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ホンダ・R&P

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

R&Pアール アンド ピー)は、かつて本田技研工業が製造販売していた原動機付自転車である。

概要

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走行機能だけでなく創造する喜びをプラスしたデザインスペースと行動範囲を拡げる積載機能を拡充したレジャーバイクとして開発された。1977年4月5日発表、同月6日に発売。[1]

車両解説

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R&P輸出仕様車
タンデムステップに注意

型式名CY50。パーツリスト上での機種名はCY50J。同じ型式名を有するノーティダックスとは姉妹車の関係に当たる。車名のR&PはRide & Playの略で「乗って楽しみ 創造するこころ」を意味する[1]

フレームは鋼管ダイヤモンド型。エンジンは空冷4ストローク2バルブSOHC単気筒エンジン。タイヤは前後ともブリヂストン・レクタングルREのリム径10インチ・幅4.5インチ。アップマフラーはベースとなったノーティダックスからキャリーオーバーである。

  • エンジンは内径x行程42.0×35.6(mm)でシリンダーを水平から前傾12°とした通称「縦系[注 1]」と呼称されるものである。本来は1971年CB50用として高回転高出力指向で開発されたが、本モデルへの搭載に際し特性をトップパワーより扱いやすさを重視して中低速トルクを太くするチューニングが施された[注 2]

組み合わされるマニュアルトランスミッションは、ノーティダックスの4速から5速へと変更された。

サスペンション前輪がテレスコピック、後輪はスイングアームであるが50ccクラスでは珍しい5段階プリロード調整機能を装備する。

車体面ではオーナー自身の手でモディファイを加えることが前提とされ、ステッカー・エンブレムの類はイエロー・ブルーのデザインステッカーとシート2枚を付属させる形が採用された[注 3]

また本格的なレジャーバイクという観点から、積載機能の充実を図り大型キャリアを標準装備[注 4]としたほか、シート高は乗りやすさを前面に押し出したことから690mmとされた。

遍歴

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1977年4月5日発表 同月6日発売[1]

標準現金価格\128,000 日本国内販売目標4,000台/月

1980年2月21日発表 同年3月1日発売[2]

以下のマイナーチェンジを実施

  • デザイン一部変更とマッドガードを標準装備化
  • 54年騒音規制適合のためエンジン性能を変更
  • 標準現金価格\145,000 日本国内販売目標7,000台/年
1981年2月

カラーリング変更によるマイナーチェンジ

1983年

生産中止

諸元

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車名 R&P
モデルイヤー 1977[1] 1980[2]
型式 CY50
全長(m) 1.715
全幅(m) 0.760
全幅(m) 0.985
最低地上高(m) 0.150
ホイールベース 1.120(m)
車両重量(kg) 85
30㎞/h定地走行燃費 75km/L
最低回転半径(m) 1.8
エンジン型式 空冷4ストローク2バルブSOHC単気筒
総排気量 49cc
内径x行程(mm) 42.0x35.6
圧縮比 9.5
最高出力 4.3ps/9,000rpm 4.1ps/9,000rpm
最大トルク 0.37kg-m/7,000rpm 0.36kg-m/7,000rpm
始動方式 プライマリーキック
潤滑方式 圧送式飛沫式併用
潤滑油容量 0.9L
燃料タンク容量 6.0L
クラッチ 湿式多板コイルスプリング
変速方式 左足動式リターン
変速機 常時噛合5段
1速 3.083
2速 1.882
3速 1.400
4速 1.130
5速 0.960
1次減速比 4.437
最終減速比 3.071
フレーム形式 ダイヤモンド式
サスペンション テレスコッピック(前)/スイングアーム(後)
キャスター 26.5°
トレール 49.0mm
タイヤ(前後) 5.40-10-4PR
ブレーキ(前) ワイヤ式ドラム
ブレーキ(後) ロッド式ドラム
標準現金価格 \128,000 \145,000

脚注

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注釈

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  1. ^ これに対してスーパーカブなどに搭載される前傾80°エンジンは横系と呼称される。
  2. ^ 本チューニングは1976年にマイナーチェンジされたノーティーダックスに施されたエンジン特性変更と同等のものでスペック的にも共通する[1]
  3. ^ 発売当初の雑誌広告では車名のR&Pを記さず「好きな名前でお呼び下さい」と本来の車名ロゴスペースを空白にしたほか、ステッカーデザインを競う「R&Pクリエイティブコンテスト」が本田技研工業主催で開催された[1]
  4. ^ ただし原動機付自転車の積載上限量は30kgである。

出典

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関連項目

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外部リンク

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本田技研工業公式HP