スピーディキック
この記事は現役競走馬を扱っています。 |
スピーディキック | ||||||
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2023年フェブラリーS | ||||||
欧字表記 | Speedy Kick[1] | |||||
品種 | サラブレッド[1] | |||||
性別 | 牝[1] | |||||
毛色 | 栗毛[1] | |||||
生誕 | 2019年3月5日(5歳)[1] | |||||
父 | タイセイレジェンド[1] | |||||
母 | デザートフラワー[1] | |||||
母の父 | サイレントディール[1] | |||||
生国 | 日本(北海道浦河町)[2] | |||||
生産者 | 熊谷武[1] | |||||
馬主 | 加藤鈴幸[1] | |||||
調教師 |
石本孝博(北海道) →藤原智行(浦和)[1] | |||||
競走成績 | ||||||
生涯成績 |
25戦10勝[1] 地方:22戦10勝 中央:3戦0勝 | |||||
獲得賞金 |
1億9080万6000円[1] (2024年10月15日現在) | |||||
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スピーディキック(欧字名:Speedy Kick、2019年3月5日 - )は、日本の競走馬[1]。主な勝ち鞍は2021年のエーデルワイス賞、リリーカップ、東京2歳優駿牝馬、2022年の桜花賞【浦和】、東京プリンセス賞、戸塚記念、ロジータ記念、東京シンデレラマイル、2023年の東京シンデレラマイル。
経歴
[編集]デビュー前
[編集]2019年3月5日に北海道浦河町荻伏に所在する熊谷武の牧場で出生した。父タイセイレジェンドは現役時代ダートの短距離レースで活躍し、2012年に川崎競馬場で開催された第12回JBCスプリントを当時のコースレコードで勝利している。スピーディキックが誕生した世代の産駒は僅か8頭であるが、この世代の他の産駒には後にスピーディキックと共に桜花賞に出走しワンツーフィニッシュを決めたティーズハクアがいる[3]。
2歳(2021年)
[編集]ホッカイドウ競馬の石本孝博厩舎に入厩し、2021年6月30日のJRA認定フレッシュチャレンジ(新馬戦)で岩橋勇二騎手を鞍上に初戦を迎え2着とする。3戦目で未勝利戦を勝ち上がるとオープン戦を2着としたのち、同年9月2日のリリーカップでは後方待機から直線で追い込んで前を差し切り初重賞挑戦で勝利を挙げた[4]。
続く10月14日のエーデルワイス賞(JpnⅢ)はダートグレード競走への初挑戦となったが、レースでは最後の直線で馬群の間を突いて追い込み、1番人気に支持された中央競馬所属のヒストリックノヴァをゴール直前で捉えて勝利した。騎乗した岩橋勇二騎手、管理する石本孝博調教師は共にダートグレード競走初制覇であった[5]。
エーデルワイス賞に続いて、中2週で600mの距離延長となるJBC2歳優駿に出走したが7着に敗れ、初めて連対を外した。その後ホッカイドウ競馬を離れ、浦和競馬場・藤原智行厩舎に転厩。転入初戦として年末・12月31日の東京2歳優駿牝馬に出走し、後続に4馬身差をつける圧勝劇で勝利を飾った[6]。
翌年1月17日にはNARグランプリ2021において2歳最優秀牝馬に選出された[7]。
3歳(2022年)
[編集]2022年の3歳初戦として、前哨戦・トライアルレース等無しに直接桜花賞に向かった。レースでは浦和競馬場ダート1600mコースにおいて非常に不利とされる大外の8枠11番ゲートからのスタートとなるも、レースでは御神本訓史鞍上のもと後方2番手待機から大外をまくるレースで最後は2着のティーズハクアに2馬身差をつける完勝で南関東牝馬三冠の1冠目を勝ち取った[8]。続く2冠目の東京プリンセス賞も1番人気に応え勝利し、二冠を達成した[9]。三冠達成をかけて挑んだ関東オークス(JpnⅡ)でも1番人気に支持されるも、最終直線で伸びを欠きグランブリッジの3着に敗れ三冠達成はならなかった[10]。
9月になると秋の初戦として牡牝混合戦となる戸塚記念に出走。東京ダービー勝ち馬のカイルもいるメンバーであったが、レースでは当時休養中であった御神本に代わった山崎誠士鞍上のもと出走し2着のショットメーカーに3馬身差をつけて勝利した[11]。陣営はその後のレース予定をロジータ記念を本線とする一方でJBCに出走することも考えていたが[12]、JBCは回避し予定通り11月9日にロジータ記念に出走した。鞍上が御神本に戻り、レースでは単勝1番人気、オッズ1.2倍の支持のもと後続に6馬身差をつける圧勝を飾った[13]。その後年末の東京シンデレラマイルに出走。初の古馬との対戦となったが、中団待機から進出すると直線で独走体制となり、そのまま2着に3馬身半をつけ勝利し、2022年シーズンを締め括った[14]。
