そして、ユリコは一人になった
そして、ユリコは一人になった | ||
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著者 | 貴戸湊太 | |
イラスト | 456 | |
発行日 | 2020年2月20日 | |
発行元 | 宝島社 | |
ジャンル | ミステリ | |
国 | 日本 | |
言語 | 日本語 | |
形態 | 文庫判 | |
ページ数 | 336 | |
公式サイト | tkj.jp | |
コード | ISBN 978-4-299-00221-1 | |
ウィキポータル 文学 | ||
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『そして、ユリコは一人になった』(そして、ゆりこはひとりになった)は、貴戸湊太の小説。
不思議な力によって逆らう者を不幸にする「ユリコ様伝説」が崇拝されている高校において、「ユリコ様」を決める争いに巻き込まれた主人公が、親友とともに連続死の真相と伝説の謎に挑むさまを描く学園ミステリ。
第18回『このミステリーがすごい!』大賞に貴志祐方名義で「ユリコは一人だけになった」というタイトルで応募し、テレビドラマ化を前提としたU-NEXT・カンテレ賞を受賞した[1]。改題・加筆修正され、2020年2月6日に宝島社文庫が刊行された[2]。同年3月 - 4月にテレビドラマ化された[3]。
あらすじ
[編集]神戸市灘区に位置する進学校の百合ヶ原高校は、以前は女子校だった名残りで、今も男子生徒より女子生徒が強い風潮がある。この学校では、ユリコ様伝説が言い伝えられていた。「ユリコ様」とは特権的な身分の生徒のことで、彼女に逆らう者には不幸が訪れる。「ユリコ様」になれるのは、百合ヶ原高校に通う名前の読みが「ユリコ」である女子生徒、たった一人。百合ヶ原高校に「ユリコ」が複数在籍していた場合には、残り一人になるまで「ユリコ」は転校や退学で自然淘汰されていくという。
新入生の矢坂百合子が入学するまでは、百合ヶ原高校には「ユリコ」は筒見友里子ただ一人であったが、新入生には「ユリコ」の名を持つ生徒が百合子を含めて4人いた。部活の先輩からユリコ様伝説について聞いた百合子は、親友の嶋倉美月に相談を持ちかけるが、美月は「ただのオカルト」と一蹴する。しかし、三年生の浅香樹里が学校の屋上から飛び降りたのを皮切りに、不幸な出来事が連鎖していく。
登場人物
[編集]- 矢坂百合子(やさか ゆりこ)
- 百合ヶ原高校一年生。テニス部所属。親友の美月と離れたくなくて、美月が志望していた百合ヶ原高校を一緒に受験し合格する。しかし、高校では美月とクラスが別れ、クラスメイトからいじめを受けるようになった。名前の読みが「ユリコ」であったことから、ユリコ様候補となってしまう。
- 嶋倉美月(しまくら みづき)
- 百合ヶ原高校一年生。演劇部で脚本を担当している。小学生の頃からの百合子の親友。漆黒のロングヘアで、百合子がうらやむ美貌を持つ。ユリコ様伝説の謎を論理的に推理し、ユリコ様候補になって怯える百合子を元気づける。
- 筒見友里子(つつみ ゆりこ)
- 百合ヶ原高校三年生。百合子が入学するまで「ユリコ様」だった。4月以降も「ユリコ様」の座を守るため、他のユリコ様候補を敵視する。いつも三つ編みで、制服の下に赤いシャツを着ている。
- 由利小太郎(ゆり こたろう)
- 百合ヶ原高校二年生。ユリコ様伝説を崇拝する学校非公認サークル「白百合の会」に所属する。小柄でにきびがある。高校一年生のときに、自分や当時のユリコ様候補をいじめていた相手が怪我をしたことでいじめがなくなり、ユリコ様伝説を信じるようになった。
- 岼子美咲(ゆりこ みさき)
- 百合ヶ原高校三年生。「白百合の会」所属。痩せていて、目がぎょろりとしている。嫌いな同級生が大怪我したことを「ユリコ様」による天罰だと信じ込み、ユリコ様伝説に傾倒する。
- 高見沢友利夫(たかみざわ ゆりお)
- 百合ヶ原高校の化学教師。3年5組担任。30代半ばの陰気な男性。ユリコ様伝説を信じているかに対しては中立の立場だが、ユリコ様がいればいいなと思い、「白百合の会」の顧問を引き受けた。
テレビドラマ
[編集]そして、ユリコは一人になった | |
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ジャンル | 連続ドラマ |
原作 | 貴戸湊太 |
脚本 | 杉山嘉一 |
監督 |
下山天 杉山嘉一 |
出演者 |
玉城ティナ 岡本夏美 小越勇輝 紺野彩夏 柴田杏花 森迫永依 天野はな 大原梓 中尾有伽 野々村はなの 松井健太 小平大智 福澤重文 平岡祐太 |
音楽 | 吉川清之 |
オープニング | Qyoto「Lily girl」 |
国・地域 | 日本 |
言語 | 日本語 |
製作 | |
プロデューサー |
宮本敬 池田篤史 林絵理 岩本勤 |
制作 | コクーン(協力) |
製作 |
