アニマル・ハウス
アニマル・ハウス | |
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National Lampoon's Animal House | |
映画のセットとして用いられた建物 | |
監督 | ジョン・ランディス |
脚本 |
ハロルド・レイミス ダグラス・ケニー クリス・ミラー |
製作 |
マッティ・シモンズ アイヴァン・ライトマン |
出演者 |
ジョン・ベルーシ ティム・マシスン ジョン・ヴァーノン |
音楽 | エルマー・バーンスタイン |
撮影 | チャールズ・コレル |
編集 | ジョージ・J・フォルシー |
配給 |
ユニバーサル・ピクチャーズ CIC |
公開 |
1978年7月29日 1979年4月21日 |
上映時間 | 109分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
製作費 | $3,000,000 |
興行収入 | $141,600,000[1] |
『アニマル・ハウス』(National Lampoon's Animal House)は、1978年に公開されたアメリカのコメディ映画。
撮影は、オレゴン州ユージーンにあるオレゴン大学やユージーンの南方にあるコテージ・グローブで主に行われた。
ストーリー
[編集]この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。 |
1962年の秋、フェイバー大学の新入生ラリー・クローガーとケント・ドーフマンはいずれかの学生友愛クラブ(フラターニティ)に入ろうと、各クラブが開催するパーティ巡りをしている。最名門であるオメガ・ハウスのパーティーで徹底して冷遇されていることに気づいた2人は、すぐ隣にある評判の極めて悪いデルタ・ハウス訪れる。ケントは、兄のフレッドがメンバーであった(1959年の卒業)という縁故から、自分が入会を断られることは無いと信じている。パーティーで2人は、極めてだらしのないジョン・ブルタースキー(ブルート)、会長のロバート・フーヴァー(フーヴ)、口が上手く女好きのエリック・ストラットン(オッター)、オッターの親友のドナルド・シェインスタイン(ブーン)、バイク乗りのダニエル・シンプソン・デイ(Dデイ)、そして手伝いに来ていたブーンの彼女のケイティに会う。ラリーとケントはデルタに入会を認められ、それぞれ「ピント」と「フラウンダー」という渾名を与えられる。
デルタ・ハウスはキャンパス内での違反行為と学業成績の悪さにより保護観察処分を受けた状態にある。デルタを大学から排除したいと考えているヴァーノン・ウォーマー学長は、オメガ・ハウスのスカした会長のグレッグ・マーマラードに、デルタ排除のための方法を見つけるよう指示する。グレッグはデルタのことが気になるばっかりに、マンディ・ペパリッジとのデートで、身体の重要な箇所が反応していないと彼女から指摘されたこともあり、デルタへの憎しみを増幅させる。オメガのメンバーで、肥満したデルタ新入生のフラウンダーをいじめ抜いていた予備役将校訓練隊長のダグラス・C・ニーダマイヤーの愛馬をデルタ一味がいたずらにより学長室で心臓麻痺で死なせたことや、オッターがマンディに言い寄る(2人は過去に一度だけ関係を持っていた)など、様々な事件がオメガとウォーマー学長のデルタに対する敵意を深めていく。
ブルートとDデイは、オメガたちがそれを偽物とすり替えたことに気づかず、印刷室のゴミ箱から心理学の試験用紙を盗み出す。デルタは全員落第点を取り、平均成績(GPA)が著しく低下したため、ウォーマーは、あと1つ何かをやらかしたらデルタ・ハウスの設置許可状を無効にして大学から永久追放すると告げる。
