パキスタン国際航空
| ||||
法人番号 | 7700150003023 | |||
---|---|---|---|---|
設立 | 1946年 (Orient Airwaysとして) | |||
ハブ空港 |
ジンナー国際空港 イスラマバード国際空港 ラホール国際空港 | |||
マイレージサービス | PIA Awards Plus+ | |||
会員ラウンジ | PIA Business Plus Lounge | |||
保有機材数 | 43機 | |||
就航地 | 67都市 | |||
本拠地 | パキスタン・イスラム共和国カラチ市 | |||
代表者 | ムハンマド・アミール・ハヤート (CEO) | |||
外部リンク | https://www.piac.com.pk/ |
パキスタン国際航空 (英語: Pakistan International Airlines、ウルドゥー語: پاکستان انٹرنیشنل ایئر لائنز) は、カラチを本拠地とするパキスタンの航空会社。
概要
[編集]特徴
[編集]カラチやイスラマバードをハブ空港に、アジアや中東各国、ヨーロッパや北アメリカなど世界各国にその路線を広げている。退役したパキスタン空軍の経験豊富なパイロットの再就職先となることが多いことから、比較的安全な航空会社であると評価されている一方で、EUから機体の安全性に問題があったと指摘され、EU域内への乗り入れが制限されたことがあるが、2007年に再度乗り入れが認められている[1]。
2020年6月24日、パキスタンの航空大臣が墜落事故を受けてパキスタン国内のパイロットについて調査した。その結果、国内の860人中262人が不正に資格を取得していた可能性があることが判明した。このうち150人はパキスタン国際航空のパイロットだった[2][3][4]。6月30日、欧州航空安全機関はこの件を受けてパキスタン国際航空のEU内乗り入れを6ヶ月間禁止した[5]。
航空会社としての本業以外にニューヨークの旧ザ・ルーズベルトホテル(2020年12月廃業)ほか、海外に不動産資産を有し、これまで幾度となく売却が取り沙汰されては撤回されている。
イスラーム色
[編集]飛行前に必ず機長によるコーランの祈りがあり、安全飛行を乗客全員で祈願する。また機内アナウンスでは「当機はまもなく○○空港に着陸します、インシャッラー」などとアナウンスされるが、この「インシャッラー(إِنْ شَاءَ ٱللَّٰهُ)」は「もし神が望まれれば」というコーランの一説の引用であるなど、極めてイスラーム色の強い航空会社である。一部路線ではスカーフの着用を義務付けている[要出典]。
就航路線
[編集]2016年5月1日時点[6]。
アジア
[編集]パキスタン
[編集]- バハワールプル、チトラール、ダルバンディン、デラガジカーン、デラ・イスマーイール・ハーン、ファイサラーバード、ギルギット、グワーダル、イスラマバード、カラチ、ラホール、モヘンジョダロ、ムルターン、ナワーブシャー、パンジグール、パスニー、クエッタ、ラヒム・ヤー・カーン、シアルコット、スカルドゥ、サッカル、トゥルバット、ジョーブ
東アジア
[編集]東南アジア
[編集]南アジア
[編集]西アジア(中東)
[編集]- バーレーン:マナーマ
- クウェート:クウェート
- オマーン:マスカット
- カタール:ドーハ
- サウジアラビア:ダンマン、ジェッダ、マディーナ、リヤド、ブライダフ
- トルコ:イスタンブール/アタテュルク
- アラブ首長国連邦:アブダビ、ドバイ、シャールジャ
ヨーロッパ
[編集]北アメリカ
[編集]日本路線
[編集]1969年(昭和44年)11月1日に東パキスタン(現・バングラデシュ人民共和国)の首都ダッカからB707によって羽田空港に乗り入れを開始。 なお、1978年5月の成田開港と同時に成田空港への乗り入れに変更した。
- 成田国際空港 - 北京首都国際空港 - イスラマバード国際空港 - カラチ・ジンナー国際空港/ラホール国際空港
- 2019年2月15日に一度運航を休止したが、2019年5月に運航再開した。成田 - 北京間のみの利用もでき、パキスタン発はPK852便、成田発はPK853便となっている。運航休止以前はラホール線・カラチ線いずれも週1往復ずつで、カラチ発は日曜に、ラホール発は木曜に運航。成田からは月曜と金曜に出発し、月曜発はラホールへ、金曜発はカラチへ向かっていた。
また、かつてはカラチからバンコクとマニラ経由をして成田行きの便も週2便で就航していた。
機材
[編集]なお、当社が発注したボーイング社製航空機のカスタマーコードは40で、航空機の形式名は777-240ER, 777-240LR, 777-340ER などとなる。
機種 | 運用数 | 発注数 | オプション数 | 客室 | 備考 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
C | Y+ | Y | 合計 | |||||
ATR 42-500 | 3 | - | - | - | - | 48 | 48 | |
ATR 72-500 | 1 | - | - | - | - | 68 | 68 | |
エアバスA320-200 | 9 | - | - | - | 8 | 150 | 158 | |
- | 180 | 180 | ||||||
ボーイング777-200ER | 6 | - | - | 35 | - | 285 | 320 | |
294 | 329 | |||||||
ボーイング777-200LR | 2 | - | - | 35 | - | 275 | 310 | ローンチカスタマー |
ボーイング777-300ER | 4 | - | - | 35 | - | 358 | 393 | |
合計 | 31 | 0 | - |
退役した機材
[編集]- エアバスA300B4
- エアバスA310-300
- エアバスA321-200
- エアバスA330-300
- ボーイング737-300
- ボーイング747-200
- ボーイング747-300
- ダグラス DC-8
- マクドネル・ダグラス DC-10-30
- ホーカー・シドレー トライデント
ギャラリー
[編集]-
ATR 42-500
-
エアバスA300B4-200
-
エアバスA310-300
-
エアバスA320-200(レトロ塗装)
-
エアバスA321-200
-
ボーイング737-300
-
ボーイング747-200
-
ボーイング747-300
-
ボーイング777-200ER
-
ボーイング777-200LR
-
ボーイング777-300ER
-
マクドネル・ダグラス DC-10-30
事故
[編集]- 1965年5月20日 - パキスタン国際航空705便墜落事故
- 1979年11月26日 - パキスタン国際航空740便墜落事故
- 1992年9月28日 - パキスタン国際航空268便墜落事故
- 2016年12月7日 - パキスタン国際航空661便墜落事故
- 2020年5月22日 - パキスタン国際航空8303便墜落事故
脚注
[編集]- ^ https://aviation-safety.net/database/operator/airline.php?var=4931
- ^ “Pakistan airline suspends 150 pilots over alleged licence fraud”. www.aljazeera.com. 2020年6月27日閲覧。
- ^ “Almost 1 in 3 pilots in Pakistan have fake licenses, aviation minister says”. CNN. 2020年6月27日閲覧。
- ^ “Pakistani pilots grounded over 'fake licences'”. BBC News. (2020年6月25日) 2020年6月27日閲覧。
- ^ “E.U. Bans PIA From Airspace for Six Months”. Newsweek Pakistan (2020年6月30日). 2020年6月30日閲覧。
- ^ PIA’s Network(Domestic) PIA’s Network(International) - パキスタン国際航空(2016年5月1日閲覧)
- ^ Pakistan International Airlines fleet details - AirFleets.net
- ^ PIA Pakistan International Airlines Fleet Details and History - PlaneSpotters.net