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「劇場版 超星艦隊セイザーX 戦え!星の戦士たち」の版間の差分

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特撮監督はテレビシリーズと同じく[[川北紘一]]が担当。監督は[[大森一樹]]が務め、川北とは『[[ゴジラvsキングギドラ]]』(1991年)以来のタッグとなった<ref>{{Harvnb|平成ゴジラパーフェクション|2012|p=161|loc=「平成ゴジラバーニング・コラム」No.024}} </ref>{{R|東宝全怪獣197|TOHOTV}}。
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DVDは2006年5月26日発売。
DVDは2006年5月26日発売。

2021年3月18日 (木) 12:32時点における版

超星神シリーズ > 超星艦隊セイザーX > 劇場版 超星艦隊セイザーX 戦え!星の戦士たち
劇場版 超星艦隊セイザーX 戦え!星の戦士たち
監督 大森一樹
脚本 田部俊行
出演者 高橋良輔
進藤学
三浦涼介
伊阪達也
神崎詩織
井坂俊哉
音楽 高木洋
主題歌 「New Horizon〜戦え! 星の戦士たち」
製作会社 ゼネラル・エンタテイメント
配給 東宝
公開 日本の旗 2005年12月17日
上映時間 70分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
興行収入 6億4000万円[1][2]
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劇場版 超星艦隊セイザーX 戦え!星の戦士たち』は、2005年12月17日に全国東宝系で公開された『超星艦隊セイザーX』の映画作品。『劇場版 甲虫王者ムシキング グレイテストチャンピオンへの道』と同時上映[3]

概要

ゴジラ FINAL WARS』で終了したゴジラシリーズに替わり東宝の正月映画として公開された[4]

超星艦隊セイザーX』のメンバーの他に、『超星神グランセイザー』と『幻星神ジャスティライザー』のメンバーが全員登場する[注釈 1]。クライマックスの巨大戦では超星神4体と幻星神3体とグレートライオが共闘するという大掛かりなモノとなっている[注釈 2]。『グランセイザー』からは堀口博士、『ジャスティライザー』からは澪とレギュラーキャスト3人が登場。このうちジャスティライザーは「変身能力を取り戻す」という最終回の設定を踏まえたシチュエーションで登場している。

高田モンスター軍が登場するが、出番もわずかでストーリーへの絡みはなかった[注釈 3]。公開前に開催された「ハッスルマニア2005」ではタイアップ興行も行われた[5]

特撮監督はテレビシリーズと同じく川北紘一が担当。監督は大森一樹が務め、川北とは『ゴジラvsキングギドラ』(1991年)以来のタッグとなった[6][7][3]

海底軍艦』の轟天号をリメイクした迎撃戦艦 轟天号キングギドラを模したマンモスボスキートなど、テレビシリーズ同様に過去の東宝特撮映画のオマージュが盛り込まれている[3]。川北お気に入りの怪獣である『キングコングの逆襲』のメカニコングを模したメカ巨獣ブルガリオも『ジャスティライザー』から再登場させている[8][3]

DVDは2006年5月26日発売。

ストーリー

ある日、天文台でバスケットボールに興じていたセイザーXと研究をしていた天堂澪のところに、記憶を失った少年・リキが現れる。さらに宇宙からは謎の幽霊船が地球に迫っていた。

セイザーXは宇宙海賊が送り込んだメカ巨獣ブルガリオを撃破するが、突如現れた謎の球体が海底に沈んだブルガリオの残骸から残存エネルギーを吸収し、巨大化して海上に出現。球体はグランセイザーが絶滅させたボスキートの近縁種であるニューボスキートの卵であったが、その特性を知らないままがむしゃらに卵を攻撃する拓人。しかし、セイザー砲も吸収し卵はさらに巨大化。星神島に戻った澪の前に現れ、彼女からジャスティパワーを吸収。その力で作り出した黒雲から、大量の偽ジャスティライザーを発生させる。偽ジャスティライザー出現の報に愕然とする翔太たちの目の前で、偽ジャスティライザーは街に降り立ち、人間たちからエネルギーを吸収し始める。

