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タイリー山

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
タイリー山
Mount Tyree
東側から見たタイリー山(撮影:クリスティアン・シュタングル英語版 2011年)
最高地点
標高4,852 m (15,919 ft) [1]
プロミネンス1,152 m (3,780 ft) [2]
総称セブン・セカンド・サミット
座標南緯78度24分42秒 西経85度51分43秒 / 南緯78.41167度 西経85.86194度 / -78.41167; -85.86194座標: 南緯78度24分42秒 西経85度51分43秒 / 南緯78.41167度 西経85.86194度 / -78.41167; -85.86194[2]
地形
タイリー山の位置(南極大陸内)
タイリー山
タイリー山
所属山脈センチネル山脈英語版
登山
初登頂1967年、バリー・コーベット、ジョン・エヴァンス(ニコラス・クリンチ英語版隊)
最容易
ルート
Rock/ice climb
プロジェクト 山
中央にヴィンソン山、左上にタイリー山。

タイリー山(Mount Tyree)は、南極大陸センチネル山脈英語版にあるである。標高は4852mで、ヴィンソン・マシフに次いで南極大陸で2番目に高い山である。ヴィンソン・マシフより北西に13kmの位置にあり、北にはパットン氷河英語版、南東にはチェルベラティ氷河英語版がある。

歴史

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タイリー山は1958年1月に、アメリカ海軍VX-6飛行隊英語版による偵察飛行中に発見され、その月の後半にマリーバードランド横断探検隊によって地図上での位置が特定された。山名は、1959年4月14日から1962年11月26日まで、米海軍南極支援部隊の指揮官であったデビッド・M・タイリー中佐に因む[1]

2017年現在で、タイリー山山頂への登頂は6回行われており、合計で15人が登頂している。登頂ルートは3つある。1967年1月にジョン・エヴァンス、バリー・コーベットによって初登頂が行われた。1989年1月にマグス・スタンプ英語版(Mugs Stump)、1997年にフランスの登山家アントワーヌ・ド・シュダン(Antoine de Choudens)とアントワーヌ・ケイロル(Antoine Cayrol)、1997年後半にはコンラッド・アンカーアレックス・ロー英語版が登頂した。2012年1月3日、ハンス・カマランダー英語版、ロバート・ミラー、クリスティアン・シュタングル英語版は、フランス隊のルートを使用して5回目の登頂を行った。タイリー山の南面は高さ2000mの南極大陸最大の壁の1つで、まだこのルートを使用した登山者はいない。

2017年1月16日、5人の登山者がフランス隊のルートによって6回目の登頂を行った。登頂者は、Richard Thurmer, Jr, Victor Saunders, Maria "Pachi" Paz Ibarra, Seth Timpano, Todd Tumoloである。Richard Thurmerはタイリー山に登頂した初のアマチュア登山家である。ヴィクター・サンダースはタイリー山登頂者の中で最高齢(66歳)であり、Maria "Pachi" Paz Ibarraはタイリー山に登頂した初の女性である。この登頂は、初登頂から50年目であり、それまでの登頂者10人の50%に当たる5人が参加したことから、「タイリー50/50探検」と名付けられていた[3]

近くのヴィンソン山と同様に、チリのプンタ・アレーナスからユニオン・グレーシャー・キャンプ英語版まで飛行機で6時間、そこから雪上飛行機で200kmでベースキャンプに到達する。

登頂

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タイリー山への登頂者
回目 登頂者
1 1967 バリー・コーベット
ジョン・エヴァンス
2 1985 マグス・スタンプ英語版
3 1997 アントワーヌ・ケイロル
アントワーヌ・ド・シュダン
4 1997 コンラッド・アンカー
アレックス・ロー英語版
5 2012 ハンス・カマランダー英語版
ロバート・ミラー
クリスティアン・シュタングル英語版
6 2017 Richard Thurmer, Jr
ヴィクター・サンダース
Seth Timpano
Maria "Pachi" Paz Ibarra
Todd Tumolo

地図

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センチネル山地の地図 Vinson Massif. Scale 1:250 000 topographic map. Reston, Virginia: US Geological Survey, 1988.
  • D. Gildea and C. Rada. Vinson Massif and the Sentinel Range. Scale 1:50 000 topographic map. Omega Foundation, 2007.
  • Antarctic Digital Database (ADD). Scale 1:250000 topographic map of Antarctica. Scientific Committee on Antarctic Research (SCAR). Since 1993, regularly updated.

関連項目

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脚注

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外部リンク

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