コンテンツにスキップ

大石静

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。森のくま39 (会話 | 投稿記録) による 2021年4月20日 (火) 13:14個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (来歴・人物 --リンクの更新)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

大石 静
プロフィール
誕生日 (1951-09-15) 1951年9月15日(73歳)
出身地 日本の旗 日本東京都
主な作品
テレビドラマ私の運命
ふたりっ子
Days
オードリー
ハンドク!!!
功名が辻
暴れん坊ママ
四つの嘘
セカンドバージン
家売るオンナ』シリーズ
大恋愛〜僕を忘れる君と
知らなくていいコト
映画セカンドバージン
受賞
第15回向田邦子賞(『ふたりっ子』)
第5回橋田賞(同)
平成19年度(第62回)文化庁芸術祭賞テレビ部門(ドラマの部) 優秀賞(『恋せども、愛せども』)
東京ドラマアウォード2011 脚本賞(『セカンドバージン』)
放送ウーマン賞2010(同)
テンプレートを表示

大石 静(おおいし しずか、1951年9月15日 - )は、日本脚本家エッセイスト作家女優

東京都出身。日本女子大学文学部国文科卒業。ノート所属。『セカンドバージン』など数々のラブストーリーを手掛け、「ラブストーリーの名手」と称される[1][2]。夫は舞台監督の高橋正篤[3]

来歴・人物

1974年日本女子大学卒業。女優を志し青年座研究所に入所[4]

24歳の時に甲状腺癌を発病し、その後間もなく舞台監督の高橋正篤[3]と結婚[4]

宮川一郎に師事し、1981年永井愛と2人だけの劇団「二兎社」を設立。二人で交互に女優と脚本を担当していた。

1986年に『水曜日の恋人たち 見合いの傾向と対策』で本格的に脚本家としてデビューして以降、オリジナル作品を中心に多数のテレビドラマの脚本を担当[5]

1991年、脚本に専念するために俳優を廃業し[注 1]、二兎社を退団。

1996年、『ふたりっ子』により第15回向田邦子賞、第5回橋田賞受賞。

2008年、『恋せども、愛せども』により文化庁芸術祭賞テレビ部門(ドラマの部)優秀賞受賞。

2011年、『セカンドバージン』により東京ドラマアウォード2011脚本賞、放送ウーマン賞2010受賞[6]

舞台出身の無名な若手俳優の抜擢に定評がある[7]内野聖陽(『ふたりっ子』)、佐々木蔵之介(『オードリー』『ハンドク!!!』『あなたの人生お運びします!』)、堺雅人(『オードリー』)、長谷川博己(『四つの嘘』『ギネ 産婦人科の女たち』『セカンドバージン』)がその代表例で、いずれも大石作品によって全国的に名を知られるきっかけを掴んだ[8]。ただし、大石自身は彼らのプライベートの姿はほとんど知らないという(俳優としての素質は一目見ただけで分かったと話している)[9]