登場人物

ボルム星人リキ
4億年前、宇宙に旅立った超古代の地球人の末裔で、地球によく似た環境の第三銀河系にあるボルム星人の少年[9]。幽霊船の繭に幽閉されていたところをアクアルに救われ、コスモカプセルを奪うためのスパイとして利用される[9]
神宮寺 翼
国防省総司令官[9]。戦闘時には自ら轟天号に乗り込み直接指揮を執る。
絶滅獣ニューボスキート
『グランセイザー』に登場したボスキートの近縁種。ボスキート同様、あらゆる有機体を分子レベルにエネルギーを分解して吸収し、その姿を借りて無限に増殖できる[7]。卵がブルガリオの残存エネルギーを吸収して覚醒し、ライオキャリアーのセイザー砲を吸収し、ジャスティパワーを吸収したことで、偽ジャスティライザーに変身できる。また、マザーボスキートや無数のボスキートを乗せた幽霊船を呼び寄せる性質を持つ。星神島の個体は18人の戦士たちによる超星神アタックを受け、全滅した。
偽ジャスティライザー[7]
ニューボスキートが変身したジャスティライザー。姿は本物とほぼ同じだが、一部の個体の背中にはニューボスキートの翼が生えており、胸のインローダー収納部分がボスキートの胸に酷似した形状になっている。黒雲から無数に出現して日本各地を襲うが、ジャスティライザーがジャスティパワーを取り戻すと元の姿に戻ってしまった。
偽幻星神[7]
偽ジャスティライザーが1体に数体分のエネルギーを集めて巨大化した姿。やはり姿は本物とほぼ同じだが、胸の部分はボスキートのままである。また、偽ケンライザーのみバイザーから目が見えており、偽ニンライザーはブレイズモードとなっている。
諸元
マンモスボスキート
全高 最大150m[7]
体重 最大34500t[4][7]
マンモスボスキート
幽霊船に潜んでいたニューボスキートの巨大な親玉。倒されたニューボスキートたちを取り込んで、流星神たちの数倍の大きさに超巨大化する。2本の長い首から破壊光線を放つほか、頭部の角からバリアを発生させて敵の攻撃を防ぐ[7]
諸元
ブルガリオ
別名 メカ巨獣[7]
全高 48m[7]
重量 1万2千t[7]
メカ巨獣ブルガリオ
『ジャスティライザー』にも登場していたメカ巨獣。従来の武器に加え、飛行能力を有する[7]。コスモカプセルを3将軍が奪うスパイを送り込むための陽動として投入され、3体の流星神に撃破される[7]。残存エネルギーはボスキートの卵に吸収されて覚醒の手助けにされた。

キャスト

声の出演

スーツアクター

セイザーXスーツアクター

その他スーツアクター

スタッフ

主題歌

  • 「New Horizon〜戦え! 星の戦士たち」
歌:キングコング梶原 / 作詞:山田ひろし / 作曲:HΛL / 編曲:高木洋

脚注

注釈

  1. ^ ただしグランセイザーは装着後の姿のみで声も別人。声優の名はクレジットされていない。
  2. ^ ウインドイーグルとマグナビートは映画の序盤でロボ形態で登場するが、クライマックスは戦艦形態のまま。
  3. ^ 放送当時『てれびくん』に掲載された本作品の漫画では大幅に物語に絡んでいる。

出典

  1. ^ 増田弘道『アニメビジネスがわかる』NTT出版、2007年、60頁。ISBN 978-4-7571-2200-0
  2. ^ 超星神シリーズ、バンダイチャンネル。(2016/3/9閲覧)
  3. ^ a b c d TOHO TV HEROES 2018, p. 140, 「東宝特撮、スクリーンに復活!!」
  4. ^ a b 宇宙船YB 2006, p. 33
  5. ^ 宇宙船YB 2006, p. 70.
  6. ^ 平成ゴジラパーフェクション 2012, p. 161, 「平成ゴジラバーニング・コラム」No.024
  7. ^ a b c d e f g h i j k l 東宝特撮全怪獣図鑑 2014, p. 197, 「超星艦隊セイザーX」
  8. ^ 平成ゴジラパーフェクション 2012, p. 135, 「幻の平成ゴジラストーリー」.
  9. ^ a b c 東宝特撮全怪獣図鑑 2014, p. 198, 「超星艦隊セイザーX」

参考文献

  • 宇宙船YEAR BOOK 2006』朝日ソノラマ〈ソノラマMOOK〉、2006年4月20日。ISBN 4-257-13086-5 
  • 監修:川北紘一『平成ゴジラパーフェクション』アスキー・メディアワークス〈DENGEKI HOBBY BOOKS〉、2012年。ISBN 978-4-04-886119-9 
  • 『東宝特撮全怪獣図鑑』東宝 協力、小学館、2014年7月28日。ISBN 978-4-09-682090-2 
  • 『TOHO TV HEROES 東宝TV特撮の戦士たち』ホビージャパン、2018年12月14日。ISBN 978-4-7986-1832-6