クネル
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クネル | |
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リヨンのクネル | |
関連食文化 | フランス料理 |
Cookbook ウィキメディア・コモンズ |
クネル(フランス語: quenelle)とは、フランス料理の一種。
概要
[編集]ラルース百科事典ではクネルを「肉団子」と説明している[1]。「クネル」は「すり潰す」「砕く」の意で、肉、魚などをすりつぶして、卵やルーをつなぎにして団子状に固めた料理である[1][2]。日本のはんぺん、ツミレに似るが、バターやクリームが入ることもあるため、かなりこってりした味となる[2]。茹でたクネルに合わせるソースも、エビやザリガニを用いたナンチュア・ソースなどの濃厚なソースが多い[2]。茹でたクネルをスライスしてグリーンサラダに用いる[2]、スープに入れる[3]といったように、さっぱりした料理もある。
伝統的な調理法としては、茹でたクネルを湯切りしてグラタン皿に入れ、すりおろしたチーズやベシャメルソースをかけて、オーブンで焼き上げる[3]。
リヨンでは、魚を用いたクネルにソースをかけてオーブンで焼いたグラタン料理が名物料理とされる[4]。
また、クネルは、アイスクリーム、シャーベット、マッシュポテトのクネルなど、同様の形状に作られた別の食品でもある[5]。
語源
[編集]クネルという名前は1750年から証明されている。一般的に受け入れられている語源は、ドイツ語のクネーデルに由来するという説である[6][7][8]。
別の語源は、アルザス語のKnepfleに由来する説である。これらの用語を、古英語の「叩く、挽く」を意味する動詞knyllと比較することもできる。
由来
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クネルはフランスのリヨンが発祥だとされている[9]。18世紀にブルジョアに雇われていたメール・リヨネーズ[10]と呼ばれた女性料理人たちが、退職後「ブション」と言われる郷土料理店を開き、そこでクネルの原型となる料理を生み出したとされる[9]。
画像
[編集]出典
[編集]- ^ a b 石井好子「アブゼリ、クネル、お芋のお焼き」『東京の空の下オムレツのにおいは流れる』河出書房新社、2011年。ISBN 978-4309410999。
- ^ a b c d 稲葉由紀子「川カマスのクネル、ソース添え」『おいしいパリ暦』CCCメディアハウス、2011年、42-44頁。ISBN 978-4484112053。
- ^ a b レイチェル・クー 著、多田千香子 訳「鶏のクネル入りスープ」『パリの小さなキッチン』翔泳社、2014年、61頁。ISBN 978-4798138367。
- ^ “リヨン名物クネル料理とは?おいしいレストランはどう探す?”. リヨンの観光と食の情報サイト[旅するリヨン] (2018年8月21日). 2021年1月6日閲覧。
- ^ “How to Shape an Ice Cream Quenelle - How-To Video” (英語). FineCooking (2008年6月23日). 2021年1月6日閲覧。
- ^ Dictionnaire général pour la maîtrise de la langue française, la culture classique et contemporaine.. Paris: Larousse. (1993). ISBN 2-03-320300-X. OCLC 29916226
- ^ “QUENELLE : Définition de QUENELLE”. www.cnrtl.fr. 2021年1月6日閲覧。
- ^ “Wikiwix's cache”. archive.wikiwix.com. 2021年1月6日閲覧。
- ^ a b “クネルとは?フランス版はんぺん?リヨンの伝統料理を解説”. ソルト. 2021年1月6日閲覧。[リンク切れ]
- ^ "リヨンの母たち"の意