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ワシントンD.C.市長

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
コロンビア特別区
区長
Mayor of the District of Colombia
区章
現職者
ミューリエル・バウザー英語版(第8代)
Muriel Bowser

就任日 2015年1月2日
地位コロンビア特別区首長
種類市長
任期4年(再選可)
初代就任ウォルター・ワシントン
創設1973年
ウェブサイトmayor.dc.gov

ワシントンD.C.市長: mayor of Washington, D.C.)は、アメリカ合衆国首都コロンビア特別区(ワシントンD.C.)の首長である。現在ではコロンビア特別区長: Mayor of the District of Colombia)が該当する。

この記事では現行の特別区長を含めて、ワシントンD.C.における歴代の首長について解説する。

ワシントン市長(1802年 - 1871年)

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氏名[1] 就任 退任
ロバート・ブレント 1802年 1812年
ダニエル・ラパイン 1812年 1813年
ジェームズ・H・ブレイク 1813年 1817年
ベンジャミン・G・オア 1817年 1819年
サミュエル・N・スモールウッド 1819年 1822年
トーマス・カーバリー 1822年 1824年
サミュエル・N・スモールウッド 1824年 1824年
ロジャー・C・ウェイトマン 1824年 1827年
ジョゼフ・ゲイルズ 1827年 1830年
ジョン・P・ヴァン・ネス 1830年 1834年
ウィリアム・A・ブラッドリー 1834年 1836年
ピーター・フォース 1836年 1840年
ウィリアム・ウィンストン・シートン 1840年 1850年
ウォルター・レノックス 1850年 1852年
ジョン・ウォーカー・モーリー 1852年 1854年
ジョン・T・タワーズ 1854年 1856年
ウィリアム・B・マグルーダー 1856年 1858年
ジェームズ・G・ベレット 1858年 1861年
リチャード・ウォラック 1861年 1868年
セイルズ・J・ボウエン 1868年 1870年
マシュー・G・エメリー[2] 1870年 1871年

ジョージタウン市長(1790年 - 1871年)

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ジョージタウンは1801年までメリーランド州の都市であった。任期は1年で、再任に制限はなかった[3]

氏名[1] 就任 退任
ロバート・ピーター 1790年 1791年
トーマス・ビール 1791年 1792年
ユーライア・フォレスト 1792年 1793年
ジョン・スレルケルド 1793年 1794年
ペドロ・カセナベ 1794年 1795年
トーマス・ターナー 1795年 1796年
ダニエル・ラインツェル 1796年 1797年
ロイド・ビオール 1797年 1799年
ダニエル・ラインツェル 1799年 1804年
トーマス・コーコラン 1805年 1806年
ダニエル・ラインツェル 1806年 1807年
トーマス・コーコラン 1808年 1810年
デイヴィッド・ワイリー 1811年 1812年
トーマス・コーコラン 1812年 1813年
ジョン・ピーター 1813年 1818年
ヘンリー・フォクサル 1819年 1820年
ジョン・ピーター 1821年 1822年
ジョン・コックス 1823年 1845年
ヘンリー・アディソン 1845年 1857年
リチャード・R・フォード 1857年 1861年
ヘンリー・アディソン 1861年 1867年
チャールズ・D・ウェルチ 1867年 1869年
ヘンリー・M・スウィーニー 1869年 1871年

コロンビア特別区長(1871年 - 1874年)

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1871年、任期4年で、大統領から任命される形で設けられた。しかし、贈賄疑惑[4]など政治的腐敗により、1874年に廃止された。

氏名[1] 就任 退任
ヘンリー・D・クック 1871年 1873年
アレグザンダー・ロービー・シェパード[5] 1873年 1874年

委員会議長(1874年 - 1967年)

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1874年から1967年まで、大統領任命の3人の委員による委員会によって運営された。民主党、共和党、土木技師から1人ずつ選ばれる。委員長が市政府の長を務めた。

氏名[6] 就任 退任 政党
ウィリアム・デニソン[7] 1874年 1878年 共和党
セス・レッドヤード・フェルプス 1878年 1879年 共和党
ジョサイア・デント 1879年 1882年 民主党
ジョセフ・ロッドマン・ウェスト 1882年 1883年 共和党
ジェームズ・バーカー・エドモンズ 1883年 1886年 民主党
ウィリアム・ベニング・ウェッブ 1886年 1889年 無所属
ジョン・ワトキンソン・ダグラス 1889年 1893年 無所属
ジョン・ウェズリー・ロス 1893年 1898年 無所属
ジョン・ブリューワー・ライト 1898年 1900年 無所属
ヘンリー・ブラウン・フロイド・マクファーランド 1901年 1909年 無所属
キューノ・ヒューゴ・ルドルフ 1910年 1913年 無所属
オリヴァー・ペック・ニューマン 1913年 1917年 無所属
ルイス・ブラウンロウ 1917年 1920年 無所属
チャールズ・ウィラウアー・カッツ(代理) 1920年 1920年 無所属
ジョン・ティルマン・ヘンドリック 1920年 1921年 無所属
キューノ・ヒューゴ・ルドルフ 1921年 1926年 無所属
プロクター・L・ドハティ 1926年 1930年 無所属
ルーサー・ハルジー・ライケルダーファー 1930年 1933年 無所属
メルヴィン・コルヴィン・ヘイゼン 1933年 1941年 無所属
ジョン・ラッセル・ヤング 1941年 1952年 無所属
F・ジョゼフ・ドノヒュー 1952年 1953年 無所属
サミュエル・スペンサー 1953年 1956年 無所属
ロバート・マクローリン 1956年 1961年 無所属
ウォルター・ネイサン・トブレナー 1961年 1967年 民主党

