出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Š, šはSにハーチェク(キャロン)を付した文字である。
チェコ語、スロバキア語、クロアチア語、スロベニア語、エストニア語、ラトビア語、リトアニア語等で使われる。多くの言語において、無声後部歯茎摩擦音(日本語のシャシュショ、英語の sh のような音)を表す。
この文字の起源は、十五世紀のチェコ語アルファベットにおいて、ヤン・フスが改良のために導入したことによる。その後1830年にはリュデヴィト・ガイ(英語版)によりクロアチア語アルファベットにも採用された。現在では、ボスニア語、ベラルーシ語のラテンアルファベット表記、エストニア語、ラトビア語、リトアニア語、マケドニア語、モンテネグロ語、スロヴァキア語、スロヴェニア語、セルビア語、カレリア語、サーミ語、ヴェプス語、ソルブ語等の言語で使われる。以上の幾つかの言語はキリル文字のШをラテンアルファベットにおいて表記するときにŠを使用する。
一方、Šはフィンランド語やエストニア語でも稀に使用されるが、外来語に限る。Šの文字が使えない環境にあるときには、Shに置き換える。[1]
ヨーロッパ以外でも、Šはパシュトー語、ラコタ語、シャイアン語、クリー語 (ムースクリー語(英語版)などの方言において)、又北ソト語やソンガイ語(英語版))などの幾つかのアフリカの言語でも使用する。
大文字 |
Unicode |
JIS X 0213 |
文字参照 |
小文字 |
Unicode |
JIS X 0213 |
文字参照 |
備考
|
Š
|
U+0160
|
1-10-6
|
Š
Š
Š
|
š
|
U+0161
|
1-10-18
|
š
š
š
|
|
- ^ Finnish orthography and the characters š and ž