U-NEXT カンテレ |
放送 | |
放送局 | カンテレ |
放送国・地域 | 日本 |
放送期間 | 2020年3月6日 - 4月24日 |
放送時間 | 金曜 0:25 - 0:55 (木曜深夜) |
放送枠 | カンテレドラマらぼ |
放送分 | 30分 |
回数 | 8 |
公式サイト | |
特記事項: 第1話は1分繰り下げ(0:26 - 0:56)[4]。 第6話は15分繰り下げ(0:40 - 1:10)[5]。 第7話は5分繰り下げ(0:30 - 1:00)[6]。 |
2020年3月6日から4月24日まで毎週金曜(木曜深夜)0時25分 - 0時55分に、関西テレビの「カンテレドラマらぼ」枠で、『このミス』大賞ドラマシリーズの第5弾として放送。U-NEXTでも金曜10時から配信されている[3]。主演は玉城ティナ[3]。
『このミス』大賞ドラマシリーズの過去4作に全て特別出演している佐藤二朗がクリエイティブ・アドバイザーとして脚本開発およびキャスティングに参加している[7]。
主人公が矢坂百合子ではなく嶋倉美月となり[8]、テレビドラマ版オリジナルキャラクターの神崎真歩・木下壮太・進藤あきらが登場する[9]など、原作から大きく改変されており、物語の結末も大きく異なっている。
キャスト
[編集]- 主要人物
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- 嶋倉美月(百合ヶ原高校 1年3組) - 玉城ティナ
- 矢坂百合子(1年4組、ユリコ様候補) - 岡本夏美[10]
- 筒見友里子(3年2組、現ユリコ様) - 天野はな[10]
- 由利小太郎(2年1組、白百合の会) - 小越勇輝[10]
- 岼子美咲(2年5組、白百合の会) - 柴田杏花[10]
- 岸ゆり子(1年1組、ユリコ様候補) - 中尾有伽[10]
- 西島揺子(1年2組、ユリコ様候補) - 大原梓[10]
- 松沢佑璃子(1年5組、ユリコ様候補) - 村山優香[10]
- 光野沙良(1年4組) - 森迫永依[10]
- 神崎真歩(1年4組) - 野々村はなの[10]
- 斎藤日向(1年4組) - 神南里奈[11]
- 進藤あきら(1年4組) - 松井健太[10]
- 浅香樹里(3年2組) - 紺野彩夏[10]
- 木下壮太(3年4組) - 小平大智[10]
- 水島百合子(過去のユリコ様候補) - 田中芽衣[12]
- 東田福助(1年4組担任) - 福澤重文[10]
- 里中鉱次(刑事) - 馬場良馬
- 半藤周作(刑事) - 三溝浩二
- 学校の校務員 - 佐藤二朗(特別出演)[13]
- 高見沢友利夫(3年2組担任) - 平岡祐太[10]
- その他の生徒
スタッフ
[編集]- 原作 - 貴戸湊太 『そして、ユリコは一人になった』(宝島社刊)
- 脚本・演劇演出 - 杉山嘉一
- クリエイティブ・アドバイザー - 佐藤二朗
- 音楽 - 吉川清之
- 主題歌 - Qyoto 「Lily girl」(ソニー・ミュージックレーベルズ)[25]
- 編集・監督 - 下山天、杉山嘉一
- 製作 - 堤天心、岡田美穂
- 企画 - 本多利彦、小寺健太、柳原祥広
- プロデューサー - 宮本敬、池田篤史、林絵理、岩本勤
- 制作協力 - コクーン
- 制作著作 - U-NEXT、カンテレ
放送日程
[編集]話数 | 放送日 (関西テレビ) |
放送日 (BSフジ) |
監督 |
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第1話 | 2020年3月6日 | 2020年11月15日 | 下山天 |
第2話 | 2020年3月13日 | 2020年11月22日 | |
第3話 | 2020年3月20日 | 2020年11月29日 | |
第4話 | 2020年3月27日 | 2020年12月6日 | 杉山嘉一 |
第5話 | 2020年4月3日 | 2020年12月13日 | |
第6話 | 2020年4月10日 | 2020年12月20日 | |
第7話 | 2020年4月17日 | 2020年12月27日 | 下山天 |
第8話 | 2020年4月24日 |
関西テレビ カンテレドラマらぼ | ||
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
『このミス』大賞ドラマシリーズ
連続殺人鬼カエル男 |
『このミス』大賞ドラマシリーズ
そして、ユリコは一人になった |
脚注
[編集]- ^ 「『このミステリーがすごい!大賞』» 最終選考結果」『『このミステリーがすごい!』大賞』。2020年3月4日閲覧。
- ^ “そして、ユリコは一人になった”. 宝島社. 2020年2月28日閲覧。
- ^ a b c 「玉城ティナ、学園ミステリーに主演 『そして、ユリコは一人になった』実写化」『ORICON NEWS』oricon ME、2020年1月11日。2020年2月28日閲覧。
