ゴールドラッシュ (アルバム)
『ゴールドラッシュ』 | ||||
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矢沢永吉 の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
ジャンル | ロック、J-POP | |||
時間 | ||||
レーベル | CBS・ソニー | |||
プロデュース | 矢沢永吉 | |||
チャート最高順位 | ||||
矢沢永吉 アルバム 年表 | ||||
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『ゴールドラッシュ』収録のシングル | ||||
『ゴールドラッシュ』は、矢沢永吉4作目のスタジオ・アルバム[1][3]。1978年6月1日、CBS・ソニーから発売[3]。
解説
[編集]同年夏の資生堂キャンペーンソングに採用され[4]、100万枚の売上を記録したシングル「時間よ止まれ」を収録[1][3]。
1978年6月12日付けのオリコンチャートで1位を達成[1][4]、以降同年7月10日まで5週連続でトップを保ち[4]、鮮烈なジャケットのビジュアルも含めて[3]、ロック史上不滅のベストセラーになった[4]。
矢沢はTBSの当時の人気番組『ザ・ベストテン』への出演を拒否する他[3]、アルバムとツアーを大切に活動するアーティストとしてのポリシーを貫いた[3]。ツアー「EIKICHI YAZAWA CONCERT TOUR 1978「GOLD RUSH '78 PART-1」を同年3月20日からスタートし、ツアー中に本アルバムを発売[3]。ツアー・ファイナルとして同年8月28日に後楽園球場で単独公演を敢行[3]。会場周辺を機動隊が取り囲む異例のライヴを大成功させて、矢沢はその存在感を決定付けた[3]。また同年7月25日に自著伝『成りあがり』を出版し[3]、同書は版を重ねて100万部を超えるベストセラーとなった[3]。また当時は毎年5月に公表されていた長者番付歌手部門(1977年度)で、ロックミュージシャンとして初めて1位になっている[3]。
評価
[編集]川崎大助の2015年の著書『日本のロック名盤ベスト100』において、本作は第5位に選ばれた[1]。川崎は「フランク・シナトラ調のクルーナー唱法、つまりロックンロール以前の時代のクールネスをも意識しつつ、それでいて日本の演歌的なねばっこさをも内包する歌世界は、ユニークきわまりない」と指摘している[1]。
収録曲
[編集]全作曲・編曲: 矢沢永吉。 | |||
# | タイトル | 作詞 | 時間 |
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1. | 「ゴールドラッシュ」 | 山川啓介 | |
2. | 「昨日を忘れて」 | 西岡恭蔵 | |
3. | 「鎖を引きちぎれ」 | 山川啓介 | |
4. | 「ラッキー・マン」 | 木原敏雄 | |
5. | 「ボーイ」 | 相沢行夫 | |
6. | 「さめた肌」 | 木原敏雄 | |
7. | 「今日の雨」 | 木原敏雄 | |
8. | 「時間よ止まれ」 | 山川啓介 | |
9. | 「ガラスの街」 | 木原敏雄 | |
10. | 「長い旅」 | 山川啓介 |
クレジット
[編集]- 相沢行夫 - エレクトリック・ギター
- 木原敏雄 - エレクトリック・ギター
- 後藤次利 - エレクトリック・ベース
- 坂本龍一 - キーボード
- 村上秀一 - ドラム
- つのだひろ - ドラム
- 藤井章司 - ドラム
- 高橋幸宏 - ドラム(「時間よ止まれ」)
- 斎藤ノブ - パーカッション
- 駒沢裕城 - スティール・ギター
- Jake H. Concepcion - ブラス
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e f 川崎大助『日本のロック名盤ベスト100』講談社〈講談社現代新書〉、2015年、48-49頁。
- ^ 長谷川誠 (2017年3月20日). “1978/3/21発売の矢沢永吉「時間よ止まれ」はツアー中の楽屋でギター1本で作られた【大人のMusic Calendar】”. ニッポン放送. 2017年8月6日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l “ゴールドラッシュ”. 矢沢永吉 公式サイト. 2020年10月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年6月6日閲覧。
- ^ a b c d 「大特集 青春の音楽 オリコンチャート1位に見る年代別ヒットソング 1978年 『ゴールドラッシュ』 6.12~7.10 矢沢永吉」『ラピタ 月刊「吉田拓郎」』2003年9月号、小学館、37頁。