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中脇初枝

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中脇 初枝
なかわき はつえ
誕生 (1974-01-01) 1974年1月1日(50歳)
日本の旗 日本 徳島県
職業 小説家児童文学作家
言語 日本語
国籍 日本の旗 日本
最終学歴 筑波大学第二学群比較文化学類卒業
活動期間 1993年 -
ジャンル 小説
絵本
昔話再話
代表作 『魚のように』(1993年)
きみはいい子』(2012年)
主な受賞歴 坊っちゃん文学賞大賞(1991年
産経児童出版文化賞推薦(2005年
坪田譲治文学賞2013年
デビュー作 『魚のように』(1993年
ウィキポータル 文学
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中脇 初枝(なかわき はつえ、1974年1月1日[1] - )は日本の小説家児童文学作家

経歴

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徳島県の山間部の祖谷(現・三好市)に生まれ[2][3]、2歳の時から高知県中村市(現・四万十市)で育つ[4][5]

高知県立中村高等学校[5]在学中の1991年高知新聞紙上でたまたま募集記事を見かけて応募した第2回坊っちゃん文学賞にて『魚のように』により大賞を受賞[6]、17歳で小説家としてデビューした[7]。同作は1993年3月に新潮社より刊行され、あわせてNHKによりテレビドラマ化された。

小学6年生の時に柳田國男遠野物語』を読んで民俗学者を強く志し[8]、高校卒業後は筑波大学第二学群比較文化学類へ進学[1][7]。日本民俗学を専攻し[9]、1996年に卒業。在学中もフィールドワークの傍らで創作活動を行い、大学卒業後に『稲荷の家』(1997年)、『祈祷師の娘』(2004年)などの作品を発表[6]。『祈祷師の娘』は2005年の第52回産経児童出版文化賞推薦を受賞した。

2012年、児童虐待をテーマとした『きみはいい子』は書店員の支持を受けて5万部を超えるヒット作となり[10][11]2013年に第28回坪田譲治文学賞を受賞[12]。同作は2015年に映画化され[13]、第37回モスクワ国際映画祭・コンペティション部門でNETPAC賞(最優秀アジア映画賞)[14][15]、第7回TAMA映画賞で最優秀作品賞を受賞した[16]

2014年、『わたしをみつけて』が第27回山本周五郎賞候補となり[17]、翌2015年NHK総合の「ドラマ10」枠にてテレビドラマ化された[18]2016年、『世界の果てのこどもたち』が第37回吉川英治文学新人賞候補となり[19]、第13回本屋大賞で3位となった[20]2023年、『伝言』が第14回山田風太郎賞の候補となった[21]

創作活動の傍らで民話昔話の研究を続け、子供向けの絵本や昔話の再話を執筆。また、昔話の語りをライフワークとしている[22]

受賞歴

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作品

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小説

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  • 魚のように(1993年3月 新潮社 / 1997年10月 河出文庫 / 2015年7月 新潮文庫)
  • 稲荷の家(1997年10月 河出書房新社
    • こんこんさま(2013年1月 河出文庫、『稲荷の家』改題)
  • あかい花(2001年10月 青山出版社)
  • きみはいい子(2012年5月 ポプラ社 / 2014年4月 ポプラ文庫
  • わたしをみつけて(2013年7月 ポプラ社 / 2015年5月 ポプラ文庫)
  • みなそこ(2014年10月 新潮社 / 2017年4月 新潮文庫)
  • 世界の果てのこどもたち(2015年6月 講談社 / 2018年6月 講談社文庫
  • 神に守られた島(2018年7月 講談社)
  • 神の島のこどもたち(2019年1月 講談社 / 2020年8月 講談社文庫)

童話

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絵本

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  • こりゃまてまて(2002年、福音館書店、酒井駒子絵)
  • おいかけて(2004年、福音館書店、田中清代絵)
  • くもの大相撲(2005年、福音館書店、鎌田歩絵)
  • どちらにしようかな(2006年、福音館書店、沢田としき絵)
  • かぞえうたであそぼう(2007年、福音館書店、沢田としき絵)
  • わるくちうた(2009年、福音館書店、沢田としき絵)

昔話再話

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  • とっぽうくらべ(2004年、福音館書店、田島征三絵)
  • ゆきおんな(2009年、小学館佐竹美保絵)
  • ちんころりん(2011年、福音館書店、ささめやゆき絵)
  • 女の子の昔話 日本につたわる とっておきのおはなし(2012年、偕成社、唐木みゆ絵)
  • ちゃあちゃんのむかしばなし(2016年、福音館書店、奈路道程絵)

