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== 概要 ==
== 概要 ==
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;誕生の経緯
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[[1980年代]]、ホンダは[[ダカール・ラリー|パリ・ダカール・ラリー]](当時の通称「パリ・ダカ」。現・正式名称[[ダカール・ラリー]])2輪部門で'''NXR750'''を用いて、[[1986年]] - [[1989年]]に4連勝したほか1989年 - 1990年には最も市販車に近い状態で競うマラソンクラスでも2年連続優勝するなど、輝かしい連勝を重ねており、なおかつ1980年代後半には世界的にみてダカール・ラリーへの人々の情熱が最高潮に達していたので、(その時機を逃さず)ホンダはダカール・ラリーで得られた技術を市販車市場にフィードバックすることを企画。こうしてダカール・ラリーで用いられた車体や技術をもとに、市販用レプリカモデルとしてアフリカツインが開発・製造・販売された。
[[1980年代]]、ホンダは[[ダカール・ラリー|パリ・ダカール・ラリー]](当時の通称「パリ・ダカ」。現・正式名称[[ダカール・ラリー]])2輪部門で'''NXR750'''を用いて、[[1986年]] - [[1989年]]に4連勝したほか1989年 - 1990年には最も市販車に近い状態で競うマラソンクラスでも2年連続優勝するなど、輝かしい連勝を重ねており、なおかつ1980年代後半には世界的にみてダカール・ラリーへの人々の情熱が最高潮に達していたので、(その時機を逃さず)ホンダはダカール・ラリーで得られた技術を市販車市場にフィードバックすることを企画。こうしてダカール・ラリーで用いられた車体や技術をもとに、市販用レプリカモデルとしてアフリカツインが開発・製造・販売された。

2021年3月22日 (月) 09:21時点における版

アフリカツインAfrica Twin)は、本田技研工業が1988年から製造・販売している、大排気量のアドベンチャー・ツーリング・オートバイのシリーズであり、またその商標である。オフロード走破性能に優れ、かつ快適な高速ロング・ツーリングも可能である。一般的な粗い分類法ではデュアルパーパス車に分類することもできる。

もともとはダカール・ラリーでホンダが連勝を重ねていた競技用の車体や諸技術を市販車にフィードバックするためのモデルとして開発・製造・販売された。→#概要

アフリカツインと呼ばれているオートバイの歴史を、2021年時点で振り返って見ると、大きく分けて以下の4世代のモデルがあり、(XRV世代とCRF世代の間には10年以上のブランクがあり)以下のようにエンジンのタイプが大きく変化した。

  • 1988年 - 1989年、 XRV650(650cc V型2気筒
  • 1990年 - 2003年、 XRV750(T) (750cc V型二気筒)
  • 2016年 - 2019年、 CRF1000L (1000cc 直列2気筒
  • 2020年 -    、 CRF1100L (1100cc 直列2気筒)

その他にも、XRV→CRFと世代が変わった段階で、燃料供給装置、変速機、前輪サスペンションなど、スペック的に大きな変更がいくつもなされている。 →#モデル別解説諸元

2021年時点では、新車としてはCRF1100L Africa Twin(シーアールエフせんひゃくエル アフリカツイン)が販売されている。

ヨーロッパ市場では1980年代ころからアドベンチャー・ツーリング(車)と呼ばれるタイプのオートバイの需要が高まりそれが現在まで続いており、このアフリカツインの主な販売市場はヨーロッパである。

概要

NXR750
誕生の経緯

1980年代、ホンダはパリ・ダカール・ラリー(当時の通称「パリ・ダカ」。現・正式名称ダカール・ラリー)2輪部門でNXR750を用いて、1986年 - 1989年に4連勝したほか1989年 - 1990年には最も市販車に近い状態で競うマラソンクラスでも2年連続優勝するなど、輝かしい連勝を重ねており、なおかつ1980年代後半には世界的にみてダカール・ラリーへの人々の情熱が最高潮に達していたので、(その時機を逃さず)ホンダはダカール・ラリーで得られた技術を市販車市場にフィードバックすることを企画。こうしてダカール・ラリーで用いられた車体や技術をもとに、市販用レプリカモデルとしてアフリカツインが開発・製造・販売された。

「Africa Twin アフリカツイン」という名称に込められた意味と、その扱い。

初代モデルの世界市場向け仕様は、長い名称で呼ぶ場合は「XRV650 RD03 Africa Twin」と呼ばれたが、XRV(エックスアールブイ)のほうが車名という扱いであり、「アフリカツイン」をペットネームとして扱った。

