ボスパックン
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ボスパックン (Petey Piranha)は、任天堂が発売したコンピュータゲームソフトのシリーズ、マリオシリーズに登場する架空のキャラクター。
概要
[編集]パックンフラワーの突然変異[1]。クッパより大きい体格、物を持ったり羽のように使い飛行できるまでに発達した葉、ひまわりのような花びら、水玉模様のパンツを履いているなどの姿をしている。パンツの内側には弱点としている出べそが隠れている。また、捕虫器官の人間で言う唇にあたる部分は通常のパックンフラワーと違い緑色となっている。基本的に自立歩行できるが根をはることも可能。パックンフラワーと同様の奇声を上げ、あらゆるスポーツで奇抜なフォームになっている。『スーパーマリオサンシャイン』で初登場してからはマリオファミリーとして定着した。
クッパと同様、マリオと比較した際の大きさはタイトルごとに異なり、初登場の『スーパーマリオサンシャイン』ではマリオの高さの10倍くらいはある。基本的にプレイヤーキャラクターとして登場する際はマリオの3倍ほどになるが、それでも他のプレイヤーとは一際目立つ大きさであり、クッパ以上の巨体を持つことは共通している。それまでの作品で最重量キャラクターだったクッパよりもさらにワンランク上の重量パワーキャラクターだが、クッパより足が遅い代わりにその他性能もクッパほど悪くない、という立ち位置を与えられることが多く、それ故に隠れキャラクターとして登場することが多い。
登場作品における位置づけ
[編集]- スーパーマリオサンシャイン(2002年)
- 初登場作品。最初に訪れるステージ『ビアンコヒルズ』の大風車の頂上に陣取り、泥を吐いて住民を困らせていた。マリオが登場し、大声で威嚇するがその衝撃で足場を壊して転落してしまう。泥を吐こうとして口をあけたところに目いっぱい放水すると、飲み込んだ水で満腹になって倒れ、そこにヒップドロップを3回当てれば倒せる(初戦時は赤い矢印で示されるが、再戦時は表示されない)。なお、3回ダメージを与えると身体全体がドロドロに覆われて崩れる。この後再戦することになるが、野外ということもあって飛行する、竜巻を起こすなど少しだけ手強くなっている。彼と再戦する前には昼寝をしている。
- マリオゴルフ ファミリーツアー(2003年)
- 隠しキャラクターとして登場。プレイヤーキャラクターとしてはこの作品が最初。ドンキーコング以上に奇妙な片手打ちをする。説明書にはクッパが一番の飛距離を出すと書かれているがそれは初期キャラクターの範囲であり、本当に全キャラクター中最高の飛距離を叩き出すのはボスパックン。スターキャラになると長飛距離 (300y)のショットを打つ。応援メッセージではラフな言葉遣いをする。この作品からマリオシリーズに頻繁に登場するようになった。
- マリオカート ダブルダッシュ!!(2003年)
- 隠しキャラクターとしてキングテレサとともに参戦。当たりに非常に強いフラワードッカンを駆る。上記通り大きさは『スーパーマリオサンシャイン』と比べると小さいが、それでも登場キャラクターの中では最も大きい。このボスパックンで操縦している場合にのみ、他のキャラクターで操縦しているときよりもカメラが遠くなる。パートナーであるキングテレサと共通して、特定のキャラクターにしか出現しない「スペシャルアイテム」を全て使用できる。
- マリオテニスGC(2004年 / 2009年)
- 隠しキャラクターとして登場。ハナチャンとダブルスを組んでいる。タイプは「パワー」で、相手を後ずさりさせるパワーと非常に長いリーチを持つ反面、走るのが非常に遅く、また打った後に大きな隙ができるといった欠点を持つ。スペシャルショットでは吐いた泥から生み出すドロドロパックンに代わりに打ってもらうという技を使う。
- スーパーマリオボール(2004年)