- ^ カンテレ [@kantele] (2020年3月5日). "カンテレのツイート". X(旧Twitter)より2020年4月29日閲覧。
- ^ カンテレ [@kantele] (2020年4月9日). "カンテレのツイート". X(旧Twitter)より2020年4月29日閲覧。
- ^ カンテレ [@kantele] (2020年4月16日). "カンテレのツイート". X(旧Twitter)より2020年4月29日閲覧。
- ^ 「佐藤二朗、玉城ティナ主演ドラマに脚本開発やキャスティングで参加」『ORICON NEWS』oricon ME、2020年1月21日。2020年2月28日閲覧。
- ^ 貴戸湊太 [@kidosota] (2020年3月4日). "貴戸湊太のツイート". X(旧Twitter)より2020年4月29日閲覧。
- ^ 貴戸湊太 [@kidosota] (2020年3月4日). "貴戸湊太のツイート". X(旧Twitter)より2020年4月29日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n 「玉城ティナ主演ドラマ「そして、ユリコは一人になった」のビジュアル、場面写真解禁」『映画ナタリー』株式会社ナターシャ、2020年2月28日。2020年4月29日閲覧。
- ^ 神南里奈 [@kannami_obp] (2020年2月7日). "神南里奈のツイート". X(旧Twitter)より2020年4月29日閲覧。
- ^ そして、ユリコは一人になった【このミスドラマシリーズ第5弾】カンテレ [@konomys_dramas] (2020年4月3日). "『このミス』大賞ドラマシリーズオフィシャルのツイート". X(旧Twitter)より2020年4月29日閲覧。
- ^ そして、ユリコは一人になった【このミスドラマシリーズ第5弾】カンテレ [@konomys_dramas] (2020年3月27日). "『このミス』大賞ドラマシリーズオフィシャルのツイート". X(旧Twitter)より2020年4月29日閲覧。
- ^ 大森つばさ [@lespros_omori] (2020年2月15日). "大森つばさのツイート". X(旧Twitter)より2020年4月29日閲覧。
- ^ 橘ほの花 [@tachibanahonoka] (2020年2月11日). "橘ほの花のツイート". X(旧Twitter)より2020年4月29日閲覧。
- ^ 橘美紅 [@_39___m_] (2020年3月5日). "橘美紅のツイート". X(旧Twitter)より2020年4月29日閲覧。
- ^ 南にこ [@minami_nico28] (2020年3月5日). "南にこのツイート". X(旧Twitter)より2020年4月29日閲覧。
- ^ 伊藤里彩 [@riaya_ito_] (2020年2月5日). "伊藤里彩のツイート". X(旧Twitter)より2020年4月29日閲覧。
- ^ 神田未来 [@kanda_mikuru] (2020年2月5日). "神田未来のツイート". 2020年2月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。X(旧Twitter)より2020年4月29日閲覧。
- ^ 瀬戸りな [@colorful_secchi] (2020年2月5日). "瀬戸りなのツイート". X(旧Twitter)より2020年4月29日閲覧。
- ^ 田口夏帆 [@KAHO_TAGUCHI] (2020年2月5日). "田口夏帆のツイート". X(旧Twitter)より2020年4月29日閲覧。
- ^ 朝比奈南 [@minami_asahina] (2020年2月4日). "朝比奈南のツイート". 2020年2月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。X(旧Twitter)より2020年4月29日閲覧。
- ^ 「武田 勝斗 - jobbykids」『』。2020年4月29日閲覧。
- ^ アルファセレクション [@a_selection_pro] (2020年3月5日). "アルファセレクションのツイート". X(旧Twitter)より2020年4月29日閲覧。
- ^ 「Qyotoの新曲が玉城ティナ主演ドラマ『そして、ユリコは一人になった』主題歌に」『Billboard JAPAN』阪神コンテンツリンク、2020年2月27日。2020年2月28日閲覧。
外部リンク
[編集]- 文庫本『そして、ユリコは一人になった』 - 宝島社
- そして、ユリコは一人になった - ウェイバックマシン(2020年1月28日アーカイブ分) - 関西テレビ放送
- 『このミス』大賞ドラマシリーズオフィシャル (@konomys_dramas) - X(旧Twitter)