翌年1月17日にNARグランプリ2022の3歳最優秀牝馬に選出されたことが発表され、2年連続でのNARグランプリ受賞となった[15]。
4歳(2023年)
[編集]2023年2月19日、4歳シーズンの初戦として中央GⅠ・フェブラリーステークスに出走した。道中は後方からレースを進め直線で追い込むも進路が2回塞がれたこともあり前を捉えられず、6着に敗れた[16]。
競走成績
[編集]以下の内容は、JBISサーチ[17]およびnetkeiba.com[18]に基づく。
競走日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 距離(馬場) | 頭 数 |
枠 番 |
馬 番 |
オッズ (人気) |
着順 | タイム (上がり3F) |
着差 | 騎手 | 斤量 [kg] |
1着馬(2着馬) | 馬体重 [kg] |
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2021. 6.30 | 門別 | フレッシュCh | 新馬 | ダ1100m(良) | 10 | 4 | 4 | 66.1 (9人) | 2着 | 1:09.9(39.0) | 0.4 | 岩橋勇二 | 54 | カツベンケイ | 478 |
7.15 | 門別 | アタックCh | 未勝利 | ダ1200m(良) | 9 | 8 | 9 | 8.5 (5人) | 2着 | 1:15.0(38.3) | 0.6 | 岩橋勇二 | 54 | ドラゴンゴクウ | 476 |
7.29 | 門別 | アタックCh | 未勝利 | ダ1200m(良) | 10 | 8 | 10 | 2.8 (1人) | 1着 | 1:15.2(39.4) | -0.7 | 岩橋勇二 | 54 | (ナッジ) | 478 |
8.17 | 門別 | ターフCh2 | OP | ダ1200m(良) | 6 | 4 | 4 | 18.9 (4人) | 2着 | 1:14.6(37.7) | 0.4 | 岩橋勇二 | 54 | コパノミッキー | 480 |
9. 2 | 門別 | リリーC | H3 | ダ1200m(良) | 13 | 5 | 6 | 15.8 (6人) | 1着 | 1:13.5(37.4) | -0.1 | 岩橋勇二 | 54 | (レディオスター) | 470 |
10.14 | 門別 | エーデルワイス賞 | JpnIII | ダ1200m(重) | 14 | 6 | 10 | 4.9 (3人) | 1着 | 1:12.2(37.0) | 0.0 | 岩橋勇二 | 54 | (ヒストリックノヴァ) | 480 |
11. 3 | 門別 | JBC2歳優駿 | JpnIII | ダ1800m(重) | 14 | 4 | 6 | 23.1(10人) | 7着 | 1:54.6(39.7) | 1.6 | 岩橋勇二 | 54 | アイスジャイアント | 474 |
12.25 | 大井 | 東京2歳優駿牝馬 | SI | ダ1600m(良) | 16 | 6 | 11 | 6.2 (5人) | 1着 | 1:42.8(38.9) | -0.8 | 本橋孝太 | 54 | (ヒストリックノヴァ) | 467 |
2022. 3.17 | 浦和 | 桜花賞 | SI | ダ1600m(良) | 10 | 8 | 11 | 2.5 (1人) | 1着 | 1:41.8(39.5) | -0.4 | 御神本訓史 | 54 | (ティーズハクア) | 476 |
5.11 | 大井 | 東京プリンセス賞 | SI | ダ1800m(良) | 16 | 7 | 13 | 1.4 (1人) | 1着 | 1:53.5(37.8) | 0.0 | 御神本訓史 | 54 | (コスモポポラリタ) | 480 |
6.15 | 川崎 | 関東オークス | JpnII | ダ2100m(稍) | 13 | 1 | 1 | 3.1 (1人) | 3着 | 2:17.0(38.6) | 0.7 | 御神本訓史 | 54 | グランブリッジ | 481 |
9.15 | 川崎 | 戸塚記念 | SI | ダ2100m(良) | 14 | 4 | 6 | 2.6 (1人) | 1着 | 2:17.3(40.2) | -0.7 | 山崎誠士 | 54 | (ショットメーカー) | 475 |
