川浪葉子
かわなみ ようこ 川浪 葉子 | |
---|---|
プロフィール | |
本名 | 川浪 葉子[1] |
性別 | 女性 |
出身地 | 日本・神奈川県横浜市中区元町[2] |
生年月日 | 1957年4月22日(67歳) |
血液型 | B型[3] |
職業 | 声優 |
事務所 | 青二プロダクション[4] |
配偶者 | あり |
公式サイト | 川浪 葉子|株式会社青二プロダクション |
公称サイズ(時期不明)[5] | |
身長 / 体重 | 157[3] cm / 48 kg |
靴のサイズ | 23.0[3] cm |
活動 | |
活動期間 | 1970年代 - |
川浪 葉子(かわなみ ようこ、1957年4月22日[6][7][8] - )は、日本の女性声優。神奈川県横浜市中区元町出身[2]。青二プロダクション所属[4]。
経歴
神奈川県横浜市中区元町育ち[2]。横浜市立南吉田小学校[2]、横浜共立学園中学校・高等学校卒[6][2]。当時は日本で二番目に創立されたミッションスクールだったこともあり、しつけは滅法厳しかったようであったが、素直に受け入れ、大人しい品のいいお嬢さんとして成長していった[2]。家庭でも一人娘として大事大事に育てられていたことから、性格も内向的で引っ込み思案で大人しかった[2]。父が歯医者で、一人っ子ということもあり、何となく高校時代は歯科医になるつもりで勉強していた[8]。
しかし高校卒業を目の前にしていた時、両親を前にして、突如声優になりたいと東放学園放送学部声優学科[4]に入学することを宣言した[2]。その時は敷かれたレールの上を進むのが嫌で、洋画が好きだったことから「それに関係した仕事をしたい」と思ったという[8]。両親は驚愕し大反撃を受けたが、この時ばかりはガンとして自己の主張を曲げずに反抗し、両親との討論会は3日3晩も続けられたが、川浪の意志が固いことを認め許してくれた[2]。川浪は1982年時点で「未知の世界へ羽ばたこうとする娘が不安でたまらなかった様子であった」と自信を気遣う両親の優しさに感謝していた[2]。両親が案じるとおり、声優に関する知識はゼロに近かったため、「声優になりたければ専門学校に入れば良い」というほど単純な世界ではないことを、その学校に入学して卒業する間際になるまで気づかなかった[2]。1年経ち卒業ということになり、ハタと困りどこへ行っていいのか皆目見当がつかず、「とにかく声優になるためには、もっともっと演技力をつけなくてはならない」ということだけは掴めた[2]。そこで、テアトル・エコー附属養成所[4]に入所し、「ここで挫折してしまって親に合わせる顔がない」と頑張っていた[2]。養成所の訓練は厳しかったが、演技力もグングンと向上し、専科に進んだところ途端に抜擢[2]。山田康雄と共演の1年間連続のラジオ番組『千夜一夜物語』[注 1]に出演していた[2]。その時はプロの世界の仕事ぶりを1年に渡り体験できたことは幸せであったという[2]。その後、新企画を経て青二プロダクションに所属[4]。声優デビュー作品は、『ムクムクおやじとゴーゴー娘』[6]。
その後は『刑事コジャック』、『白バイ野郎ジョン&パンチ』、『機動戦士ガンダム』のロラン役、『戦国魔神ゴーショーグン』のアルーシャ役などに出演し、1982年時点では『六神合体ゴッドマーズ』の日向ミカ役、『おちゃめ神物語コロコロポロン』のアフロディテ役、『太陽の牙ダグラム』のリタ役と、3本のレギュラー・セミレギュラーの番組を持てるようまでになったという[2]。
人物・エピソード
主に女性キャラクターを演じている[9]。かつてはウェットでおとなしい少女[2]、弾けるようなしっかりもの姉さんタイプの女の子役を得意としていたが、1997年時点では少し進んだ感じの母親役を演じるようになった[10]。
1982年時点では『太陽の牙ダグラム』のリタ役のような喜怒哀楽の激しい活発な少女役が廻ってくると、嬉しくて興奮のあまり眠れなくなってしまい、演じた後もルンルンとなりきゃあきゃあ騒ぎ、本来の自分に戻れるまで5時間もかかってしまうという[2]。
特技はエレクトーン、華道[11]。資格・免許は普通自動車免許 、着物着付け師範[4]。
