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チャンピオン・エンブレム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

チャンピオン・エンブレムChampion Emblem)とは、サッカー野球などのスポーツに於いて、選手権大会などに優勝したチームに授与されるものであり、ユニホームに縫い付けられるワッペンのこと。

サッカー

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サッカーに於いては、FIFAワールドカップFIFA女子ワールドカップFIFAフットサルワールドカップ(男子)優勝国に対して、国際サッカー連盟(FIFA)から授与される。なお、FIFAではFIFA Champion's Badgeと呼称している。チャンピオン国は、ワールドカップ優勝エンブレム(バッジ)を次回大会まで着用することが認められる。FIFAクラブワールドカップ優勝クラブにおいても、次回大会まで装着することが認められている。

また、日本サッカー協会では天皇杯全日本サッカー選手権大会優勝チームに、天皇杯優勝エンブレムを授与する。またJリーグでは、J1リーグのリーグ戦年間優勝クラブに対して優勝エンブレムを授与している。

デザイン

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日本では、2008年までは日本サッカー協会のシンボルである「三本足の烏」(八咫烏)[1]に、天皇杯チャンピオンはEマークを、リーグチャンピオンはJマークを、2冠を達成したチームは星マークを、それぞれ付けたデザインを使用していた。2009年からは意匠を変更し、天皇杯は桜の花弁をあしらった天皇杯シンボルマークに、リーグは金色のJマークとなった。

国際サッカー連盟(FIFA)が、FIFAワールドカップ・FIFA女子ワールドカップ優勝国に対して授与するものは、金色地のセンターにワールドカップ、下に優勝回数分の星マーク。

歴代授与チーム

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J1リーグ及び天皇杯

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2008年までは三足烏、2009年以降は金色のJマークならびに天皇杯シンボルマーク。天皇杯シンボルマークは天皇杯のみ装着。かつてはFUJI XEROX SUPER CUPでも装着していたが2015年以降はなくなった。

年度 前年度J1年間優勝 前年度天皇杯優勝
1993年    日産横浜マリノス
1994年 ヴェルディ川崎 横浜フリューゲルス
1995年 ヴェルディ川崎 ベルマーレ平塚
1996年 横浜マリノス 名古屋グランパスエイト
1997年 鹿島アントラーズ ヴェルディ川崎
1998年 ジュビロ磐田 鹿島アントラーズ
1999年 鹿島アントラーズ (無し)[注 1]
2000年 ジュビロ磐田 名古屋グランパスエイト
2001年 鹿島アントラーズ[注 2]
2002年 鹿島アントラーズ 清水エスパルス
2003年 ジュビロ磐田 京都パープルサンガ
2004年 横浜F・マリノス ジュビロ磐田
2005年 横浜F・マリノス 東京ヴェルディ1969
2006年 ガンバ大阪 浦和レッズ
2007年 浦和レッズ[注 2]
2008年 鹿島アントラーズ[注 2]
2009年 鹿島アントラーズ ガンバ大阪
2010年 鹿島アントラーズ ガンバ大阪
2011年 名古屋グランパス 鹿島アントラーズ
2012年 柏レイソル FC東京
2013年 サンフレッチェ広島 柏レイソル
2014年 サンフレッチェ広島 横浜F・マリノス
2015年 ガンバ大阪[注 3]
2016年 サンフレッチェ広島 ガンバ大阪
2017年 鹿島アントラーズ[注 3]
2018年 川崎フロンターレ セレッソ大阪
2019年 川崎フロンターレ 浦和レッズ
2020年 横浜F・マリノス ヴィッセル神戸
2021年 川崎フロンターレ[注 3]
2022年 川崎フロンターレ 浦和レッズ
2023年 横浜F・マリノス ヴァンフォーレ甲府
2024年 ヴィッセル神戸 川崎フロンターレ

WEリーグ

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2021年に開幕した女子のプロサッカーリーグWEリーグでは、チャンピオン・エンブレムに相当するものとして「WEリーグチャンピオンマーク」(リーグワッペンを金色にしたもの)を右袖に装着している[2][3]

