (ゲラン 声:丸山詠二)
- ブーバ地球に死す (ダリル 声:岸野一彦、副官ブーバ)
- 炎のアハメス! (メーズ(女王アハメス) 声:黒田福美)
- ギルーク大爆発! (ギラス(スーパーギルーク) 声:山本昌平)
- さらば宇宙の友よ (ゴズマスター(星王バズー))
劇場版
- 電撃戦隊チェンジマン(カミラ 声:依田英助)
- 電撃戦隊チェンジマン シャトルベース! 危機一髪!(ドドン 声:安西正弘 、寄生獣ヌウ)
放映ネット局
- 東京都・関東広域圏 ANB(現EX) テレビ朝日
- 北海道 HTB 北海道テレビ放送
- 青森県 RAB 青森放送
- 岩手県 IBC岩手放送
- 宮城県 KHB 東日本放送
- 秋田県 ABS 秋田放送
- 山形県 YBC 山形放送
- 福島県 KFB 福島放送
- 新潟県 NT21 新潟テレビ21
- 山梨県 YBS 山梨放送
- 富山県 KNB 北日本放送
- 石川県 MRO 北陸放送
- (途中で打ち切り。その後石川県は数年間スーパー戦隊シリーズを放映しなかったことになる)
- 福井県 FTB 福井テレビ
- 長野県 TSB テレビ信州
- 静岡県 SKT 静岡けんみんテレビ(現SATV 静岡朝日テレビ)
- 愛知県・中京圏 NBN 名古屋テレビ放送
- 近畿広域圏 ABC 朝日放送
- 鳥取県・島根県 NKT 日本海テレビ
- 岡山県・香川県 KSB 瀬戸内海放送
- 広島県 HOME 広島ホームテレビ
- 山口県 TYS テレビ山口
- 徳島県 JRT 四国放送
- 愛媛県 EBC 愛媛放送〔現テレビ愛媛〕
- 高知県 KUTV テレビ高知
- 福岡県・佐賀県 KBC 九州朝日放送
- 長崎県 NBC 長崎放送
- 熊本県 TKU テレビ熊本
- 大分県 OBS 大分放送
- 宮崎県 MRT 宮崎放送
- 鹿児島県 KKB 鹿児島放送
- 沖縄県 RBC 琉球放送
外部リンク
- 電撃戦隊チェンジマン(スーパー戦隊ネット内の紹介記事)
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