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ヌマンシア (装甲艦)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
装甲艦ヌマンシア
艦歴
発注 ラ・セーヌ造船所
起工 1862年4月22日
進水 1862年9月
就役 1863年11月19日トゥーロンで竣工。回航後の1864年12月スペイン海軍で就役。
退役
その後 1916年に解体処分。
除籍 1912年
前級 -
次級 Tetuan
性能諸元
排水量 常備:7,189トン
満載:-トン
全長 96.0m
-m(水線長)
全幅 17.37m
吃水 8.22m
機関 形式不明石炭専焼円缶-基
+レシプロ機関1基1軸推進
最大
出力
3,700hp
最大
速力
10.0ノット(機関航行時)
航続
距離
12ノット/2,118海里
燃料 石炭:1,100トン
乗員 500名
兵装 カネー 1862年型 20.6cm:68ポンド(-口径)カノン砲40基

(1885年:アームストロング1861年型 25.4cm(14.5口径)単装砲8基
アームストロング 1855年型 20.3cm(14.8口径)単装砲7基
カネー 1862年型 20.6cm:68ポンド(-口径)カノン砲1基
35.6cm水上魚雷発射管単装2基)
(1885年:カネー 16.5cm(45口径)単装砲4基
カネー 14cm(45口径)単装砲6基
カネー 12cm(45口径)単装砲3基
7.62cm(40口径)単装砲12基

35.6cm水上魚雷発射管単装2基)

装甲 鉄製
舷側:140mm(水線部)
ボックス・シタデル:120mm
主砲砲郭部:120mm(最厚部)

ヌマンシアスペイン語: Numancia)は、スペイン海軍が最初に保有した装甲艦(舷側砲門艦)。1863年就役、同型艦はない。艦名はイベリア人の古代都市ヌマンティアに由来する。

艦歴

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1863年11月19日進水[1]。または1862年9月起工、1863年9月進水で1865年就役[2]


1865年にスペインはチリと戦争になり、その後ペルーなどもチリ側で戦争に加わる[3]チンチャ諸島戦争)。1866年3月31日、チリ艦隊はバルパライソを砲撃[4]。バルパラシソに集まっていたチリ艦艇の中には「ヌマンシア」もあったが、この時は砲撃には参加していない[5]。続いてチリ艦隊は5月2日にカヤオを攻撃し、「ヌマンシア」も参加[6]。「ヌマンシア」は被弾するも損傷は軽微であった[7]。その後「ヌマンシア」はフィリピンを経由し、喜望峰をまわって1867年5月18日にリオ・デ・ジャネイロに着き、それからスペインに帰還した[8]。これにより、「ヌマンシア」は初めて世界一周をした装甲艦となった[9]


1816年、解体地へ曳航されていく途中で沈没[2]

脚注

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  1. ^ Conway's All the World's Fighting Ships 1860-1905, p. 380
  2. ^ a b "EARLY SPANISH STEAM WARSHIPS Part II", p. 23
  3. ^ Ironclads at War, pp. 267-269
  4. ^ Ironclads at War, p. 273
  5. ^ Ironclads at War, pp. 272-273
  6. ^ Ironclads at War, pp. 273-274
  7. ^ Ironclads at War, pp. 274-275
  8. ^ Ironclads at War, pp. 275, 278
  9. ^ Ironclads at War, p. 278

参考文献

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参考図書

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本艦の武装・装甲配置を示した図。
  • 「Conway All The World's Fightingships 1860-1905」(Conway)
  • 「Conway All The World's Fightingships 1906-1922」(Conway)

関連項目

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外部リンク

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