脚本作品

テレビドラマ

放送年 タイトル 制作局 放送枠 主な出演者
1986年 水曜日の恋人たち 見合いの傾向と対策 TBS 水曜ドラマスペシャル 浅野ゆう子
1987年 悪妻物語 テレビ東京 ドラマ女の手記 岡江久美子
恋に恋して恋きぶん TBS 火9 MIE
水曜日の恋人たちIII 恋のプッツン指数 TBS 水曜ドラマスペシャル 浅野ゆう子
ヨーシいくぞ! TBS 木7:30 吉幾三
赤ちゃんに乾杯! TBS 土10 荻野目洋子
1988年 隣の未亡人とおかしな二人 テレビ朝日 木9 八千草薫草刈正雄
時間ですよ たびたび TBS 月9 森光子
隣の奥さん TBS ドラマ23 岩下志麻佐藤B作
下町の空は茜色 TBS ドラマ23 三田村邦彦有森也実野口五郎
1989年 鎌倉ペンション物語 TBS 愛の劇場 沢田亜矢子
アメリカ映画みたいに TBS 土曜ドラマスペシャル 古谷一行早見優
お局様はハイミス管理職 TBS 月曜ドラマスペシャル 泉ピン子
1990年 残りの雪 TBS 月曜ドラマスペシャル 藤竜也竹下景子
トップスチュワーデス物語 TBS 火8 山田邦子
舞いの家 TBS 月曜ドラマスペシャル 根津甚八古手川祐子
あなたの知らない世界「兄弟」 TBS 単発ドラマ 坂上香織
1991年 ママってきれい!? TBS 金9 浅野温子
柴門ふみの恋愛論 TBS ドラマチック22 秋吉久美子小林聡美伊原剛志河合美智子渡辺正行船越英一郎
危険な女 TBS ドラマチック22 渡辺正行
流れのさなかで TBS 月曜ドラマスペシャル 沢田亜矢子
ステキなわがママ TBS ドラマチック22 所ジョージ阿木燿子
不思議な愛の語・雪山遭遇 TBS 単発ドラマ 髙嶋政宏
デパート!夏物語 TBS 火8 高嶋政宏
ヴァンサンカン・結婚 フジテレビ 木10 安田成美
1992年 おとなの選択 TBS 金10 松田聖子
夫婦のさかだち TBS 日9(単発) 橋爪功倍賞美津子
けんかラーメン TBS 日9(単発) 風間杜夫、安田成美
本気でオンリー・ユー 読売テレビ ドラマシティ'92 間寛平床嶋佳子
家族の食卓'93 「天子の梯子」 フジテレビ 単発ドラマ 浅野温子、渡瀬恒彦
1993年 わたしってブスだったの? TBS 金10 松田聖子
結婚式 フジテレビ 単発ドラマ 菊池桃子石田純一
徹底的に愛は… TBS 金10 仙道敦子吉田栄作
1994年 長男の嫁 TBS 木10 浅野ゆう子
松本清張特別企画・証明 TBS 単発ドラマ 風間杜夫
私の運命 TBS 火9 坂井真紀
1995年 長男の嫁2・実家天国 TBS 木10 浅野ゆう子
1996年 ふたりっ子 NHK 連続テレビ小説 岩崎ひろみ菊池麻衣子
1997年 オトナの男 TBS 日9 役所広司
1998年 Days フジテレビ 月9 長瀬智也
ふたつの愛 NHK 水10 田中好子
あきまへんで! TBS 金10 中村玉緒
1999年 アフリカの夜 フジテレビ 木10 鈴木京香
松本清張特別企画・顔 TBS 単発ドラマ 戸田菜穂
終のすみか NHK 土9 段田安則、田中好子
2000年 オードリー NHK 連続テレビ小説 岡本綾
2001年 ハンドク!!! TBS 水10 長瀬智也
2002年 愛と青春の宝塚 フジテレビ 正月ドラマ 藤原紀香木村佳乃
First Love TBS 水10 渡部篤郎深田恭子
2003年 あなたの人生お運びします! TBS 木10 藤原紀香
2004年 向田邦子の恋文 TBS 正月ドラマ 山口智子大口広司樹木希林岸本加世子加藤治子森繁久弥
9.11 フジテレビ 単発ドラマ 和久井映見稲垣吾郎、石黒賢、鈴木杏樹、柏木由紀子宇津井健
2005年 国盗り物語 テレビ東京 新春ワイド時代劇 北大路欣也
2006年 功名が辻 NHK 大河ドラマ 仲間由紀恵上川隆也
2007年 ミヤコ蝶々ものがたり テレビ朝日 単発ドラマ 久本雅美
恋せども、愛せども WOWOW ドラマW 長谷川京子京野ことみ池内博之檀ふみ岸惠子
暴れん坊ママ フジテレビ 火9 上戸彩大泉洋
2008年 おせん [注 2] 日本テレビ 火10 蒼井優
四つの嘘 テレビ朝日 木9 永作博美
2009年 ママは昔パパだった WOWOW 連続ドラマW 戸田恵子
ギネ 産婦人科の女たち 日本テレビ 水10 藤原紀香
2010年 夏子と天才詐欺師たち 朝日放送 単発ドラマ 藤山直美
セカンドバージン[10] NHK 火10 鈴木京香
2011年 蜜の味〜A Taste Of Honey〜 フジテレビ 木10 榮倉奈々菅野美穂
2012年 鈴子の恋 ミヤコ蝶々女の一代記[注 3] 東海テレビ 昼の帯ドラマ 映美くらら
クレオパトラな女たち 日本テレビ 水10 佐藤隆太
2013年 お天気お姉さん テレビ朝日 金11 武井咲
ガラスの家 NHK ドラマ10 井川遥
2014年 家族狩り TBS 金曜ドラマ 松雪泰子
ゼロの真実〜監察医・松本真央〜 テレビ朝日 木曜ドラマ 武井咲
2015年 セカンド・ラブ テレビ朝日 金曜ナイトドラマ 亀梨和也
2016年 コントレール〜罪と恋〜 NHK ドラマ10 石田ゆり子
家売るオンナ 日本テレビ 水10 北川景子
2017年 しあわせの記憶 TBS スペシャルドラマ 渡辺謙
トットちゃん! テレビ朝日 帯ドラマ劇場 清野菜名松下奈緒
2018年 大恋愛〜僕を忘れる君と TBS 金曜ドラマ 戸田恵梨香ムロツヨシ
2019年 家売るオンナの逆襲 日本テレビ 水10 北川景子
永遠のニㇱパ 〜北海道と名付けた男 松浦武四郎〜 NHK札幌 スペシャルドラマ 松本潤
2020年 知らなくていいコト 日本テレビ 水10 吉高由里子
恋する母たち TBS 金曜ドラマ 木村佳乃吉田羊仲里依紗
2021年 あのときキスしておけば テレビ朝日 金曜ナイトドラマ 松坂桃李麻生久美子井浦新