年度 前年度WEリーグ優勝
2021年 - 2022年
2022年 - 2023年 INAC神戸レオネッサ
2023年 - 2024年 三菱重工浦和レッズレディース
2024年 - 2025年 三菱重工浦和レッズレディース

日本プロ野球

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日本野球機構(NPB)管轄のプロ野球においては後述するセントラル・リーグのオフィシャルタイプが登場する以前、チームがペットマークなどをアレンジしたチャンピオン・エンブレムを各々製作し装着する例があった。一番古い例は1949年南海ホークスが1946年(近畿グレートリング時代)、1948年の2度の優勝を記念し、年号入りのフラッグタイプのエンブレムを装着した例とされる。

セントラル・リーグ(2012年 - )

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セントラル・リーグは2012年より前年度優勝チームに対し、リーグ優勝の栄冠を称えてチャンピオン・エンブレムを授与する事となった。

デザイン

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セントラル・リーグでは、優勝ペナントと優勝トロフィーが授与されるが、このエンブレムのデザインはその優勝トロフィー(通称「スリーバット」)を中央に据え、左にセ・リーグの連盟ロゴマーク、右に優勝した年度を西暦でプリント。背景はチャンピオンの色であるゴールドカラーを採用。さらに背景のゴールドには黒いグラデーションをつけ、エンブレム全体が立体的に見えるようにデザインされている[4]

歴代授与チーム

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チャンピオン・エンブレムを右袖に装着している。但し、広島東洋カープは左袖に装着している[5][注 4]

年度 前年度セ・リーグ優勝
2012年 中日ドラゴンズ
2013年 読売ジャイアンツ
2014年 読売ジャイアンツ
2015年 読売ジャイアンツ
2016年 東京ヤクルトスワローズ
2017年 広島東洋カープ
2018年 広島東洋カープ
2019年 広島東洋カープ
2020年 読売ジャイアンツ
2021年 読売ジャイアンツ
2022年 東京ヤクルトスワローズ
2023年 東京ヤクルトスワローズ
2024年 阪神タイガース
2025年 読売ジャイアンツ

横浜DeNAベイスターズのみ授与経験がない。

アマチュア野球

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日本のアマチュア野球では、2種類のチャンピオンエンブレムが存在する。

第84回都市対抗野球大会優勝のJX-ENEOSユニフォーム。左袖に黒獅子エンブレムがつけられている。

2001年より都市対抗野球大会優勝チームに対してその栄誉を称え、黒獅子エンブレムが副賞として贈られている。黒獅子エンブレムは優勝チームのユニホーム左袖に翌年度の都市対抗野球大会終了まで着用する習わしとなっている[6]。尚、黒獅子エンブレムを貼付した都市対抗野球優勝チームのユニホームは野球殿堂博物館に寄贈されて展示される。

社会人野球日本選手権大会では、2007年より優勝チームへの副賞の一つとして、ユニフォームの袖に同大会の優勝旗(通称・ダイヤモンド旗)と同じ意匠のエンブレムをつける(2007年のトヨタ自動車が第1号)。なお、期間は黒獅子エンブレム同様、翌年度の社会人野球日本選手権大会終了までの1年間。

脚注

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注釈

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  1. ^ 横浜フリューゲルスが優勝したが、チームが消滅したため装着チーム無し。
  2. ^ a b c 2冠を達成したため金星マークのヤタガラスを装着。
  3. ^ a b c 2冠を達成したがヤタガラスは廃止されているため、リーグ戦リーグカップFUJI XEROX SUPER CUPでは金色のJマーク、天皇杯では天皇杯シンボルマークを装着。
  4. ^ ホーム用ユニフォームの右袖に、MAZDAワッペンを装着しているため。ビジター用ユニフォームにはMAZDAワッペンを装着していないが、ホーム用と同じく左袖にチャンピオン・エンブレムを装着している。

出典

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関連項目

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