大島大橋 (山口県)
大島大橋 | |
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周防大島飯ノ山からの俯瞰 | |
基本情報 | |
国 | 日本 |
所在地 | 山口県柳井市大畠 - 大島郡周防大島町小松間 |
交差物件 | 大畠瀬戸 |
用途 | 道路橋 |
路線名 | 国道437号 |
管理者 | 日本道路公団→山口県 |
設計者 | 日本構造橋梁研究所、東洋技研コンサルタント |
施工者 | 日本鋼管(NKK)・横河橋梁製作所JV |
開通 | 1976年7月4日 |
座標 | 北緯33度57分31.9秒 東経132度11分7秒 / 北緯33.958861度 東経132.18528度 |
構造諸元 | |
形式 | 3径間トラス橋 |
材料 | 鋼 |
全長 | 1,020 m |
幅 | 9 m |
高さ | 海面から31.9 m |
最大支間長 | 325 m |
地図 | |
関連項目 | |
橋の一覧 - 各国の橋 - 橋の形式 |
大島大橋(おおしまおおはし)は、山口県柳井市大畠(本州)と大島郡周防大島町小松瀬戸(屋代島)と間の大畠瀬戸最狭部に架かる国道437号の橋。
歴史
[編集]1976年(昭和51年)7月4日に、日本道路公団により一般有料道路「大島大橋有料道路」として開通した。1976年土木学会田中賞作品部門受賞。
大島大橋の開通により、日本国有鉄道が大畠駅 - 小松港間に運航していた大島連絡船(大島航路)が廃止された。
1987年(昭和62年)6月1日に山口県道路公社へ事業譲渡。
1996年(平成8年)6月1日に償還期間満了により無料開放となった[1]。
特徴
[編集]大畠瀬戸は最大流速10ノットの急流であるため、世界初となる多柱式基礎の上に連続トラスを設置する構造が採用された[2]。橋の東側に歩道が設置されている[3]。
歩道から渦潮を眺めることもでき、本土側で山陽本線(大畠 - 神代間)および国道188号をまたぐため、大畠瀬戸に沿って走る列車の撮影ポイントとして知られる。
映画などのロケ地としても知られており、J-POPバンド・175Rの「空に唄えば」のプロモーションビデオに登場したほか[4]、映画「ときめきメモリアル」(1997年・東映)ではラストシーンを含むさまざまなシーンでロケ地として使われた。
橋桁下部には柳井広域水道企業団の管理する送水管が敷設され、本土から屋代島に送られる上水道の幹線となっている。またエネルギア・コミュニケーションズおよびやまぐち情報スーパーネットワークの管理する光ケーブルが敷設されている。
事故
[編集]2018年1月11日に送水管の継ぎ手部が金属疲労により破断し、周防大島内のほぼ全域が断水となる事態が生じた[5]。
同年10月22日にドイツの海運会社、オルデンドルフ・キャリアーズが所有する貨物船[6] が通過時、橋桁に衝突し送水管・光ケーブルが破断[7]して島内が断水し、インターネット回線が不通となる事故が起きている[8](事故の詳しい内容はオルデンドルフ・キャリアーズ#大島大橋での衝突事故を参照のこと)。
路線データ
[編集]交通アクセス
[編集]脚注
[編集]- ^ 山口県の道路2012 資料編 (PDF) (山口県ウェブサイト、2013年5月19日閲覧)
- ^ 大島大橋 おいでませ山口へ、社団法人山口県観光連盟WEBサイト
- ^ 自転車との共用。
- ^ 175Rが出身地の小倉駅(福岡県北九州市)から東京駅まで旅立つというシチュエーションの中で、山陽本線からの車窓風景として登場するものである。
- ^ 1月11日に発生した大島大橋送水管破断事故について (PDF) - 周防大島町 広報すおう大島2018年7月号
- ^ “ドイツの船会社が地元首長に謝罪 山口・周防大島の橋衝突で”. 西日本新聞. (2018年10月27日) 2018年10月30日閲覧。
- ^ 『大島大橋の添架物の損傷について』(プレスリリース)山口県道路整備課、2018年10月22日 。2018年10月24日閲覧。
- ^ “離島への送水管破断、橋に船衝突か 山口の9千世帯断水”. 朝日新聞デジタル. (2018年10月22日) 2018年10月23日閲覧。
関連文献
[編集]- 近弘澄夫、川中義郎「大島大橋の照明」『照明学会雑誌』第61巻第3号、照明学会、1977年、146-151頁、doi:10.2150/jieij1917.61.3_146。
関連項目
[編集]- 屋代島(周防大島)
- 山口県道路公社
- 無料開放された道路一覧