マーク・グリーン (政治家)
マーク・グリーン(Mark Green、1964年11月8日 - )は、アメリカ合衆国の政治家、医師。所属政党は共和党である。
現在はテネシー州上院議員。トランプ政権においてアメリカ合衆国陸軍長官候補への指名検討中が報道されている。
経歴
[編集]テネシー州アッシュランドで生まれた。1986年にウェストポイントの陸軍士官学校を卒業した。1987年から1990年にかけてアメリカ陸軍の将校として働いた。ライト州立大学医学部で1999年に医学の学位を得た。2002年に緊急医の研修医を完了した。その後、アメリカ陸軍で特別任務の航空医官として、アフガニスタン戦争や赤い夜明け作戦を含めたイラク戦争に参加した。2006年に退役した。その後、病院スタッフ会社を設立してCEOとなった[1]。
2012年に民主党の現職議員であったティム・バーンズを打ち破り、2013年からテネシー州の上院議員となった[2]。2014年のアメリカ合衆国上院議員選挙では共和党の現職議員ラマール・アレクサンダーに挑もうとしたが、失敗した。2016年12月、マーク・グリーンは67%の得票でテネシー州上院議員に再選された[3]。
2018年のテネシー州知事選挙に出馬する情報もあり、現地では意外なことと思われていないと報道されている[4]。
アメリカ合衆国陸軍長官
[編集]2017年3月17日、トランプ大統領はアメリカ合衆国陸軍長官候補に、辞退したヴィンセント・ビオラの代わりに、マーク・グリーンを指名する意向と報道された[5][6]。
人物
[編集]陸軍時代にブロンズスターメダル(青銅星章)、メリトリアスサービスメダル、陸軍称揚章、陸軍任務功労章を受賞している[7]。2015年にはテネシー州のウィリアムズ大学から、人文学博士の栄誉を受けた。 クラークスビルオンラインのインタビューで、政府が大きくなると個人の機会が減少するとして、共和党の理念である小さな政府の信奉者である。 医学を志した理由を、父親が45日間に渡り集中治療室(ICU)で過ごした経験からだとした。 2010年にはサダムフセインの逮捕の詳しい経過を記した『サダムとの夜』を出版した[8]。
脚注
[編集]- ^ “Dr.Mark Green For Tenesee”. 2017年3月18日閲覧。
- ^ Hank Bonecutter (2011年11月22日). “Mark Green to run for State Senate”. clarksvilleonline. 2017年3月18日閲覧。
- ^ J.R. Lind (2016年12月13日). “Tennessee 22nd District State Senate Results: Mark Green Wins”. The New York times. 2017年3月18日閲覧。
- ^ J.R. Lind (2017年1月6日). “Clarksville Republican First to File for 2018 Tennessee Governor's Race”. Nashibille Patch. 2017年3月18日閲覧。
- ^ “Sources: Trump to nominate former flight surgeon Mark Green as Army secretary”. Politico (2017年3月17日). 2017年3月18日閲覧。
- ^ Jake Lowary. “Mark Green under consideration by Trump for secretary of the Army”. The Teneseean. 2017年3月18日閲覧。
- ^ “Senate Members District 22”. Tenesee Senate Repblican Caucus. 2017年3月19日閲覧。
- ^ Mark E. Green Md (2010-05-22) (english). A Night With Saddam. Lulu.com. pp. 236. ISBN 9780557153206