- 草原ステージのボスとして登場。しかし見た目としては地面に根を下ろしている状態であり、首とも言える茎の部分がかなり長い。他のタイトルでは頭部の横から花びらが生えているのに対して、このボスパックンは後頭部の茎と接合している部分から花びらが生えている。水玉模様のパンツが無く身体の一部が水玉模様になっている等、他のタイトルのボスパックンとは別物にも見える外見をしている。身体にマリオボールをぶつけることでダメージを与えることが可能で、3回ダメージを与えることで倒せる。草原ステージのボスとして登場する際は、最初はマリオボールを目線で追いかけてくるだけだが、一度ダメージを与えると一定の頻度で食べようとしてくる。食べられると吐き出される。全てのステージのボスを倒すと入れるようになる灼熱ステージでは、このボスパックンがリベンジで再登場。草原ステージで戦ったときよりもマリオボールを食べるタイミングが賢くなっており、ぶつけてダメージを与えようとしても食べられて吐き出されるため、なかなかダメージを与えられない。さらに食べられるのが厄介ならボスパックンが向いていない方向から当てるという手が考えられるが、マリオボールを目線で追いかけるスピードが格段に速くなっているため、それも難しくなっている。しかし目線で追いかけるのは流石に1方向しかできないため、アイテムのヨッシーボールがあるとかなり有利。また、食べられた瞬間にアイテムのデカキノコで巨大化するとそれだけで倒せるため、デカキノコがあればもっと簡単。
- スーパーマリオスタジアム ミラクルベースボール(2005年)
- 隠しキャラクター。こちらでもパワータイプとなっている。チャレンジモードではワリオ率いる「ワリオグレーツ」に所属している。野球道具を使用せず、バット代わりに葉(手)、グローブ代わりに捕虫器官(口)を使っている。パワー・肩力共に全キャラクターで1、2を争う実力。しかしキングテレサと違い不器用であり守備力には乏しく足も遅い。ボールを吐き出して投げるのでわかりにくいが左利きである(初期設定であり変更可)。『マリオカート ダブルダッシュ!!』で相方として登場したキングテレサとは相性が良いが、『スーパーマリオサンシャイン』にてボスパックンの被害者となったモンテやマーレとは相性が悪い。他にもピーチとデイジーとは相性が悪く、ドンキーとキャサリンとは相性が良い。
- 役満DS(2005年)
- 隠し対戦相手として登場。麻雀の腕はキノじい、クッパに次いで3位となっている。
- スーパープリンセスピーチ(2005年)
- ボスキャラクターとして登場。口をあけたところに大量の涙を流し込んで倒れたところを踏んで倒せる。今作ではプチパックンを生み出してくる他、衝撃波や超音波も使う。体力が減ると「怒」状態になり、体色が赤くなって多少飛べるようになる。
- マリオ&ルイージRPG2(2005年)
- ボスキャラクターとして過去の世界に登場するが泥は吐かない。その代わりに空を飛び急降下攻撃をしてきたり、地面に潜ってジャンプを無効化したり、ベロパックンを呼び出すことができる。
- New スーパーマリオブラザーズ(2006年)
- ワールド5のボスとして登場。泥は吐かないが飛行能力を存分に駆使してくる。足場が氷で滑りやすくなっているので、苦戦を強いられる。倒すと、マメマリオ(マメルイージ)以外だとワールド6へ、マメで倒すとワールド7へ進める。
- マリオバスケ 3on3(2006年)
- デイジーガーデンでゴールの代わりをしている。起きている間はダンクを阻止してくるなど少し迷惑。2匹存在している。
- マリオストライカーズ チャージド(2007年)
- プレイヤーキャラクターとして登場。隠しキャラクター。本作ではマリオキャラクターは相手を威嚇したりなど通常よりハードな描写がなされているが(普段は穏やかなドンキーコングでさえカメラを破壊したりとかなりアグレッシブ)、もともとふてぶてしいボスパックンはあまり変わっていない。パワーが高く、メガストライクの時に花粉らしきものを出している。
- スーパーマリオギャラクシー(2007年)
- 巨大な恐竜のような体を持った「ディノパックン」というボスパックンによく似たモンスターが登場する。詳しくはパックンフラワー#個別を参照。
- 大乱闘スマッシュブラザーズX(2008年)
- アドベンチャーモード「亜空の使者」にボスとして登場。ピーチとゼルダを鉄の檻カゴに監禁し、激しく振り回すなどかなり横暴になっている。詳細は、亜空軍を参照。
- マリオカートWii(2008年)
- 本人は登場しないが、「パックンカート(重量級カート)」という本人そっくりのカートが登場する。重さが非常に高く、最高速もある反面、その他の能力が平均以下という特徴を持つ。ファンキーコングでこのカートに乗るとボスパックンと同じ色(赤)になる。
