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名瀬市

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
なぜし
名瀬市
大浜海浜公園
名瀬市旗 名瀬市章
廃止日 2006年3月20日
廃止理由 新設合併
名瀬市大島郡笠利町住用村奄美市
現在の自治体 奄美市
廃止時点のデータ
日本の旗 日本
地方 九州地方
都道府県 鹿児島県
市町村コード 46207-1
面積 127.68km2
(境界未定部分あり)
総人口 41,063
(2006年1月1日)
隣接自治体 住用村、大和村龍郷町
市の木 ガジュマル(1976年6月14日制定)
市の花 ハイビスカス(1965年5月15日制定)
市の鳥 なし
名瀬市役所
所在地 894-8555
鹿児島県名瀬市幸町25番8号
名瀬市役所(現在は奄美市役所となっている)
座標 北緯28度22分38秒 東経129度29分38秒 / 北緯28.37728度 東経129.49378度 / 28.37728; 129.49378座標: 北緯28度22分38秒 東経129度29分38秒 / 北緯28.37728度 東経129.49378度 / 28.37728; 129.49378
ウィキプロジェクト

名瀬市(なぜし)は、鹿児島県南部、奄美群島最大の島である奄美大島に所在した

県内離島自治体中最大の人口規模を有し、名瀬合同庁舎や大島支庁などの行政機関、文化施設や商業施設物流等が集中する、奄美地方の中核都市であった。2006年3月20日笠利町住用村合併し、奄美市となった。

概要

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「名瀬」という地名の由来は諸説あり、魚瀬(ナゼ)、空地(ナージ)、大島の中地(ナージ)などの説があるが定説はない[1]。「なぜ」が正しい読みであるが、地元では濁らず「なせ」(高低アクセントは「せ」が高い)と発音される場合も多い。

2006年の市町村合併によって、旧名瀬市内の全域が奄美市地域自治区である「名瀬」となり、住所表記は「名瀬市○○(町)」から町名に地域自治区名を冠した「奄美市名瀬○○(町)」という表記に変更されていた。但し、地域自治区の設置期限は2016年(平成28年)3月31日までとなっており、それ以降の住所表記は地域自治区名を除いた「奄美市○○(町)」となっている[2]

地理

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奄美大島の中部に位置し、東は大島郡龍郷町、西は大島郡大和村住用村に接し、北は東シナ海、南は太平洋に面する。中央部は山林・原野で覆われた高原となっている。鹿児島港から西南海上383キロ。

市街地の密集度は鹿児島市に次いで高く、地価公示価格(商業地・住宅地)も鹿児島市に次いで高かった。本土並みの商業・公共施設が揃い、アーケード街等も充実している。屋仁川通りを中心とした飲食店街があり、経済圏は奄美群島全域に及ぶ、鹿児島県有数の都市であった。

歴史

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657年斉明天皇3年)『日本書紀』の条に「海見(あまみ)島」と見えるのが初見。古代には遣唐使南路の中継地として古代国家と接触があったが、郡郷は設置されなかった。やがて忘れられ、中世には按司(あじ)が発生、15世紀に琉球王国の支配下に入る。1609年薩摩藩の琉球征服により、1611年薩摩藩の直轄地となった。

近現代

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行政

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歴代市長

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特記なき場合『日本の歴代市長 : 市制施行百年の歩み』などによる[5]

米軍統治下
氏名 就任 退任 備考
1 加世田隆 1946年(昭和21年)7月1日 1952年(昭和27年)9月15日 旧名瀬町長
2 泉芳朗 1952年(昭和27年)9月16日 1953年(昭和28年) 本土復帰
公選
氏名 就任 退任 備考
1 泉芳朗 1953年(昭和28年) 1954年(昭和29年)1月8日
2 牧義森 1954年(昭和29年)2月2日 1958年(昭和33年)2月1日
3 大津鉄治 1958年(昭和33年)2月02日 1986年(昭和61年)2月19日
4 豊永光 1986年(昭和61年)2月20日 1990年(平成2年)2月19日
5 成田広男 1990年(平成2年)2月20日 1994年(平成6年) 辞職
6 平田隆義 1994年(平成6年)11月20日 2006年(平成18年)3月19日 廃止

姉妹都市

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教育

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学校

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小学校

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  • 名瀬市立朝日小学校(朝日町)
  • 名瀬市立奄美小学校(久里町)
  • 名瀬市立伊津部小学校(小浜町)
  • 名瀬市立小湊小学校(大字小湊)
  • 名瀬市立小宿小学校(大字小宿)
  • 名瀬市立知根小学校(大字根瀬部)
  • 名瀬市立名瀬小学校(永田町)

中学校

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  • 名瀬市立朝日中学校(朝日町)
  • 名瀬市立大川中学校(大字西仲勝)
  • 名瀬市立金久中学校(塩浜町)
  • 名瀬市立芦花部中学校(大字芦花部)
  • 名瀬市立小宿中学校(大字小宿)
  • 名瀬市立崎原中学校(大字崎原)
  • 名瀬市立名瀬中学校(真名津町)

高等学校

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その他

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工芸品

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交通

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航路

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名瀬市廃止時点には下記があった。

  • 東京航路:東京有明埠頭 - 志布志港 - 名瀬新港 - 那覇新港(廃止)
  • 阪神航路:神戸六甲アイランド - 大阪南港 - 名瀬新港 - 亀徳港 - 和泊港 - 与論港 - 那覇新港(廃止)
  • 鹿児島航路:鹿児島新港 - 名瀬港 - 亀徳港 - 和泊港 - 与論港 - 本部港 - 那覇港
  • 喜界航路:鹿児島本港北埠頭 - 喜界島湾港 - 古仁屋港 - 平土野港 - 知名港
  • 十島航路:鹿児島本港南埠頭 - 口之島 - 中之島 - 平島 - 諏訪之瀬島 - 悪石島 - 小宝島 - 宝島 - 名瀬新港

一般国道

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主要地方道

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報道・通信

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新聞

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地上波放送

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ケーブルテレビ放送

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電話

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市外局番:0997

インターネット

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名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事

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  • 大浜海浜公園(日本の渚百選
  • 奄美海洋展示館
  • 金作原原生林
  • 本場奄美大島紬泥染公園
  • おがみ山公園
  • 奄美博物館
  • 奄美観光ハブセンター
  • 田中一村住居跡

催事

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  • 奄美まつり(3月)

名瀬市出身の有名人

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脚注

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  1. ^ 地名の由来”. 鹿児島県. 2020年1月27日閲覧。
  2. ^ 合併市町村における新旧町字名対照表 (PDF) - 鹿児島県公式ウェブサイト 2011年4月10日閲覧。
  3. ^ a b 『名瀬市史 改訂 第一巻』、名瀬市
  4. ^ 日外アソシエーツ編集部編 編『日本災害史事典 1868-2009』日外アソシエーツ、2010年、110頁。ISBN 9784816922749 
  5. ^ 歴代知事編纂会 1983, 770-772頁.

参考文献

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  • 歴代知事編纂会 編集『日本の歴代市長 : 市制施行百年の歩み』 第3、歴代知事編纂会、1983年。 

関連項目

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外部リンク

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