「Africa Twin アフリカツイン」という名称は「アフリカ」と「ツイン」に分解できるが、(ダカール・ラリーのコースがある)アフリカの広大な荒地や砂漠なども走破できるというイメージを込めて「Africa アフリカ」という言葉を入れ[注 1]2気筒エンジン(twin engine ツインエンジン)を搭載しているという意味を込め「ツイン」という言葉を入れ、「Africa Twin アフリカツイン」という表現を造語した。

アフリカツインに関しては日本国内の市場というのはマイナーな位置づけでしかないが、後者の「アフリカツイン」を車名として扱い、2000年まで生産された。

その後は2010年代に再度ホンダのワークス・チームがダカール・ラリーへ参戦するようになり、イメージモデルにペットネームとして使用されている。

モデル別解説

※本来は、この節でも世界視点で記述を行わなければならないが、とりあえず現状は、日本国内で販売されたモデルについて解説を行っている。

アフリカツイン(XRV650)

アフリカツイン(XRV650)
ホンダコレクションホール所蔵車

型式名RD03。1988年5月12日発表、日本では同月20日に500台限定で発売[1]

排気量647ccのRC31E型水冷4ストロークSOHC3バルブツインプラグ52°バンクV型2気筒エンジンはブロスに搭載されていたエンジンと同型であるが、キャブレターなどのセッティングを変更し、最高出力52ps/7,500rpm・最大トルク5.7kg-m/6,000rpmとされた。

フレームは角型断面のセミダブルクレードル型。サスペンション前輪をエアアシスト機構付テレスコピック、後輪をプロリンク式スイングアームで圧縮側減衰特性が可能な調整リザーバータンク付ショックアブソーバーを装着する。

アフリカツイン(XRV750)

RD04型

多機能式デジタルトリップメーター
海外向け輸出仕様

1990年2月20日発表、同年3月20日に500台限定で発売[2]。排気量を742ccにアップさせたモデルチェンジ車でRD03型からは以下の変更を実施。

  • エンジン型式をRD04E型としキャブレター大口径化ならびにオイルクーラー新設を施工し最高出力57ps/7,500rpm・最大トルク6.1kg-m/6,000rpmとした。
  • 前輪ディスクブレーキをシングルからダブルへ変更。
  • 後輪ディスクブレーキのローター径を240→256(mm)へ拡大。
  • デュアルヘッドライトを35/35→60/55(W)へ光量アップ。
  • バッテリーを12→14(Ah)へ容量アップ。
  • フェアリング上部のスクリーンを大型化。

1991年モデルは同年3月にマイナーチェンジ扱いで発売。1992年モデルは同年3月27日発表、同月28日に150台限定で発売[3]。ウインカーへのポジションランプを内蔵するとともに多機能式デジタルトリップメーターを搭載した。

RD07型

アフリカツイン(XRV750)
2000年モデル海外向け輸出仕様

1993年3月22日発表、同年4月12日に300台限定で発売[4]。主にフレームや外装パーツを変更したことよるRD04型からのフルモデルチェンジ車で以下の変更を実施。

  • シートは肉厚を75→90(mm)へ厚めシート高を865mmとした。
  • シート下部に小物を収納できる約4Lのユーティリティスペースを装備。
  • ホイールトラベルを210→220(mm)へ拡大。
  • 後輪をラジアルタイヤ化。

エンジンはRD04E型からキャリーオーバーでスペックに変更はないが、エアクリーナーボックスの容量を5.4→7(L)へアップしたほか、キャブレターもVP型へ変更となった。

なお本型式では以下のマイナーチェンジが実施された。

  • 1993年10月発表、1994年1月下旬に200台限定で発売[5] - カラーリング変更
  • 1995年12月25日発表、1996年2月23日に200台限定で発売[6] - エンジン出力[注 2]ならびに燃費[注 3]の向上・アッパーカウルならびにスクリーンおよびシ-トの形状変更・カラーリング変更
  • 1996年11月20日発表、1997年1月14日に200台限定で発売[7] - カラーリングならびにシート色を変更
  • 1997年10月発表 - カラーリング変更
  • 1998年12月21日発表、同月22日に300台限定で発売[8] - カラーリングを変更
  • 1999年12月20日発表、同月21日に250台限定で発売[9] - カラーリングを変更
  • 2000年8月発表 - カラーリング変更

