テネウ
表示
聖テネウ | |
---|---|
生誕 | 511年頃 |
死没 | 603年頃 |
崇敬する教派 |
カトリック教会 アングリカン・コミュニオン |
記念日 | 7月18日 |
テネウ(Teneu, Thenew, Thaney, Thanea, Denw, その他各種表記あり、511年頃[1] - 603年頃[2])は、スコットランドの伝承上の人物。キリスト教の聖女(聖テネウとも)。ゴドズィン王国の王女で[1]、聖ムンゴ(聖ケンティガーン)の母[2]。
伝承
[編集]テネウは、スコットランド史において、記録に残る最初の「強姦被害者」であり、「未婚の母」であると言われる[3]。彼女は女装して部屋に侵入したウェールズ王子オワイン・マブ・ウリエン(Owain mab Urien)によって凌辱された[2]。その後、妊娠した彼女は激怒した父王によって死を命じられ、トラップレイン・ローの崖から落とされたものの、奇跡的に助かった。彼女は聖サーフによって救われ、無事に出産することができたという[1]。
その後、彼女の長男であるケンティガーンは、イングランドにあるストラトクライドに下り[4]、のちにグラスゴーの守護聖人聖ムンゴとして知られるようになった[5]。
出典
[編集]- ^ a b c Ford, David Nash (2001年). “St. Thaney”. Early British Kingdoms. 2016年1月29日閲覧。
- ^ a b c Schulenburg, Jane Tibbetts. Forgetful of Their Sex: Female Sanctity and Society, ca. 500-1100. Harvard University Press, 1998, p. 226.
- ^ Durkan, J. (2000). “What's in a Name? Thaney or Enoch”. Innes Review 51: 80–00. doi:10.3366/inr.2000.51.1.80.
- ^ Hunter-Blair, Oswald. "St. Kentigern." The Catholic Encyclopedia. Vol. 8. New York: Robert Appleton Company, 1910. 6 May 2014
- ^ “St. Enoch's Church”. TheGlasgowStory (2004年). 2016年1月29日閲覧。
参考文献
[編集]- ファーネスのジョセリン, Vita Sancti Kentigerni VIAF 309553022
- 英訳 Cynthia Whiddon Green, Jocelyn, a monk of Furness: The Life of Kentigern (Mungo), Fordham University, 1998