- スーパーマリオスタジアム ファミリーベースボール(2008年)
- 前作『ミラクルベースボール』に引き続き登場。相変わらずのパワーを誇る。なお、最初から選べるキャラクターとして登場しており、ボスパックンが初期キャラクターとして登場したゲームは本作が初めてである。前作とは異なり本作ではドンキーとの相性が普通になった。一方、新キャラクターであるゲッソーとハナチャンとは相性が良い。
- スーパーマリオギャラクシー2(2010年)
- 前作『スーパーマリオギャラクシー』のディノパックンの幼体で、ボスパックンにそっくりの「ディノパックンJr.」が登場。また、ディノパックン自体も再び登場する。
- MARIO SPORTS MIX(2010年)
- デイジーガーデンに登場する。バスケでは、『マリオバスケ3on3』と同じくゴールの代わりをしているが、『マリオバスケ3on3』と違いダンクの妨害はしない。ドッジボールでは、パスすると代わりに投げてくれるが、泥を吐いて試合の邪魔をする。
- ペーパーマリオ スーパーシール(2012年)
- ペーパーマリオシリーズ初登場。ワールド5のボスとして登場。ロイヤルシールの影響で暴走しており、登場するや否やいきなりマリオのお供のルーシーを捕食、その他にもノコノコやシールまでも飲み込んでいるほど悪食になっている。
- マリオパーティ10(2015年)
- マリオパーティシリーズ初登場。ワクワクパークの大ボスとして登場。爆弾を吸い込んで投げ返してくる。
- マリオ&ルイージRPG ペーパーマリオMIX(2015年)
- ストーリー序盤のペーア平野にて、クッパ軍団に差し向けられる形でボスとして登場。ペーパー世界の同一人物にあたるペーパーボスパックンも中盤でペーア平野に登場する。ペーパーの方はペーパーマリオから奪ったコピーブロックを利用して分身を生成してくる。
- ペーパーマリオ カラースプラッシュ(2016年)
- 頭にティーバッグの持ち手を付けられたティーパックンとして登場。ムーチョ達によりティーポットに詰め込まれ、ティーポットから毒を垂れ流してパ・プール庭園と周辺地域の環境を悪化させていた。
- マリオテニス エース(2018年)
- ストーリーモードにてパックンフラワーの森のボスとして登場する。今回はラケットを使わずに葉っぱでボールを打ち返して応戦してくる。また、ダメージが蓄積すると竜巻攻撃も使用してくる。2018年12月にプレイアブルキャラクターとしても追加される[2]。葉っぱでボールを打ち返すなど概ねストーリーモードの挙動に準じているが、ストーリーモードよりサイズがやや小さくなっている。
- 大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL(2018年)
- パックンフラワーの最後の切りふだとして登場。『X』の時と同様鉄の檻籠を持っており、この中にファイターを閉じ込めて攻撃する。
- ドクターマリオ ワールド(2021年)
- 2021年4月28日のアップデートにて「ドクターボスパックン」として登場。
- マリオパーティ スーパースターズ(2021年)
- データハウスの図鑑にて登場。
- マリオカート ツアー(2022年)
- 『パックンツアー』にて登場。ボスパックンMiiスーツも登場した。マリオカートシリーズからは『マリオカートダブルダッシュ!!』以来の登場。
- マリオカート8 デラックス(2023年)
- 『マリオカート8 デラックス コース追加パス』第5弾にて登場[3]。
- スーパー マリオパーティ ジャンボリー(2024年)
- パタパタ・アドベンチャーのパタパタタクシーに乗客として登場。
脚注
[編集]- ^ 『スーパーマリオスタジアム ミラクルベースボール』のキャラクター解説より。
- ^ “12月オンライントーナメントにボスパックン、ヘイホーの2体が参戦! 月間順位に応じた賞品プレゼントも。”. マリオテニス エース. 任天堂 (2018年11月30日). 2024年10月26日閲覧。
- ^ “『マリオカート8 デラックス コース追加パス』第5弾は7月12日配信決定。新要素をまとめた映像も公開。”. 任天堂 (2023年7月6日). 2024年10月26日閲覧。