グレアムランド
座標: 南緯66度00分 西経63度30分 / 南緯66.000度 西経63.500度
グレアムランド(英: Graham Land)は、南極にある地域の名称。南極大陸の西部(西南極)にある南極半島の北半部を指す[1]。
地理
[編集]南極半島を南北に二分した北部を指す。その南限は Cape Jeremy と Cape Agassiz を結ぶ線で、南にパーマーランドと接する[1]。南極線(南緯66度33分)が通過しており、グレアムランド北部は南極圏外に位置する。
グレアムランド最北部を指してトリニティ半島と呼ぶ。トリニティ半島の最北端(南極大陸の最北端でもある)プライム・ヘッド (Prime Head) は、南緯63度12分付近にある。
グレアムランド周辺には多くの島がある。トリニティ半島周辺では北にブランスフィールド海峡を隔ててサウス・シェトランド諸島、北東に南極海峡を隔ててジョインビル諸島がある。
東海岸(ウェッデル海側)には、ラーセン棚氷が発達している。東海岸の目立つ地形としては、東へ67kmにわたって突き出したジェイソン半島がある。
領有権主張
[編集]イギリス、アルゼンチン、チリが領有権を主張する地域に含まれる。
-
「チリ領南極」
歴史・名称
[編集]この地域は1820年に発見された。
1832年にこの地域を探検したジョン・ビスコーが、当時イギリスの海軍大臣であったサー・ジェイムズ・グラハム准男爵にちなんで「グレアムランド」と命名した。
南極大陸最大の半島を指す名称として、長らくイギリスは「グレアムランド」、アメリカ合衆国は「パーマー半島」を用いていたが、1964年に米国の 南極地名諮問委員会 (US-ACAN) と英国の UK Antarctic Place-names Committee (UK-APC) の間で合意が形成された。これにより半島全体の名称として「南極半島」(Antarctic Peninsula)が提唱され、北部を「グレアムランド」、南部を「パーマーランド」と呼ぶことになった[1]。
脚注
[編集]- ^ a b c “U.S. Geological Survey Geographic Names Information System: Graham Land”. 2013年5月2日閲覧。
外部リンク
[編集]ウィキメディア・コモンズには、グレアムランドに関するカテゴリがあります。
サウス・シェトランド諸島 | ||||
グレアムランド | ||||
パーマーランド |