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エアエミネム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
エアエミネム[1]
欧字表記 Air Eminem[1]
品種 サラブレッド[1]
性別 [1]
毛色 鹿毛[1]
生誕 1998年5月21日[1]
登録日 2001年1月18日
抹消日 2003年10月25日
Danehill[1]
Kissagram [1]
母の父 Alysheba[1]
生国 アイルランドの旗 アイルランド[1]
生産者 A. W. I. Ltd[1]
馬主 (株)ラッキーフィールド[1]
調教師 伊藤雄二栗東[1]
競走成績
生涯成績 17戦8勝[1]
獲得賞金 3億7240万6000円[1]
勝ち鞍
GII 札幌記念 2001年
GII 神戸新聞杯 2001年
GII オールカマー 2003年
GIII 函館記念 2003年
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エアエミネムとは、日本競走馬種牡馬である。馬名は冠名の「エア」とアメリカ合衆国ヒップホップMCであるエミネムから。同じ馬主の持ち馬にエミネムの愛称である「スリム・シェイディ(Slim Shady)」が由来のエアシェイディという名の馬もいる。

経歴

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競走馬時代

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2001年2月25日、デビュー戦となった東京競馬場での3歳新馬戦(ダート1800メートル)ではミルコ・デムーロ騎手が騎乗し、1番人気に支持されるも6着。続く新馬戦を制しデビュー2戦目で初勝利を挙げる。その後4戦は1番人気に支持され、若草ステークスで8着となった以外は全て勝利した。そして初の重賞挑戦となる札幌記念では、2番人気に支持され、同年のダービー馬で1番人気のジャングルポケットらを相手に重賞初勝利を挙げた。続く神戸新聞杯も、サンライズペガサスクロフネダンツフレームアグネスゴールドといった強豪馬達を相手に1番人気に支持され、サンライズペガサスにクビ差で先着し重賞2勝目を挙げた。そして、クラシックの最後のレース菊花賞は、3番人気で3着だった。外国産馬として初めて菊花賞に出走した馬となった。本レースでは場内実況も担当していたラジオたんぱ北野守アナウンサーが勝馬のマンハッタンカフェと当馬を取り違え実況し、JRAが公式に謝罪する事態となった。

その後は脚部不安に悩まされた。 2002年、復帰戦となったカシオペアステークスは、2番人気に支持されるも12着と惨敗の結果に終わった。続く鳴尾記念は2番人気で5着だった。

2003年日経新春杯は3番人気で6着、東京リニューアル記念では久々に1番人気に支持されたが、タップダンスシチーレディパステルに続く3着だった。金鯱賞では7番人気だったが、タップダンスシチー、ツルマルボーイに続く3着となった。続く函館記念では、1番人気に支持されレースを制し重賞3勝目を挙げた。札幌記念と函館記念を制した馬は史上2頭目である。次走の札幌記念ではサクラプレジデントのクビ差で2着となり、同一年の函館記念、札幌記念連勝を逃した。その後オールカマーを1番人気で制した。

その後天皇賞かジャパンカップを目指していたものの、骨膜炎で放牧に出された。怪我自体は大したものではなかったが、種付け申し込みが多いことから急遽種牡馬入りが発表されそのまま引退した。同年春に急死した父のデインヒルの後継として、その時点でシンジケートは満口となっていた。

種牡馬時代

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2004年、春よりブリーダーズスタリオンステーションで種牡馬となり、60頭に種付けを行った。

2005年、ファーストクロップとなる産駒が誕生し、後に41頭が血統登録された。この年は44頭に種付けを行った。

2007年8月14日旭川競馬場で行われた2歳未勝利戦(ダート1000m)で、産駒のピーチパールが勝利した。この勝利が地方、中央通じての産駒初勝利となった。そして10月28日東京競馬場で行われた2歳未勝利戦(芝1800m)を産駒のエアキリヤンが勝利し、産駒が中央初勝利を挙げた。

2008年12月10日フランスへの輸出が決定した[2]2012年まで供用された[3]

競走成績

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以下の内容は、netkeiba.com[4]およびJBISサーチ[5]に基づく。

