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大相撲令和4年5月場所

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
大相撲令和4年5月場所
基本情報
会場 国技館(両国国技館)
番付発表 2022年4月25日
開催期間 2022年5月8日 - 5月22日
(15日間)
各段優勝・三賞
幕内最高優勝 照ノ富士春雄(12勝3敗)
十両優勝 錦富士隆聖(11勝4敗)
幕下優勝 欧勝馬出喜(7戦全勝)
三段目優勝 神谷元気(7戦全勝)
序二段優勝 琴手計太希(7戦全勝)
序ノ口優勝 風賢央厳太(6勝1敗)
殊勲賞 大栄翔勇人(5回目)
隆の勝伸明(初受賞)
敢闘賞 佐田の海貴士(2回目)
技能賞 該当者なし
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大相撲令和4年5月場所(おおずもうれいわよねん5がつばしょ)は、2022年(令和4年)5月8日から5月22日までの15日間、東京都墨田区国技館(両国国技館)で開催されていた大相撲本場所である[1]

概要

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5月場所に関する時系列
  • 2022年1月27日 - 日本相撲協会はこの場所の観客数の上限を、通常の約87%に当たる1日9265人とすると発表した。升席は従来通りの4人掛けと2人掛けに分け、たまり席やボックス席、椅子席は全席使用し、チケットを扱う相撲茶屋(相撲案内所)も営業を再開する予定が示された[2]

番付・星取表

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      勝ち越し      負け越し。※赤文字は優勝力士の成績。

幕内

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東方 番付 西方
備考 成績 力士名 力士名 成績 備考
12勝3敗 照ノ富士 横綱
6勝9敗 御嶽海 大関 正代 5勝10敗
大関 貴景勝 8勝7敗
9勝6敗 若隆景 関脇 阿炎 7勝8敗
8勝7敗 豊昇龍 小結 大栄翔 11勝4敗 再小結
殊勲賞
優勝次点
6勝9敗 髙安 前頭1 逸ノ城 全休[注 1]
10勝5敗 霧馬山 前頭2 琴ノ若 9勝6敗
5勝10敗 北勝富士 前頭3 玉鷲 9勝6敗
7勝8敗 遠藤 前頭4 隆の勝 11勝4敗 殊勲賞
優勝次点
2勝4敗9休 阿武咲 前頭5 翔猿 7勝8敗
9勝5敗1休 宇良 前頭6 若元春 9勝6敗
4勝11敗 宝富士 前頭7 琴恵光 6勝9敗
7勝8敗 志摩ノ海 前頭8 照強 5勝10敗
6勝9敗 琴勝峰 前頭9 栃ノ心 8勝7敗
9勝6敗 隠岐の海 前頭10 錦木 8勝7敗
10勝5敗 碧山 前頭11 千代翔馬 6勝9敗
6勝9敗 妙義龍 前頭12 佐田の海 11勝4敗 敢闘賞
優勝次点
8勝7敗 千代大龍 前頭13 明生 8勝7敗
再入幕 6勝9敗 王鵬 前頭14 豊山 6勝9敗
再入幕 5勝10敗 東龍 前頭15 一山本 8勝7敗
全休 石浦 前頭16 翠富士 9勝6敗 再入幕
2勝13敗 荒篤山 前頭17 6勝9敗

十両

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東方 番付 西方
備考 成績 力士名 力士名 成績 備考
8勝7敗 千代丸 十両1 英乃海 8勝7敗
6勝9敗 千代の国 十両2 剣翔 10勝5敗
7勝8敗 水戸龍 十両3 竜電 9勝6敗
5勝10敗 天空海 十両4 東白龍 9勝6敗
3勝7敗5休 北の若 十両5 大翔鵬 9勝6敗
11勝4敗 大奄美 十両6 錦富士 11勝4敗
6勝9敗 炎鵬 十両7 矢後 4勝11敗
9勝6敗 德勝龍 十両8 朝乃若 10勝5敗
7勝8敗 魁勝 十両9 魁聖 6勝9敗
7勝8敗 島津海 十両10 武将山 9勝6敗
8勝7敗 平戸海 十両11 大翔丸 4勝11敗
3勝12敗 松鳳山 十両12 熱海富士 10勝5敗
再十両 4勝11敗 千代嵐 十両13 栃丸 8勝7敗 新十両
7勝8敗 貴健斗 十両14 美ノ海 9勝6敗

