コンテンツにスキップ

ヒメシジミ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ヒメシジミ
分類
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
: 昆虫綱 Insecta
: 鱗翅目 Lepidoptera
: シジミチョウ科 Lycaenidae
亜科 : ヒメシジミ亜科 Polyommatinae
: ヒメシジミ族 Polyommatini
: ヒメシジミ属 Plebejus
: ヒメシジミ
P. argus
学名
Plebejus argus
(Linnaeus)
和名
ヒメシジミ
英名
The Silver-studded Blue
亜種
  • 北海道産
    P. a. pseudaegon(Butler)
  • 本州・九州産
    P. a. micrargus(Butler)

ヒメシジミ(姫小灰蝶 学名Plebejus argus)は、チョウ目(鱗翅目)シジミチョウ科ヒメシジミ亜科に分類される蝶の一種。

概要

[編集]

一般的なヒメシジミ亜科(ブルー)のシジミチョウで、翅裏は灰色地、後翅外周に沿ってオレンジ色の帯が入る。ミヤマシジミアサマシジミと似ており、とくにミヤマシジミとは長らく混同されていた。オレンジ帯の中にある黒斑にはミヤマでは水色の構造色があるが、本種では見られない。

年一化性で、成虫は6~8月にかけて見られる。越冬態はである。食草の根元近くの枯れ葉などに1つずつ産みつけられる。

食草はアザミ類・ヨモギ・ヤマボクチ(キク科)、オオイタドリタデ科)など。食草があればどこでも生息しているというわけではなく、山地性が強いことに加え環境がよくないと見られない。実際開発により多くの地域で絶滅し、現在は環境省指定準絶滅危惧種となっている。

分布

[編集]

国内では北海道本州の山地高原(西日本では中国山地のみ)、国外ではヨーロッパから東アジアにかけてのユーラシア大陸に生息する。

かつては九州九重高原でも見られたが現在は絶滅した。

保全状況評価

[編集]
ヒメシジミ本州・九州亜種 Plebejus argus micrargus(Butler)

参考文献

[編集]
  • 牧林功解説、青山潤三写真『日本の蝶』成美堂出版〈ポケット図鑑〉、1994年。ISBN 4-415-08045-6 
  • 日本環境動物昆虫学会編 編『チョウの調べ方』今井長兵衛・石井実監修、文教出版、1998年。ISBN 4938489112OCLC 170389984 

関連項目

[編集]