国鉄テキ1形貨車 (初代)
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国鉄テキ1形貨車 (初代) | |
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基本情報 | |
車種 | 鉄製有蓋車 |
運用者 |
鉄道省 運輸通信省 運輸省 日本国有鉄道 |
所有者 |
鉄道省 運輸通信省 運輸省 日本国有鉄道 |
種車 | オテワ1450形 |
改造年 | 1928年(昭和3年)* |
改造数 | 5両 |
消滅 | 1955年(昭和30年) |
常備駅 | 美濃赤坂駅、大垣駅、他 |
主要諸元 | |
車体色 | 黒 |
軌間 | 1,067 mm |
全長 | 10,137 mm |
全幅 | 2,642 mm |
全高 | 3,423 mm |
荷重 | 25 t |
実容積 | 46.8 m3 |
自重 | 12.2 t - 14.1 t |
換算両数 積車 | 3.0 |
換算両数 空車 | 1.2 |
台車 | TR15 |
台車中心間距離 | 6,706 mm |
最高速度 | 65 km/h |
備考 | *車両称号規程改正年 |
国鉄テキ1形貨車(こくてつテキ1がたかしゃ)は、かつて日本国有鉄道(国鉄)およびその前身である鉄道省等に在籍した鉄製有蓋車である。
概要
[編集]本形式は、1910年(明治43年)に汽車製造で5両が製造された25t 積二軸ボギー鉄製有蓋車である。製造当時の形式番号はホテワ1形(ホテワ1 - ホテワ5)と称したが、1911年(明治44年)の鉄道院車両称号規程の制定によりオテワ1450形(オテワ1450 - ホテワ1454)に改番、さらに1928年(昭和3年)の車両称号規程改正によりテキ1形(初代。テキ1 - テキ5)となった。
同時期に試作されたボギー無蓋車ムボ1001形(後のトキ1形)とともに、当時としては異例の超大型貨車であったが、いずれも量産に至らなかった。
車体は全鋼製で、片側2か所に鋼製の引戸が設けられている。台枠は床下にトラスロッドの付いた平台枠である。台車は枕ばねをコイルばねとしたアーチバー台車のTR15で、最高運転速度は65km/h、車軸は10t 短軸である。荷室の寸法は、長さ9,335mm、幅2,426mm、高さ2,349mm、容積46.8m3である。車体の長さは9,728mm、全長は10,137mm、全幅は2,642mm、全高は3,423mm、台車中心間距離は6,706mm、自重は12.2t - 14.1t である。
本形式は、大垣駅および垂井駅に常備され、特定ユーザー向けに工業用生石灰の輸送に使用されたと推定されている。太平洋戦争後まで在籍し、1955年(昭和30年)3月1日に最後の1両(テキ1)が廃車となり形式消滅した。
参考文献
[編集]- 貨車技術発達史編纂委員会 編「日本の貨車―技術発達史―」2008年、社団法人 日本鉄道車輌工業会刊
- 鉄道省工作局「車輛形式圖 貨車 上巻」1929年(鉄道史資料保存会 1975年復刻)