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クラカケヒインコ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
クラカケヒインコ
クラカケインコ
クラカケヒインコ Eos cyanogenia
保全状況評価
NEAR THREATENED
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
ワシントン条約附属書II類
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: オウム目 Psittaciformes
: インコ科 Psittacidae
亜科 : ヒインコ亜科 Loriinae
: Eos
: クラカケヒインコ
E. cyanogenia
学名
Eos cyanogenia Bonaparte, 1850
和名
クラカケヒインコ
英名
Biak red lory
Blue-cheeked lory
Black-winged lory

クラカケヒインコ(鞍掛緋鸚哥 Eos cyanogenia)は、オウム目インコ科に分類される鳥類

分布

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インドネシアスピオリ島ヌム島ヌムフォル島ビアク島マニム島固有種

形態

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全長30cm。尾羽はやや長い。全身は赤い羽毛で覆われる。背中は黒い羽毛で覆われる。尾羽は黒い。眼先から頸部にかけて紫がかった青い斑紋が入る。雨覆羽は黒い。風切羽基部は赤く、先端は黒い。

虹彩は赤い。嘴の色彩は赤い。

生態

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標高460m以下にある熱帯雨林やその周辺、二次林などに生息する。単独もしくはペアで生活するが、採食時には小規模な群れを形成する事もある。また大規模な群れを形成し飛翔している様子が観察された例もある。昼行性。時間や季節などの変化により沿岸部と内陸部を放浪し、例として昼間は沿岸部で採食を行い夜間は内陸部で休む。

食性は植物食で、液果を食べる。樹上で採食を行う。

繁殖形態は卵生。樹洞に巣を作ると考えられており、飼育下では1回に2個の卵を産んだ例がある。抱卵期間は約26日。

人間との関係

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開発による生息地の破壊、ペット用の乱獲などにより生息数は激減している。EUでは1989年に本種の輸入が禁止されている。1997年における生息数は約5,000羽と推定されている。

関連項目

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参考文献

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  • 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『レッド・データ・アニマルズ8 太平洋、インド洋』、講談社2001年、72、183-184頁。

外部リンク

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