映画

アニメ

舞台

作詞

  • クミコ「最後の恋〜哀しみのソレアード〜」(2011年)

出版

小説

エッセイ

  • わたしってブスだったの?(1993年7月、飛鳥新社→文春文庫)
  • 男こそ顔だ!(1994年1月、文藝春秋→文春文庫)
  • 駿台荘物語(1994年11月、文藝春秋→文春文庫)
  • ねこの恋(1998年、講談社講談社文庫
  • 静心(2001年3月、角川書店→『究極のいい女』〈改題〉角川文庫
  • ポンポンしてる?(2003年、小学館→幻冬舎文庫)
  • 別れられないよね?(2005年、幻冬舎)
  • 日本のイ(2006年、幻冬舎文庫)
  • ニッポンの横顔(2008年、中央公論新社)

脚本集

  • わたしってブスだったの?(1993年10月、PHP研究所
  • 徹底的に愛は…(1993年12月、キネマ旬報社
  • 客席の中の女優たち ガールズ・タイム モーニングデスク(1995年11月、星雲社
  • ふたりっ子 1-5(2003年、新風舎文庫)

受賞歴

1995年

2020年

脚注

注釈

  1. ^ ただし廃業宣言はしていない。
  2. ^ 第1話のみ。
  3. ^ 長沖渉との共同脚本。

出典

  1. ^ “「セカンドバージン」脚本家・大石静が描く新たな“劇的恋愛” 「常識を超えた愛」に込めた想いとは モデルプレスインタビュー”. モデルプレス (ネットネイティブ). (2016年4月8日). https://mdpr.jp/interview/detail/1573423 2017年10月21日閲覧。 
  2. ^ 黒柳徹子の“人生初告白”を引き出した脚本家・大石静、『トットちゃん!』への固い信念語る”. テレ朝POST. テレビ朝日 (2017年10月5日). 2017年10月21日閲覧。
  3. ^ a b 大岩ゆり (2019年1月13日). “腸閉塞に苦しんだ大石静さん 病室でドラマ書き続けた”. 朝日新聞デジタル. https://www.asahi.com/articles/ASM1C4666M1CUBQU00N.html 2019年10月29日閲覧。 
  4. ^ a b "苦難の女優時代、がんとも闘って" 大石静さん(上)
  5. ^ 番組エピソード NHKドラマと脚本家(大石静)- NHKアーカイブス
  6. ^ 放送ウーマン賞2010”. 2016年6月21日閲覧。
  7. ^ “脚本家・大石静氏 「常識や倫理の向こう側にこそ真実ある」”. NEWSポストセブン (小学館): p. 2. (2016年4月9日). http://www.news-postseven.com/archives/20160409_399256.html?PAGE=2 2016年4月17日閲覧。 
  8. ^ 公式ブログ 静の海 「長谷川博己」(2011.8.8)
  9. ^ あさイチ プレミアムトーク 大石静”. goo. 2016年10月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年4月20日閲覧。
  10. ^ 番組エピソード 愛の形はさまざま!『恋愛ドラマ特集』-NHKアーカイブス
  11. ^ 令和二年度文化庁長官表彰名簿

関連項目

外部リンク