2000年のマイナーチェンジをもって本型式は生産終了となったが、日本での販売希望価格については1993年の発売開始から一貫して890,000円[注 4]とされた。

CRF1000L Africa Twin

CRF1000L Africa Twin

2013年に一時途絶えていたダカールラリーへのワークス参戦を復活させたことから、かつての本シリーズを彷彿させるモデルの開発が決定[注 5]2014年のミラノショーにイメージモデルとしてTrue Adventureを参考出品[10]2015年5月に新型モデルをCRF1000L Africa Twinとアフリカツインをペットネームにして製造販売することを発表[11]。同年12月よりヨーロッパで先行発売された[12]

日本仕様は型式名EBL-SD04として2016年2月12日発表、同月22日発売[13]トランスミッションは通常のマニュアルトランスミッションのほかDCT仕様車[注 6]がラインナップされた[注 7]

CRFシリーズで採用されたユニカムバルブトレインならびに270°位相クランクシャフト・クランクケース内蔵オイルタンク式ドライサンプ構造による排気量998cのSD04E型水冷4ストローク4バルブSOHC並列2気筒エンジンを搭載するが、スペックは先行発売の欧州仕様とは若干異なる[14]

車体デザインは旧モデルをイメージしつつ刷新されているが、シート高2段階調整機構・ETC車載器のほか、オフロードでのリヤブレーキテクニックに対応するため後輪のみON/OFFスイッチ付ABS・3段階+オフに設定可能なセレクタブルトルクコントロール・パーキングブレーキ(DCT車のみ)を標準装備する。

カラーリングは以下の3パターンが設定された。

  • ヴィクトリーレッド
  • パールグレアホワイト
  • デジタルシルバーメタリック
  • ヴィクトリーレッド・パールグレアホワイトは消費税抜でデジタルシルバーメタリックに30,000円高

2017年2月13日発表、同月14日発売で以下のマイナーチェンジを実施[15]

  • 2016年7月1日に施行された欧州Euro4とWMTCを参考とした規制値および区分[16]の平成28年排出ガス規制[17]に適合させた平成28年自動車排出ガス規制対応モデルとし型式名2BL-SD04へ変更
  • エンジン出力性能の適正化により最高出力70kW[95ps]/7,500rpm・最大トルク98N・m[10.0kgf・m]/6,000rpmへ向上
  • カラーリングに以下を追加
  • キャンディープロミネンスレッド

2018年2月26日発表、同年4月2日発売で以下のマイナーチェンジを実施[18]

以下のバリエーションを追加

CRF1000L Africa Twin Adventure Sports
初代モデルXRV650生誕30周年を記念したモデルで以下の装備変更を実施。
  • XRV650をイメージした専用カラーリング
  • パールグレアホワイト
  • 燃料タンクを18→24Lへ増量
  • 大型ウインドスクリーン・フロントサイドパイプ・大型スキッドプレートを標準装備
  • サスペンションストロークを増大させ最低地上高を250→270mmへアップ
  • シート高も20mmアップとなるが足付対策から最低地上高も含め60mmダウンさせたLDを設定

このほか従来モデルを含み以下の改良を実施

  • スロットル・バイ・ワイヤ化。
  • マニュアルトランスミッション車にオプションでシフトアップ・ダウン共に対応するクイックシフターを設定[注 8]
  • 排気系見直しでキャタライザー分割化ならびにサイレンサーを小型軽量化
  • セレクタブルトルクコントロールを6段階+OFFへ設定拡大
  • 走行状況に応じてエンジンの出力特性を3パターン+ユーザー任意1パターンの4パターンに設定変更可能なライディングモードセレクトを搭載
  • 急ブレーキ時にウインカーランプが高速点滅する事で急減速状態を後続車に知らせるエマージェンシーストップシグナルを装備[注 9]
  • オートキャンセルウインカー[注 10]・スポーツグリップヒーター・アクセサリーソケットを標準装備化
  • 搭載バッテリーを従来の鉛蓄電池から小型軽量のリチウムイオンタイプへ変更
  • 標準モデルのカラーリングを以下の3パターンに変更
  • グランプリレッド
  • パールグレアホワイト
  • マットバリスティックブラックメタリック

年間販売目標はシリーズ全体で800台/年で、本マイナーチェンジよりドリーム店のみでの販売となる[18]