その他

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  • 神の島のうた(2018年7月、講談社、葛西亜理沙写真、中脇初枝文)

映像化作品

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映画

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テレビドラマ

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脚注

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  1. ^ a b けいれき”. hatsue.net 中脇初枝official site. 2012年7月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年5月30日閲覧。
  2. ^ 中脇初枝(インタビュー)「小説『きみはいい子』著者・中脇初枝さんインタビュー:その3 | 子どもの虐待 どう救うのか?」『ハートネットTVブログ』、NHK、2013年5月10日https://www.nhk.or.jp/hearttv-blog/1600/155295.html2024年10月22日閲覧 
  3. ^ 瀧井朝世 (2016年4月20日). “作家の読書道 第171回:中脇初枝さん その1「四万十川のそばで育つ」(1/4)”. WEB本の雑誌. 本の雑誌社博報堂. 2016年5月31日閲覧。
  4. ^ 「中脇初枝展〜ちゃあちゃんの里帰り〜」間もなく開幕 | 公益財団法人高知県文化財団
  5. ^ a b “高知県四万十市出身の中脇初枝さんが新刊で旧満州の子の苦難描く”. 高知新聞. (2015年7月10日). オリジナルの2016年5月29日時点におけるアーカイブ。. https://archive.is/20160529213030/http://tosasearch.com/?&nwSrl=340725&nwIW=1&nwVt=knd 2016年5月30日閲覧。 
  6. ^ a b 瀧井朝世 (2016年4月20日). “作家の読書道 第171回:中脇初枝さん その3「高校生で作家デビュー」(3/4)”. WEB本の雑誌. 本の雑誌社博報堂. 2016年5月31日閲覧。
  7. ^ a b 魚のように”. 新潮社. 2016年5月30日閲覧。
  8. ^ 瀧井朝世 (2016年4月20日). “作家の読書道 第171回:中脇初枝さん その2「昔話を身近に感じる」(2/4)”. WEB本の雑誌. 本の雑誌社博報堂. 2016年5月31日閲覧。
  9. ^ 文学館展示連携企画・中脇初枝さんの本を展示・貸出ししています! - 高知県立図書館ブログ
  10. ^ ポプラ社 一般書編集部 藤田沙織 (2012年7月7日). “【書評】『きみはいい子』中脇初枝著”. 産経ニュース. 2013年1月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年5月30日閲覧。
  11. ^ なぜ「本屋大賞」のヒロインは宮崎あおいなのか?”. ダ・ヴィンチNEWS. KADOKAWA (2012年7月28日). 2014年10月10日閲覧。
  12. ^ 平成24年度 第28回坪田譲治文学賞”. 岡山市文学賞. 岡山市. 2014年10月10日閲覧。
  13. ^ a b 高良健吾&尾野真千子「きみはいい子」映画化で呉美保監督とタッグ!”. 映画.com (2014年6月20日). 2015年6月27日閲覧。
  14. ^ a b 高良健吾&尾野真千子『きみはいい子』モスクワ映画祭コンペ部門に邦画唯一の正式出品!”. シネマトゥデイ (2015年5月19日). 2015年6月27日閲覧。
  15. ^ a b 映画「きみはいい子」がモスクワ映画祭でNETPAC賞を受賞”. スポーツ報知 (2015年6月26日). 2015年6月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年6月27日閲覧。
  16. ^ a b “TAMA映画賞作品賞は「海街」&「きみはいい子」、綾野剛や広瀬すずも受賞”. 映画ナタリー (ナターシャ). (2015年10月8日). http://natalie.mu/eiga/news/162230 2015年12月6日閲覧。 
  17. ^ 第27回山本周五郎賞|新潮社
  18. ^ a b 瀧本美織×鈴木保奈美「わたしをみつけて」制作開始!”. NHKオンライン. 日本放送協会 (2015年8月15日). 2015年10月15日閲覧。
  19. ^ 小説現代』2017年8月号. 講談社. pp. 430. 
  20. ^ 2016年 第13回本屋大賞”. 本屋大賞. 2024年10月22日閲覧。
  21. ^ 第14回山田風太郎賞 前川ほまれ著『藍色時刻の君たちは』に決定!』(プレスリリース)株式会社KADOKAWA、2023年10月20日https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000013558.000007006.html2024年10月22日閲覧 
  22. ^ 中脇初枝展 高知県立文学館 9/19〜11/3”. イベント情報. 偕成社 (2014年10月6日). 2016年5月31日閲覧。
  23. ^ NHKスペシャル 列島ドラマシリーズ〔1〕 魚のように”. 放送ライブラリー. 2016年5月29日閲覧。

関連項目

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