年月日 競馬場 競走名 頭数 枠番 馬番 オッズ
(人気)
着順 騎手 斤量 距離(馬場) タイム
(上り3F)
タイム
勝ち馬/(2着馬)
2001.02.25 阪神 3歳新馬 13 6 9 01.9 (1人) 06着 M.デムーロ 55kg ダ1800m(稍) 1:57.0(40.5) -1.7 ヒカリホーオー
0000.03.04 阪神 3歳新馬 13 6 9 02.7 (1人) 01着 松永幹夫 55kg 芝2000m(重) 2:06.4(34.7) -0.3 (プレシャスソング)
0000.03.24 阪神 3歳500万下 10 1 1 01.7 (1人) 01着 四位洋文 55kg 芝2200m(良) 2:12.9(34.7) -0.3 (アデレードシチー)
0000.04.14 阪神 若草S OP 8 2 2 01.6 (1人) 08着 四位洋文 55kg 芝2200m(良) 2:14.6(37.1) -0.7 マイネルライツ
0000.05.27 東京 駒草賞 OP 8 1 1 02.2 (1人) 01着 武豊 56kg 芝2000m(重) 2:03.6(34.5) -0.7 (メイクマイデイ)
0000.07.08 函館 巴賞 OP 11 5 5 03.7 (1人) 01着 松永幹夫 51kg 芝1800m(良) 1:48.3(35.1) -0.2 (アンブラスモア)
0000.08.19 札幌 札幌記念 GII 9 2 2 05.8 (2人) 01着 蛯名正義 53kg 芝2000m(良) 2:00.1(34.4) -0.4 (ファイトコマンダー)
0000.09.23 阪神 神戸新聞杯 GII 12 8 12 01.8 (1人) 01着 松永幹夫 56kg 芝2000m(良) 1:59.5(34.5) -0.0 (サンライズペガサス)
0000.10.21 京都 菊花賞 GI 15 5 8 04.5 (3人) 03着 松永幹夫 57kg 芝3000m(良) 3:07.4(34.4) -0.2 マンハッタンカフェ
2002.11.02 京都 カシオペアS OP 16 7 13 05.1 (2人) 12着 松永幹夫 59kg 芝1800m(良) 1:47.4(35.9) -0.6 ビッグゴールド
0000.120.8 阪神 鳴尾記念 GIII 16 7 14 05.2 (2人) 05着 松永幹夫 58kg 芝2000m(良) 2:00.1(36.1) -0.6 イブキガバメント
2003.01.19 京都 日経新春杯 GII 13 8 13 07.2 (3人) 06着 松永幹夫 58kg 芝2400m(良) 2:26.8(35.9) -1.0 バンブーユベントス
0000.04.26 東京 東京競馬場リニューアル記念 OP 13 5 7 03.7 (1人) 03着 武豊 57.5kg 芝2400m(良) 2:24.5(35.2) -0.8 タップダンスシチー
0000.05.31 中京 金鯱賞 GII 14 1 1 15.0 (7人) 03着 蛯名正義 58kg 芝2000m(稍) 1:59.2(35.7) -0.3 タップダンスシチー
0000.07.27 函館 函館記念 GIII 15 3 4 04.3 (1人) 01着 蛯名正義 58kg 芝2000m(良) 1:59.9(35.5) -0.3 (ヒマラヤンブルー)
0000.08.24 札幌 札幌記念 GII 9 7 7 01.7 (1人) 02着 蛯名正義 57kg 芝2000m(良) 2:00.3(34.4) -0.0 サクラプレジデント
0000.09.28 中山 オールカマー GII 10 7 8 01.4 (1人) 01着 蛯名正義 58kg 芝2200m(良) 2:14.4(34.9) -0.1 (ファストタテヤマ)

血統表

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エアエミネム血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 ダンジグ系
[§ 2]

*Danehill
1986 鹿毛
父の父
Danzig
1977 鹿毛
Northern Dancer Nearctic
Natalma
Pas de Nom Admiral's Voyage
Petitioner
父の母
Razy Ana
1981 鹿毛
His Majesty Ribot
Flower Bowl
Spring Adieu Buckpasser
Natalma

Kissagram
1990 黒鹿毛
Alysheba
1984 鹿毛
Alydar Raise a Native
Sweet Tooth
Bel Sheba Lt.Stevens
Belthazar
母の母
Dancing Goddess
1985 鹿毛
Nijinsky Northern Dancer
Flaming Page
Producer Nashua
Marion
母系(F-No.) 8号族(FN:8-i) [§ 3]
5代内の近親交配 Northern Dancer3x4=18.75%、Natalma4.4x5=15.63%、Native Dancer5.5x5=9.38% [§ 4]
出典
  1. ^ JBISサーチ エアエミネム 5代血統表2017年9月22日閲覧。
  2. ^ netkeiba.com エアエミネム 5代血統表2017年9月22日閲覧。
  3. ^ JBISサーチ エアエミネム 5代血統表2017年9月22日閲覧。
  4. ^ netkeiba.com エアエミネム 5代血統表2017年9月22日閲覧。


脚注

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  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o エアエミネム(IRE)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年8月21日閲覧。
  2. ^ エアエミネム、ボーンキングが海外へ輸出”. 競馬ブック. 2022年3月12日閲覧。
  3. ^ AIR EMINEM” (英語). ifce. 2022年3月12日閲覧。
  4. ^ エアエミネムの競走成績”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2019年8月21日閲覧。
  5. ^ エアエミネム(IRE) 競走成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年8月21日閲覧。

外部リンク

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