CRF1100L Africa Twin

型式名2BL-SD10[19]。搭載エンジンが先代のSD04E型の内径x行程が92.0x75.1(mm)から92.0x81.4(mm)・排気量1,082㏄・最高出力102ps【75kW】/7,500rpm・最大トルク10.7kgf・m【105N・m】/6,250rpmのSD08E型への変更を伴うフルモデルチェンジとなったため車名もCRF1100L Africa Twinとしたモデルで2019年10月23日に発表された[19]

また先代のSD04型からは以下の変更を実施[19]

  • フレームボディートータルで約1.8kg軽量化。
  • 別体化したアルミ製リヤフレームは前方部幅を従来モデルより40mm細くなった。またシート高を830mmと810mmの2段階に調整可能とし足つき性を向上。
  • スロットルバイワイヤの応答速度を向上。
  • DCT搭載車は、慣性計測装置を用いたコーナリング走行検知制御の追加し変速制御をより熟成。
  • メインメーターを従来より認知しやすくAppleCarPlayに対応した6.5インチTFT液晶カラーディスプレイへ変更。

また全長20mm・全高50mm・ホイールベース20mm短縮ならびに車重5kgの軽量化を達成しており、海外向け仕様車を含めヨーロッパ地区排出ガス規制Euro5に適合する[20]

ラインナップ3種ならびに車体色3種が設定され、それぞれマニュアルトランスミッションとDCTを選択可能としており[注 11]、消費税10%込の希望小売価格を含めると以下の仕様になる[19]

CRF1100L Africa Twin(Dual Clutch Transmission)

燃料タンク容量18Lの標準車。

  • グランプリレッド - 1,617,000円(1,727,000円)
CRF1100L Africa Twin Adventure Sports(Dual Clutch Transmission)

燃料タンクを24Lへ増量した上で、手動で高さと角度が5段階に調整可能なスクリーン・バンク角に応じて3段階で照射範囲を自動変更するコーナリングライト・アルミ製リヤキャリア・チューブレスタイヤを装着するモデル。

  • パールグレアホワイト - 1,804,000円(1,914,000円)
CRF1100L Africa Twin Adventure Sports ES(Dual Clutch Transmission)

Adventure Sportsをベースに走行中のサスペンションストローク速度・IMUから検知する車両状態・車速に応じて瞬時に減衰力を最適化するショーワ製電子制御サスペンションEERA[注 12]を装着したモデル。

  • パールグレアホワイト/ダークネスブラックメタリック - 1,947,000円(2,057,000円)

発売日は、標準車ならびにAdventure Sportsが2020年2月14日、電子制御サスペンションを装着するAdventure Sports ESが2019年12月13日とされた[19]。また本モデルはシリーズ合計で1,300台/年でドリーム店のみで販売される[19]

2019年12月12日には、同日より2020年5月31日までの限定受注で、サスペンションストロークを延長した<s>タイプを標準車ならびにAdventure Sports ESのマニュアルミッション車・DCT車にそれぞれ設定し、価格据置で2020年4月17日に発売することが発表された[21]

