コンテンツにスキップ

一会

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
三代目一会
設立者野澤儀太郎
本部日本の旗 大阪府大阪市北区神山町7-3
首領野村孝
上部団体六代目山口組

一会(はじめかい)は、大阪市北区に本部を置く暴力団で、指定暴力団山口組の二次団体[1]。前身は『野沢組』[2]

略歴

[編集]

1969年4月1日、大阪府警察は「レストラン・サンマテオ」の経営内容を理由に、柳川次郎名古屋刑務所から大阪の田辺警察署に移送。ここで、田辺警察署は、柳川次郎の口から柳川組解散を引き出した。

同年4月8日、柳川次郎は、三代目山口組二代目柳川組谷川康太郎組長を大阪刑務所で説得し(谷川康太郎は第一次頂上作戦で、大阪刑務所に収監されていた)、解散の同意を取り付けた。谷川康太郎が署名した「解散声明書」及び、柳川次郎が署名した「解散同意書」の日付は、昭和44年4月9日となっている。

同年7月、田岡一雄は、野沢組(後の一会)・野沢義太郎組長[3]、金田組・金田三俊組長、石田組(後の章友会)・石田章六組長、藤原組・藤原定太郎組長を山口組直参とした[2]

同年8月1日[4]、田岡一雄は、本家に無断で柳川組を解散させたと云う理由で、柳川次郎と谷川康太郎を絶縁とした。

一会(柳川四天王)

[編集]

初代一会々長 - 野澤儀太郎

・・・紺谷組々長 - 紺谷久雄(初代一会から昇格)

・・・福島組々長 - 福島三郎(初代一会から昇格)

・・・・・・初代昭成会々長・中野保昭(福島組解散後の地盤を継承)

・・・・・・二代目昭成会々長・田保伸一

初代小山組々長 - 小山十四郎(初代一会から昇格)

二代目小山組々長 - 吉村政昭

三代目小山組々長 - 玉井武雄

四代目小山組々長 - 中嶋初冶

五代目小山組々長 - 政次丈二極心連合会傘下へ)

最近の出来事

[編集]

2016年2月29日 - 六代目山口組『三代目一会』傘下で富山県富山市にある『高田組』の事務所に火炎瓶が投げ込まれ、3月14日には事務所が銃撃される事件が起こった。

『高田組』組長は『三代目一会』若頭補佐を務めていたが2016年1月に絶縁処分になり、神戸山口組毛利組』へ移籍しようとしていたとみられている。

5月10日までに『高田組』は富山県警本部に解散届けを提出し解散した。

3月15日に『三代目一会』傘下『五代目芳賀組』組長らが『高田組』組長の指を切断する事件が起きていたようで、その関係先として5月19日に『五代目芳賀組』と上部組織の『三代目一会』へ家宅捜索が入り、『五代目芳賀組』組長ら計5人が逮捕された。

5月25日、指詰め事件の11日前の03月04日に『五代目芳賀組』幹部が、富山県高岡市の路上で神戸山口組系組員ら3人に襲撃されていたことが分かった。

その報復として指詰め事件が起こったとみられているようだ。

5月26日、これらの事件の関係先として『三代目一会』傘下で石川県福井県にある4組織に家宅捜索が入った。

6月10日までに富山地検は逮捕されていた『五代目芳賀組』組長ら計5人の全員を処分保留で釈放した。

富山県警は指詰め事件の犯人として3月4日に襲撃された『五代目芳賀組』幹部1人の行方を追っていたが、6月13日になって監禁と傷害の疑いで逮捕された。

7月1日、『五代目芳賀組』幹部が指詰め事件だけでなく、火炎瓶投下事件にも関与しているとして再逮捕された[5]

7月29日、処分保留となっていた『五代目芳賀組』組長ら計6人が監禁と傷害の疑いでは不起訴処分となり、そのうち『五代目芳賀組』幹部1人が火炎瓶処罰法違反の疑いで起訴された。

2016年3月5日、神戸山口組『四代目山健組』傘下『二代目本江組』幹部が富山県高岡市の路上で六代目山口組『三代目一会』傘下『五代目芳賀組』幹部を襲撃(軽傷)し、逮捕されたという情報があった。同日には関係先として富山県射水市にある『二代目本江組』を茨城県警が家宅捜索したようだ。

その後の裁判で『二代目本江組』幹部に懲役1年の実刑、共犯者の無職には懲役1年6箇月・執行猶予4年が言い渡されている

歴代会長

[編集]

最高幹部

[編集]

出典

[編集]
  1. ^ a b 『六代目山口組 完全データBOOK』メディアックス、2008年、ISBN 978-4-86201-328-6.のP.7
  2. ^ a b 田上憲治大道智史『漫画山口組完全データbook三代目組長田岡一雄物語 カリスマへの道 第1章』メディアックス、2008年、ISBN 978-4-86201-344-6.のP.95
  3. ^ 飯干晃一『柳川組の戦闘』角川書店<角川文庫>1990年、ISBN 4-04-146425-0.のP.178と溝口敦『山口組ドキュメント 五代目山口組』三一書房、1990年、ISBN 4-380-90223-4.の「五代目山口組本家組織図」
  4. ^ 溝口敦『山口組ドキュメント 血と抗争』三一書房、1985年、ISBN 4-380-85236-9.のP.297
  5. ^ 組事務所に火炎瓶 投げた疑いで暴力団員ら逮捕 富山県警”. 産経新聞WEST (2016年7月1日). 2018年4月1日閲覧。
  6. ^ a b 溝口敦『山口組ドキュメント 五代目山口組』三一書房、1990年、ISBN 4-380-90223-4.の「五代目山口組本家組織図」

参考文献

[編集]