11. 9 | 川崎 | ロジータ記念 | SI | ダ2100m(良) | 14 | 8 | 14 | 1.2 (1人) | 1着 | 2:17.7(39.7) | -1.2 | 御神本訓史 | 54 | (ティーズハクア) | 475 |
12.30 | 大井 | 東京シンデレラM | SIII | ダ1600m(良) | 13 | 2 | 2 | 1.3 (1人) | 1着 | 1:40.4(38.2) | -0.7 | 御神本訓史 | 55 | (トップザビル) | 478 |
2023. 2.19 | 東京 | フェブラリーS | GI | ダ1600m(良) | 16 | 7 | 13 | 25.8 (6人) | 6着 | 1:36.6(36.5) | 1.0 | 御神本訓史 | 56 | レモンポップ | 478 |
5. 4 | 船橋 | かしわ記念 | JpnI | ダ1600m(良) | 13 | 3 | 3 | 8.4 (4人) | 6着 | 1:40.6(38.5) | 1.3 | 御神本訓史 | 55 | メイショウハリオ | 479 |
7. 5 | 川崎 | スパーキングLC | JpnIII | ダ1600m(良) | 8 | 8 | 9 | 2.0 (1人) | 2着 | 1:41.3(37.6) | 0.0 | 御神本訓史 | 55 | レディバグ | 480 |
10. 5 | 大井 | Lプレリュード | JpnII | ダ1800m(良) | 10 | 3 | 3 | 4.4 (2人) | 5着 | 1:52.5(38.2) | 0.9 | 御神本訓史 | 55 | アーテルアストレア | 484 |
11. 3 | 大井 | JBCLクラシック | JpnI | ダ1800m(良) | 12 | 3 | 3 | 22.9 (7人) | 4着 | 1:54.8(39.6) | 1.9 | 御神本訓史 | 55 | アイコンテーラー | 480 |
12.29 | 大井 | 東京シンデレラM | SIII | ダ1600m(良) | 16 | 6 | 11 | 1.2 (1人) | 1着 | 1:43.6(40.9) | 0.0 | 御神本訓史 | 57 | (ラブラブパイロ) | 487 |
2024. 2.18 | 東京 | フェブラリーS | GI | ダ1600m(良) | 16 | 6 | 12 | 107.0(15人) | 13着 | 1:37.7(38.9) | 2.0 | 御神本訓史 | 56 | ペプチドナイル | 484 |
4. 6 | 阪神 | 阪神牝馬S | GII | 芝1600m(良) | 11 | 7 | 8 | 157.5(11人) | 11着 | 1:36.3(35.7) | 3.3 | 御神本訓史 | 55 | マスクトディーヴァ | 480 |
7. 3 | 川崎 | スパーキングLC | JpnIII | ダ1600m(稍) | 12 | 4 | 4 | 6.8 (5人) | 4着 | 1:42.1(39.4) | 0.6 | 御神本訓史 | 55 | アーテルアストレア | 476 |
8. 7 | 川崎 | スパーキングサマーC | SII | ダ1600m(良) | 14 | 8 | 13 | 2.9 (1人) | 5着 | 1:43.5(40.0) | 1.7 | 御神本訓史 | 56 | フォーヴィスム | 480 |
10.16 | 大井 | マイルGP | SII | ダ1600m(良) | 16 | 1 | 2 | 16.1 (7人) | 8着 | 1:42.3(39.4) | 1.4 | 山崎誠士 | 54 | スマイルウィ | 484 |
- 競走成績は2024年10月16日現在
血統表
[編集]スピーディキックの血統 | (血統表の出典)[§ 1] | |||
父系 | キングマンボ系 |
[§ 2] | ||
父 タイセイレジェンド 栗毛 2007 北海道安平町 |
父の父 キングカメハメハ鹿毛 2001 |
Kingmambo | Mr. Prospector | |
Miesque | ||||
*マンファス | *ラストタイクーン | |||
Pilot Bird | ||||
父の母 シャープキック鹿毛 1996 |
メジロマックイーン | メジロティターン | ||
メジロオーロラ | ||||
ペッパーキャロル | ニチドウアラシ | |||
ダイナキャロル | ||||
母 デザートフラワー 栗毛 2010 北海道新ひだか町 |
サイレントディール 栗毛 2000 |
*サンデーサイレンス | Halo | |
Wishing Well | ||||
*フェアリードール | Nureyev | |||