諸元

車名 アフリカツイン
(XRV650)
アフリカツイン
(XRV750)
CRF1000L
Africa Twin
型式 RD03 RD04 RD07 EBL-SD04
モデルイヤー 1988[1] 1990[2] 1996[7] 2016[13]
全長(m) 2.310 2.330 2.320 2.335
全幅(m) 0.900 0.895 0.905 0.930
全高(m) 1.320 1.420 1.430 1.475
最低地上高(m) 0.200 0.190 0.195 0.250
ホイールベース(m) 1.550 1.560 1.555 1.575
シート高(m) 0.880 0.870 0.850/0.870
車両重量(kg) 221 236 234 232(242)
最低回転半径(m) 2.6 2.7 2.6
60㎞/h定地走行燃費 32.0km/L 30.0km/L 25.2km/L 32.0km/L[注 13]
原動機型式名 RC31E RD04E SD04E
冷却・行程 水冷4ストローク
バルブ数・動弁機構 3バルブSOHC 4バルブSOHC
シリンダー配置 52°バンク横置V型2気筒 並列2気筒
総排気量 647㏄ 742cc 998㏄
内径x行程(mm) 79.0x66.0 81.0x72.0 92.0x75.1
圧縮比 9.4 9.0 10.0
燃料供給 キャブレター 電子式燃料噴射
供給装置 VDF4x2基 VDG8x2基 VP51x2基 PGM-FI
最高出力 52ps/7,500rpm 57ps/7,500rpm 58ps/7,500rpm 92ps【68kW】
/7,500rpm
最大トルク 5.7kg-m/6,000rpm 6.1kg-m/6,000rpm 9.7kgf・m【95N・m】
/6,000rpm
始動方式 セルフ
点火方式 CDI フルトランジスタCDI フルトランジスタバッテリー
潤滑方式 圧送飛沫併用
潤滑油管理 ウエットサンプ ドライサンプ
潤滑油容量 2.8L 3.2L 4.9L(5.5L)
燃料タンク容量 24L 23L 18L
クラッチ 湿式多板 湿式多板
(DCT)
変速方式 左足動式リターン
変速機 常時噛合5段 常時噛合6段
(電子式6段)
1速 2.769 3.083 2.866(2.562)
2速 1.882 2.062 1.888(1.761)
3速 1.450 1.550 1.480(1.375)
4速 1.173 1.272 1.230(1.133)
5速 0.965 1.083 1.110(0.972)
6速   0.968(0.882)
1次減速比 1.888 1.763 1.733(1.883)
最終減速比 2.687 2.625
フレーム形式 セミダブルグレードル
フロントサスペンション エアアシスト機構付正立テレスコピック 倒立テレスコピック
リヤサスペンション プロリンク式スイングアーム
キャスター 28° 27°36′ 27°30′
トレール(mm) 113.0 108.0 113.0
タイヤ(前) 90/90-21 54S 90/90-21 54H
タイヤ(後) 130/90-17 68S 140/80R17 69H 150/70R18 70H
前輪ディスクブレーキ 油圧式シングル 油圧式ダブル
後輪ディスクブレーキ 油圧式シングル
標準現金価格 \749,000 \789,000 \890,000 \1,350,000
(\1,458,000)[注 14]
備考   ( )内はDCT仕様車

脚注

注釈

  1. ^ 「Paris-Dakar」や「Dakar Rally」という用語は、同ラリー主催者団体によって商標登録などがされており、同ラリー主催団体はその名称を使用することに関してさまざまな厳しい制限を設けているので、基本的に各オートバイメーカーなどがそれらの用語をオートバイのモデルの名称などに盛り込むことはそれなりに困難がともなう(一般に、商標というのは、使用許可を得るために個別に交渉することは可能な場合が多いが、弁護士などを雇って間に入れて交渉を始めるだけでかなりの費用がかかり、交渉・商談はたいてい複雑・長期になり、話が途中で決裂することもしばしばで、話がうまくまとまった場合でも膨大なページ数の契約書を作成して交わすことになり、たいていは使用者が広告や取扱説明書などの説明文の中でこの語を使用することにも複雑な制限が残るような条項が契約に盛り込まれて、その後もことあるごとに悩まされるうえに、たいていは莫大な名称使用料を払わなければならない。)。そのような事情もあり「アフリカ」という語、つまり商標使用のややこしい問題がなく、それでいてホンダがライダーたちに伝えたい肝心のイメージ、ホンダがあのラリー大会で連勝した時の輝かしいイメージがしっかりと連想・想起される語が選ばれている。
  2. ^ 57ps/7,500rpm→58ps/7,500rpm[6]
  3. ^ 24.1→25.2(km/L) [6]
  4. ^ 北海道は20,000円高、沖縄県は10,000円高と設定。
  5. ^ 現在のダカールラリー2輪部門はエンジン排気量上限が450ccまでのため競技車としてはCRF450X RALLYが発表された。
  6. ^ 発売当初は、総排気量が650㏄を超えているためAT限定大型自動二輪車免許では運転できなかったが、2019年12月1日の法規改正により排気量制限が撤廃されたため同日以降は運転可能。
  7. ^ マニュアルトランスミッションならびにDCT共に6段変速であるがギア比は異なる [13]
  8. ^ 現行モデルではVFR800F・Xにもオプション設定されるが、両モデルのクイックシフターはシフトアップ時にのみ対応
  9. ^ 同日発売のSC79型ゴールドウイングシリーズにも装備。
  10. ^ 現行モデルではVFR800F・Xが装備。
  11. ^ DCT車はマニュアルミッション車に対して消費税10%込110,000円高で設定[19]
  12. ^ Electronically Equipped Ride Adjustmentの略。
  13. ^ WMTCモード値(クラス3-2)は21.4km/L[13]
  14. ^ 価格はデジタルシルバーメタリック。ヴィクトリーレッド・パールグレアホワイトはそれぞれ\32,400高[13]

出典

関連項目

外部リンク

本田技研工業公式HP
BBB The History