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ソリティア

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ソリティアsolitaire)は、一人で遊ぶゲームのこと。ソリテール、ソリテア(ソリテアー)、日本語で「一人遊び」とも。

概要

KDEのクロンダイク。このルールのWindows付属のプログラムが「ソリティア」である

ボードゲームカードゲームなどのうち、一人だけで遊ぶことのできるゲームの総称であるが、代表的であるカード(トランプ)ゲームのそれを指すことも多い。solitaireはもともとフランス語で、フランス語の発音に近い表記では「ソリテール」[sɔlitɛr]、英語の発音に近い表記は「ソリテア(ー)」[ˈsɔlɨˌtɛə]である。トランプを使うソリティアはペーシェンス(patience [ˈpeɪʃəns])とも呼ばれる。

なお、クロンダイクというソリティアがあるが、Windowsに標準添付だったクロンダイクのゲームプログラムが「ソリティア」という名前だったため、クロンダイクの名前が「ソリティア」であると非常によく誤認されている。 カードはランダムに配布されるため、必ずしもクリアできるとは限らない。遵って初めからクリア不可能な事実上の負け戦になっている場合も少なくない。札は状況に応じて配布・開布されるため、プレイヤーが不利になるように配布される傾向にあることが判っている。このことから、ゲームとしての成立性を疑問視する者も少なくない。

内容の分類

ソリティアは、初期状態と選択余地とクリア可能性について、次のように分けられる。

  • 初期状態
    • 初期状態固定
    • 初期状態ランダム
  • 選択
    • プレーヤーによる選択余地なし
    • プレーヤーによる選択あり
  • クリア可能性
    • 必ずクリアできる
    • 初期状態または選択により必ずしもクリアできるとは限らない

これらの組み合わせにより、パズル的なもの、占い的なもの、クリア確率など、さまざまである。

ソリティアの種類

カード(トランプ)を使うもので代表的な・記事のあるものを挙げる。

  • カップル トランプを4枚ずつ複数列並べ隣接するカードに同じ数字があれば取り除いていく遊び。
  • キャンフィールド 13組の数上がりと数下がりを作る遊び。
  • クロンダイク 黒と赤のカードが交互になるように決められた数字の順番に揃える遊び。
  • ゴルフ 場札と山札にわけ、山札のカードの数字から±1の数字の場札のカードを取り除いていく遊び。
  • スパイダ 2組のトランプを使い、合計8組のスートの順番を揃える遊び。
  • ピラミッド トランプをピラミッドの形に並べ数字が13になるように取り除いていく遊び。
  • フリーセル フリーセルと呼ばれる4つの場所を使いながら順番にカードを揃える遊び。
  • 四つ葉のクローバー トランプから48枚を使い場に並べた数字の合計が15になるように取り除いていく遊び。

カードゲーム以外で代表的な・記事のあるものを挙げる。

  • ペグ・ソリテール(ペグ・ソリティア) 配置された駒を飛び越しながら取り除いていく遊び。
  • 上海 麻雀牌を利用したコンピューターパズルゲーム。英語圏では"マージャン・ソリティア(Mahjong solitaire)" の名で知られる。
  • 四川省 「二角取り」とも言う。麻雀牌を使うため、上海の一種として紹介されることもある。
  • 15パズル 1から15の数字が書いてあるパネルを移動させ順番通りに並べ変える遊び

ウォーゲームにもソリティアがある。対戦相手を必要としない一人プレイ専用に作られたものと、二人(以上)用の通常のゲームにたとえば一方の行動をランダムに選択するなどのルールを追加して一人プレイを可能にするものがある。

関連書籍

  • 野崎昭弘『とらんぷ』(ダイヤモンド社 1974、全国書誌番号:75068888)/ 『トランプ: ひとり遊び88選』(朝日選書 1990、 ISBN 4-02-259516-7

関連項目