ラジオドラマ『流星倶楽部』「悪霊の星」では、俳優の原田大二郎とラブシーンを演じた。
『ルックルックこんにちは』(日本テレビ)のレポーターに起用されたことがあったが、「顔が出る仕事は嫌い」として、わずか1日で辞めたことがあった[6]。
向井真理子が演じた1990年代の劇場版『Dr.スランプ アラレちゃん』シリーズの山吹みどり役、『ドラゴンボールZ』のブルマの母役を引き継いだ[9]。また、『ドラゴンボール改』でもブルマの母役を担当している。
出演
太字はメインキャラクター。
テレビアニメ
- 1979年
-
- 機動戦士ガンダム(ロラン)
- ルパン三世 (TV第2シリーズ)
- 1980年
- 1981年
-
- 戦国魔神ゴーショーグン(アルーシャ)
- 太陽の牙ダグラム(リタ・ベレット[12])
- ハロー!サンディベル(アリス)
- めちゃっこドタコン(団ユミ、西城みさと、ジェニー山内、春風そよか)
- 六神合体ゴッドマーズ(1981年 - 1982年、日向ミカ[13])
- 1982年
-
- おちゃめ神物語コロコロポロン(アフロディテ)
- 怪物くん(マコ)
- 科学救助隊テクノボイジャー(グランの娘、ジェニー)
- サイボットロボッチ(クルミ、マトモ)
- Dr.スランプ アラレちゃん(1982年 - 1983年、美女、ルル)
- 野生のさけび
- 1983年
-
- 愛してナイト(万里乃)
- 銀河疾風サスライガー(ジーナ、女A)
- 装甲騎兵ボトムズ(1983年 - 1984年、ココナ[14])
- 忍者ハットリくん(愛子先生)
- 1984年
-
- 宗谷物語(札子、妻、雪子)
- ビデオ戦士レザリオン(モンロー)
- 夢戦士ウイングマン(1984年 - 1985年、アオイ[15])
- 1985年
-
- ゲゲゲの鬼太郎(第3作)(1985年 - 1988年、ユメコの母 / 優子、新一のママ、アナウンサー、女の先生、長与茂草、お夢の母、送りちょうちん)
- 1986年
- 1987年
-
- シティーハンター(牧野陽子、翔)
- ついでにとんちんかん(1987年 - 1988年、吉沢今日子)
- トランスフォーマー ザ☆ヘッドマスターズ(アーシー[16])
- ミスター味っ子(1987年 - 1989年、山岡みつ子[17])
- 1988年
-
- トッポ・ジージョ 1988年版(ダイナ[18][19]、ミス・グロリア、ミス・ワーレン、客、ラッセル夫人、おばさん、女の子、アリア、女ボス、ペペ、ネズミA、先生、ステファーノ、女店員B、ソフィア・モンテ) - 2シリーズ[一覧 1]
- ひみつのアッコちゃん(第2作)(ビビット、山口の母、健太の母)
- 1989年
-
- かりあげクン(カヨコさん、美女)
- それいけ!アンパンマン(1989年 - 1994年、きのこちゃん、ネンコちゃん、サラコちゃん)
- ドラゴンクエスト(1989年 - 1990年、マルチナ)
- 魔法使いサリー(1989年版)(シャム)
- 1990年
- 1992年
-
- スーパービックリマン(上御殿)
- ドラゴンボールZ(1992年 - 1994年、ブルマのママ〈2代目〉、シンシア)
- 美少女戦士セーラームーン(ローズ)
- フランダースの犬 ぼくのパトラッシュ(アンナ)
- みかん絵日記(モリー)
- ヤダモン(女王)
- 1993年
-
- GS美神(メドゥーサ)
- 1994年
-
- クレヨンしんちゃん(宇集院夫人)
- 美少女戦士セーラームーンS(う・イカサマン)
- ママレード・ボーイ(松浦留美〈小石川留美〉)
- 1995年
- 1996年
-
- 快傑ゾロ(レオナの母)
- ゲゲゲの鬼太郎(第4作)(吹き消し婆)
- 美少女戦士セーラームーンSuperS(マヤ子)
- 2006年
-
- あたしンち(2006年 - 2007年、TVの声、TVの声A、伊集院夫人)
- 出ましたっ!パワパフガールズZ(ミス・ベラム)
- 2007年
- 2008年
-
- ゲゲゲの鬼太郎(第5作)(2008年 - 2009年、モンロー、吸血樹)
- 墓場鬼太郎(ガマ令嬢)
- 2009年
劇場アニメ