市長官(1967年 - 1975年)

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1967年、リンドン・ジョンソン大統領が、市政府機関再編成計画を発表した[8]。大統領が任命する市長官、9人の議員、市長官アシスタントによる運営となった[8] The mayor-commissioner and his assistant served four-year terms,[9]。議会は正式には超党派であったが、議員6人以上の同一政党からの選出は不可とされた。議員や市長は3年以上コロンビア特別区に居住した者であり、任期中も居住者であることが求められた。

議会は、準立法権、予算の承認、不動産税の税率設定の権限を有した[8]。市長官は議会の承認無しで、機関の統合や機関の間での予算の組み替えができた[10]市長官は議会の決定拒否権を持つが、議会は4分の3の賛成で拒否権を覆すことができた[8]

ジョンソンの計画には、共和党員の多くと下院の保守的民主党員が反対した[11] 。ジョンソンは新制度が、より効果的かつ効率的であると述べた[8]

ウォルター・ワシントンが初代市長官、 トーマス・W・フレッチャーが副長官に任命された[12] The first Council appointments were Chairman John W. Hechinger, Vice Chairman Walter E. Fauntroy, Stanley J. Anderson, Margaret A. Haywood, John Nevius, William S. Thompson, J.C. Turner, Polly Shackleton, and Joseph P. Yeldell.[12]

氏名 [1] 就任 退任 政党
ウォルター・ワシントン 1967年 1975年 民主党

コロンビア特別区長(1975年 - 現在)

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1975年以降、公選の首長と議会で市政が運営されている。

氏名 就任 退任 政党
ウォルター・ワシントン 1975年 1979年 民主党
マリオン・バリー 1979年 1991年 民主党
シャロン・プラット・ケリー 1991年 1995 民主党
マリオン・バリー 1995年 1999年 民主党
アンソニー・A.・ウィリアムズ 1999年 2007年 民主党
エイドリアン・フェンティー 2007年 2011年 民主党
ヴィンセント・C・グレー 2011年 2015年 民主党
ミューリエル・バウザー 2015年 現在 民主党

脚注

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  1. ^ a b c d Larner, John B. (1920). “List of Principal Municipal Authorities of the Cities of Washington, Georgetown, and the District of Columbia”. Records of the Columbia Historical Society 23: 180–7. https://books.google.co.jp/books?id=WFW1gSS0MhAC&redir_esc=y&hl=ja. 
  2. ^ “Washington Election Yesterday”. Baltimore American and Commercial Advertiser (via Google News). (June 7, 1870). https://news.google.com/newspapers?id=nWxBAAAAIBAJ&sjid=t7cMAAAAIBAJ&pg=2447,5459689&dq=washington+emery&hl=en 
  3. ^ Ecker, Grace Dunlop (1933). A Portrait of Old Georgetown. Garrett & Massie. p. 8 
  4. ^ “Bribes Paid by Contractors”. The New York Times. (March 29, 1974). http://query.nytimes.com/mem/archive-free/pdf?res=F60E13F83B5D1A7493CBAB1788D85F408784F9 
  5. ^ “The District of Columbia Governorship”. The New York Times. (September 13, 1873). http://query.nytimes.com/mem/archive-free/pdf?res=F7061EF8395D1A7493C6A81782D85F478784F9 
  6. ^ Gilmore, Matthew (July 2001). “Who were the Commissioners of the District, 1874–1967?”. H-DC. Humanities & Social Sciences Online. 30 November 2011閲覧。
  7. ^ “The New District Governors”. Associated Press. The New York Times. (June 30, 1874). http://query.nytimes.com/mem/archive-free/pdf?res=FB0E1EFB3F5C137A93C2AA178DD85F408784F9 
  8. ^ a b c d e Carper, Elsie (June 2, 1967). “Johnson Orders New D.C. Rule: Hill Has 60 Days To Act on Plan, But Can't Alter It”. The Washington Post: p. A1. http://search.proquest.com/docview/143089272/13EF7BC076C53487AE8/234?accountid=46320 
  9. ^ “How the District Will Be Run Under Single Head, Council”. The Washington Post: p. A1. (August 10, 1967). http://search.proquest.com/docview/143177148/13EF836208651D139A6/89?accountid=46320 
  10. ^ Kaiser, Robert G. (June 2, 1967). “Reorganization Plan Redistributes Current Powers”. The Washington Post: p. A7. http://search.proquest.com/docview/143135451/13EF7BC076C53487AE8/235?accountid=46320 
  11. ^ Carper, Elsie; Milius, Peter (August 10, 1967). “House Accepts New D.C. Rule”. The Washington Post: p. A1. http://search.proquest.com/docview/143033620/13EF836208651D139A6/88?accountid=46320 
  12. ^ a b Asher, Robert L. (November 2, 1967). “Senate Confirms Council: White House Oath Taking Likely for 9”. The Washington Post: p. A1. http://search.proquest.com/docview/143013366/13EF847F23C1946C23E/142?accountid=46320