デルタたちは自らを元気づけるためにトーガ・パーティーを企画し、ピントとフラウンダーにスーパーマーケットで食料を万引きさせる。そこでピントはクロレットという名の可愛らしいレジ係に出会い彼女をパーティに誘い、オッターはウォーマー学長のアルコール依存症で好色な妻マリオンを招待する。パーティに呼んだ黒人バンドの「オーティス・デイ&ザ・ナイツ」が派手に演奏する中、オッターは自分の個室でマリオンと関係し、フーヴァーの部屋ではクロレットが酔って気を失うまでピントといちゃつく。ピントは気を失った彼女をモノにしたいという誘惑に何とか打ち克ち、気を失った彼女をショッピングカートに乗せて彼女の家に送り届け、彼女がカーマイン・デパスト市長の娘であることを知る。
マリオン夫人の乱行に激怒し、他方、デパスト市長からは大学で問題が発生すればただでは済まないと脅されていたウォーマー学長は、オメガ・ハウスと共に学内裁判を開き、デルタ・ハウスの設置許可状を取り消し全財産を没収する。気晴らしのため、オッター、ブーン、ピント、フラウンダーはフラウンダーが兄から借りた車でドライブに出かける。彼らはエミリー・デッキンソン女子大学を訪れ、そこでオッターは最近の焼き窯の爆発事故で亡くなった女学生の恋人を装い、4人の女学生を誘い出す。 彼らは、「オーティス・デイ&ザ・ナイツ」が出演している街道沿いのバーを偶然見つけて喜び勇んで入ったが、そこは従業員も客も全員が黒人であった。常連客たちに威嚇されたデルタ達は女子学生たちを残して逃げ出すが、その間フラウンダーの兄の車をボコボコにしてしまう。ブーンはケイティがジェニングス教授と関係を持ったことを知り、彼女と別れる。一方、マーマラードと他のオメガたちは、オッターとマンディが密会し続けているという虚偽の噂に基づいてオッターをモーテルの部屋に誘い込み、彼を袋叩きにする。デルタのメンバーの中間試験の成績が惨憺たるものだったため、ウォーマー学長は嬉々として彼らを大学から追放し、各人の出身地の徴兵委員会に対して彼らは徴兵猶予の資格を失い、徴兵の対象となったことを通知した。
ブルートが落胆し切っているデルタのメンバーを鼓舞し、オッターもそれに同意し、毎年恒例の同窓会パレード中にウォーマー学長やオメガの連中、そして大学全体に復讐することを計画する。Dデイはフラウンダーの兄の破損した車をケーキ型の山車の中に隠された「デスモービル」に改造し、デルタたちはパレードに乱入し大混乱を引き起こす。彼らの復讐は、デスモービルが階段状の来賓席に突入し、それを突き崩すという形で頂点に至る。
パレードの大混乱が続く中、デルタやオメガたちの未来の姿が紹介される。フーヴァーはボルティモアで官選弁護人、オッターはビバリーヒルズの婦人科医、ピントはナショナル・ランプーン誌の編集者、フラウンダーはクリーブランドで心理療法トレーナー、そしてブルートは合衆国上院議員になりマンディと結婚するなど、デルタの多くは立派な専門職に就いている(但し、Dデイは行方知れず)。ブーンとケイティは結婚して離婚。一方、オメガたちについては、マーマラードはニクソン大統領の補佐官となりウォーターゲート事件で入獄し獄中で「オカマを掘られ」(注:上記のマンディとのデートの際の身体の無反応、そして、マンディがバブスとの会話の中で、マーマラードは自分と婚前交渉を持ちたがらないと言ったことと併せて、彼が同性愛者であることを匂わせる)、ニーダマイヤーはベトナム戦争従軍中に味方に殺されるなど、悲惨な末路を迎えている。
キャスト
[編集]役名 | 俳優 | 日本語吹替 | |
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テレビ朝日版 | ソフト版 | ||
デルタ・ハウス | |||
ジョン・ブルタースキー(ブルート) | ジョン・ベルーシ | 佐藤B作 | 矢崎文也 |
エリック・ストラットン(オッタ―) | ティム・マシスン | 古川登志夫 | 筒井巧 |
ロバート・フーヴァー(会長) | ジェームズ・ウィドウズ | 大塚芳忠 | |
ドナルド・シェインスタイン(ブーン) | ピーター・リーガート | 中尾隆聖 | 佐藤淳 |
ダニエル・シンプソン・デイ(Dデイ) | ブルース・マッギル | 笹岡繁蔵 | |
ラリー・クローガー(ピントー) | トム・ハルス | 田中亮一 | 藤原堅一 |