Dream Deal | ||||
母の母 ルーベラ鹿毛 1999 |
Crafty Prospector | Mr. Prospector | ||
Real Crafty Lady | ||||
*ルビーベイビー | *ハウスバスター | |||
On the Bench | ||||
母系(F-No.) | ルビーベイビー(USA)系(FN:8-k) | [§ 3] | ||
5代内の近親交配 | Mr. Prospector 4×4, Nureyev 5×4 | [§ 4] | ||
出典 |
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e f g h i j k l m n “スピーディキック”. JBISサーチ. 2023年11月3日閲覧。
- ^ “スピーディキック”. netkeiba.com. 株式会社ネットドリーマーズ. 2023年11月3日閲覧。
- ^ “タイセイレジェンド産駒スピーディキックが南関東牝馬クラシック・桜花賞を制覇!”. 優駿 (2022年3月17日). 2022年6月18日閲覧。
- ^ “【門別・リリーC結果】スピーディキックが鋭く追い込んでV、タイセイレジェンド産駒は重賞初制覇”. netkeiba.com (2021年9月2日). 2023年2月20日閲覧。
- ^ “エーデルワイス賞(Jpn3)はスピーディキックが勝利”. 競走馬のふるさと案内所 (2021年10月25日). 2023年2月20日閲覧。
- ^ “【大井・東京2歳優駿牝馬結果】スピーディキックが突き抜けて4馬身差圧勝”. netkeiba.com (2021年12月31日). 2023年2月20日閲覧。
- ^ “ミューチャリーがNARグランプリ2021年度代表馬に! 特別表彰馬にマルシュロレーヌ”. netkeiba.com (2022年1月18日). 2023年2月20日閲覧。
- ^ “【浦和・桜花賞結果】スピーディキックが大外枠をものともせず完勝”. Net Dreamers Co., Ltd. (2022年3月17日). 2023年2月21日閲覧。
- ^ “【大井・東京プリンセス賞結果】スピーディキックが人気に応えて二冠達成”. Net Dreamers Co., Ltd. (2022年5月11日). 2023年2月21日閲覧。
- ^ “【川崎・関東オークス結果】グランブリッジが3馬身差で重賞初挑戦V、二冠馬スピーディキックは3着”. Net Dreamers Co., Ltd. (2022年6月15日). 2023年2月21日閲覧。
- ^ “【川崎・戸塚記念結果】スピーディキックが3馬身差の圧勝で重賞6勝目”. Net Dreamers Co., Ltd. (2022年9月15日). 2023年2月21日閲覧。
- ^ “【地方競馬】牝馬2冠スピーディキックが秋初戦を完勝!藤原智行師「JBCも視野に入れたい」”. デイリースポーツ (2022年9月15日). 2023年2月21日閲覧。
- ^ “【川崎・ロジータ記念】スピーディキック 重賞連勝!6馬身差圧勝”. スポーツニッポン (2022年11月9日). 2023年2月21日閲覧。
- ^ “【大井・【東京シンデレラマイル結果】スピーディキックが力の違いを見せ3連勝”. Net Dreamers Co., Ltd. (2022年12月30日). 2023年2月21日閲覧。
- ^ “【地方競馬】NARグランプリ2022年度代表馬は兵庫・イグナイター!特別表彰馬にオメガパフューム”. デイリースポーツ (2023年1月17日). 2023年2月21日閲覧。
- ^ “【フェブラリーS】浦和から参戦スピーディキック6着 御神本「今後の選択肢が広がった」”. スポーツニッポン (2023年2月19日). 2023年2月21日閲覧。
- ^ “スピーディキック 競走成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2023年5月4日閲覧。
- ^ “スピーディキックの競走成績”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2023年5月4日閲覧。
- ^ a b “血統情報:5代血統表|スピーディキック|JBISサーチ(JBIS-Search)”. JBISサーチ(JBIS-Search). 日本軽種馬協会. 2022年4月16日閲覧。
- ^ a b c d “スピーディキックの血統表|競走馬データ - netkeiba.com”. netkeiba.com. 2022年4月16日閲覧。