従来、1984年1月場所から2022年3月場所までは、三段目の定員は東西100枚の計200人であったが、力士数の減少に伴い、当場所から三段目の定員が東西90枚の計180人に削減された。

優勝争い

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中日を終え、2敗で平幕の玉鷲隆の勝碧山佐田の海一山本がトップに立つ展開で、それを照ノ富士らが3敗で追走する展開となった。

玉鷲、碧山は連敗し、優勝争いから後退。また一山本も10日目に幕内最初の勝ち越しを決めるも、上位陣との対戦が組まれ、連敗し優勝争いから脱落した。

12日目を終え、優勝争いのトップは2敗を守る隆の勝となり、それを3敗で照ノ富士、宇良、佐田の海が追う展開となった。

13日目は、佐田の海は小結・豊昇龍を破り3敗をキープ。隆の勝は関脇・若隆景に敗れ3敗に後退。

照ノ富士も3敗を守る一方、宇良は関脇・阿炎に敗れ、4敗に後退。その取組で怪我をし、翌日から休場し、優勝争いから脱落した。

14日目は、佐田の海は小結・大栄翔に敗れ、4敗。照ノ富士と隆の勝は両者勝利し、3敗をキープした。

この時点で、優勝争いは、3敗の照ノ富士、隆の勝。4敗の大栄翔、佐田の海の4人に絞られた。

千秋楽、隆の勝と佐田の海の取組が組まれ、佐田の海がすくい投げで隆の勝を破った。

大栄翔は4敗をキープしたため、照ノ富士の結果次第では4人の優勝決定戦の可能性もあったが、結びの一番御嶽海寄り切りで破り、12勝3敗で7回目の優勝を決めた。

備考

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  • 三賞は殊勲賞に照ノ富士を破った大栄翔(5回目)と隆の勝(初)が選ばれた。
  • 敢闘賞に佐田の海が選ばれた。佐田の海は実に47場所ぶりの三賞受賞となった。これは出島と並ぶ史上4番目に長いブランクでの受賞となった。
  • 玉鷲は照ノ富士を破り、3場所連続の金星を獲得。また、今場所5日目に初土俵からの連続出場が1426回となり、高見山を抜き、史上4位となった。
  • 2日目終了時点にして三役以上の全勝が消滅。2日目での全勝消滅は極めて珍しい[3]。中日終了時点にして幕内が2敗を首位とする事態も異例[4]
  • 13日目は正代と御嶽海の7敗同士の大関の対決となり、これには八角理事長も「優勝争いの大関戦なら(ともかく)負けた方が負け越し。寂しいよね」と落胆していた[5]
  • 14日目終了時点で正代と御嶽海の負け越しが決定しており、千秋楽に貴景勝が負け越せば角番制度発足以来初となる皆勤3大関負け越しという事態となっていた[6]。千秋楽に貴景勝が勝ち越しを決めてこれは実現せずに済んだ。

脚注

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注釈

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  1. ^ 2019新型コロナウイルス感染により全休

出典

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  1. ^ [1]
  2. ^ 大相撲夏場所、観客上限87% 時事通信 2022年01月27日20時06分 (2022年5月7日閲覧)
  3. ^ 大相撲夏場所三役以上が早くも“全滅” 八角理事長「残念」粂川審判部副部長「混戦になる」 日刊スポーツ 2022年5月9日21時6分 (2022年5月10日閲覧)
  4. ^ まだ中日なのに2敗がトップの“珍事” 優勝争いはさらに混迷 大関陣勝利も照ノ富士は3敗 日刊スポーツ 2022年5月15日19時24分 (2022年5月15日閲覧)
  5. ^ 八角理事長 7敗同士の大関戦実現に落胆「負けた方が負け越し。寂しいよね」 日刊スポーツ 2022年5月19日19時26分 (2022年5月20日閲覧)
  6. ^ 皆勤3大関負け越しならかど番制以降初の屈辱「1から稽古で見つめ直して」八角理事長 日刊スポーツ 2022年5月21日19時41分 (2022年5月22日閲覧)