ケント・ドーフマン(フラウンダー) | スティーヴン・ファースト | 安西正弘 | |
ストーク | ダグラス・ケニー | 西川幾雄 | |
モスボール | ジョシュア・ダニエル | ||
ハードバー | クリス・ミラー | ||
B.B. | ブルース・ボンハイム | ||
ケイティ(ブーンと交際中) | カレン・アレン | 高島雅羅 | 山田里奈 |
オメガ・ハウス | |||
グレッグ・マーマラード | ジェームズ・ドートン | 野島昭生 | |
ダグラス・C・ニーダマイヤー | マーク・メトカーフ | 若本規夫 | |
チップ・ディラー | ケヴィン・ベーコン | 大滝進矢 | 田島俊弥 |
その他のキャラクター | |||
ヴァーノン・ウォーマー学長 | ジョン・ヴァーノン | 森川公也 | 塾一久 |
マリオン・ウォーマー学長夫人 | ヴァーナ・ブルーム | ||
学長秘書 | プリシラ・ローリス | ||
カーマイン・デパスト市長 | チェサレ・ダノーヴァ | 阪脩 | |
クロレット・デパスト(市長の娘) | サラ・ホルコム | ||
マンディー・ペパリッジ | メアリー・ルイーズ・ウェラー | 榊原良子 | |
バブス・ジャンセン | マーサ・スミス | 吉田理保子 | |
デイヴ・ジェニングス教授 | ドナルド・サザーランド | 江角英明 | 北川勝博 |
オーティス・デイ | ドゥウェイン・ジェシー | 屋良有作 | |
シシー(ケントのガールフレンド) | ステイシー・グルーマン | ||
シェリー(エミリー・ディッキンソン大学の学生) | リサ・バウアー | 山田栄子 | 新井里美 |
ブルネラ(同上) | イライザ・ロバーツ | ||
ベス(同上) | アセネス・ジャーゲンソン | ||
ノリーン(同上) | キャサリン・デニング | ||
トーガ・パーティで階段でギターを弾く男 | スティーブン・ビショップ | ||
幸運な少年(自室で雑誌Playboy閲覧中に窓から失神したバニー・ガールが飛び込んで来る) | ショーン・マッカーティン | ||
ケントがビー玉1万個を買った店の店員 | ロレイン・ライト | ||
その他 | — | 鳳芳野 佐々木るん 間嶋里美 頓宮恭子 滝沢久美子 片岡富枝 村山明 塩屋浩三 幹本雄之 郷里大輔 |
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演出 | 左近允洋 | 松川陸 | |
翻訳 | 篠原慎 | 谷津真理 | |
効果 | PAG | ||
調整 | 栗林秀年 | ||
制作 | グロービジョン | ||
初回放送 | 1983年9月4日 『日曜洋画劇場』 |
※2018年10月11日発売の『ユニバーサル思い出の復刻版BD』にはソフト版に加え、テレビ朝日版の吹き替えを収録。
主な挿入歌
[編集]- ルイ・ルイ(ジョン・ベルーシ)
- ツイストで踊りあかそう(サム・クック)
- トッシン・アンド・ターニング(ボビー・ルイス)
- ヘイ・ポーラ(ポールとポーラ)
- マネー(ジョン・ベルーシ)
- レッツ・ダンス(クリス・モンテス)
- ドリーム・ガール(スティーヴン・ビショップ)
- ワンダフル・ワールド(サム・クック)
DVD版の特典
[編集]デルタ会員たちのその後
[編集]主なキャラクターたちが現在どうなっているかをドキュメンタリータッチで追った作品。当時アニマル・ハウスに出演した俳優たちが同じ役を演じていて、彼らをインタビューするという形態。
MXPX「Shout」ミュージック・ビデオ
[編集]劇中でロイド・ウィリアムス等が演じるオーティス・デイ&ザ・ナイツの演奏しているアイズレー・ブラザーズの「Shout」を、メロディック・パンク・バンドのMxPxがカヴァーしたもの。
脚注
[編集]- ^ “National Lampoon's Animal House (1978)” (英語). Box Office Mojo. 2010年2月17日閲覧。