- 1982年
-
- 六神合体ゴッドマーズ(日向ミカ[22])
- 1983年
-
- チョロQダグラム
- ドキュメント 太陽の牙ダグラム(リタ)
- 1985年
-
- ペンギンズ・メモリー 幸福物語(母親)
- 1986年
-
- ゲゲゲの鬼太郎 激突!!異次元妖怪の大反乱(水木夫人)
- ゲゲゲの鬼太郎 最強妖怪軍団!日本上陸!!(ユメコの母[23])
- 北斗の拳
- 1987年
-
- ドラゴンボール 魔神城のねむり姫(インストラクター)
- 1992年
- 1993年
- 1994年
- 1996年
-
- ご近所物語(幸田留里子)
- 2011年
-
- クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ黄金のスパイ大作戦(ヨースル)
- 2013年
-
- ドラゴンボールZ 神と神(ブルマの母)
OVA
- 1985年
- 1986年
-
- 装甲騎兵ボトムズ ビッグバトル(ココナ)
- 1987年
- 1988年
-
- ナマケモノが見てた2 動物村の逆襲(リス太)
- 1989年
-
- 独身アパートどくだみ荘II(女A)
- 爆走サーキット・ロマン TWIN(アキ)
- MIDNIGHT EYE ゴクウ(ジェーン)
- 1990年
-
- ポストの中の明日(弘の母)
- 1992年
-
- KO世紀ビースト三獣士2(アラ・マー)
- 1993年
-
- 仮面ライダーSD 怪奇!?クモ男(ミチル)
- ツインビー ウィンビーの1/8パニック(女王ジュリアーナ)
- 1994年
-
- GO!GO!ACKMAN(ママ)
- 幽幻怪社(浅加賀ルリ子)
- 1995年
-
- 鬼切丸(和恵)
- 2010年
-
- 装甲騎兵ボトムズ 幻影篇(ココナ・バートラー)
- 2011年
-
- 装甲騎兵ボトムズ 孤影再び(ココナ・バートラー)
ゲーム
- 1991年
-
- スーパーシュヴァルツシルト(ティアラ・ブラウン)
- 1992年
-
- スーパーシュヴァルツシルト2(エミリア・シーボルト)
- 1993年
-
- ムーンライトレディ(くらやみ乙女)
- 1994年
-
- ドラゴンボールZ 真サイヤ人絶滅計画 -地球編-(1994年、ブルマのママ)
- 1995年
-
- ブルー・シカゴ・ブルース(ジュリア・フォートシス)
- 1997年
-
- ドキドキプリティリーグ(川原奈美、ジェニファー・クランシー)
- 1998年
-
- 装甲騎兵ボトムズ ウド・クメン編(ココナ)
- 1999年
-
- トイファイター(ルー)
- 2000年
-
- サンライズ英雄譚R(ココナ)
- 2001年
-
- サモンナイト2(ファミィ・マーン)
- 2008年
-
- ドラゴンボールDS(ランファン)
- るぷぷキューブ ルプ★さらだDS(ママ)
- 2011年
-
- 第2次スーパーロボット大戦Z 破界篇 / 再世篇(日向ミカ)
- 2014年
-
- 第3次スーパーロボット大戦Z 時獄篇 / 天獄篇(日向ミカ)
吹き替え
映画
- アガサ 愛の失踪事件
- アニマル大戦争(ベス・ヒューズ〈キャスリーン・ブラッケン〉)
- 暗闇にベルが鳴る(クレア〈リン・グリフィン〉)※フジテレビ版(BD収録)
- エデンの東 ※テレビ朝日版(BD収録)
- カリフォルニア・ドールズ ※テレビ朝日版(DVD収録)
- キャノンボール3 新しき挑戦者たち(ティファニー〈ドナ・ディクソン〉)※VHS版
- グレムリン2 新・種・誕・生(ガール・グレムリン)※TV版
- ザ・カンニング IQ=0(ジャンヌ)
- ザ・ビジター(ケイティ・コリンズ)※TBS版(BD収録)
- 知らなすぎた男(バーバラ・リッチー〈アンナ・チャンセラー〉)
- 弾丸を噛め ※テレビ朝日版
- テキサス魂 ※テレビ朝日版
- Mr.Boo!ギャンブル大将(プイプイ / ペイペイ〈ベティ・ティン・ペイ〉)※フジテレビ版
- 燃えよデブゴン(メイ・チェン〈リー・ハイシャウ〉)※フジテレビ版
- ヤングマスター 師弟出馬(シューラン〈リリー・リー〉[26])※フジテレビ版
- わたしは目撃者 ※フジテレビ版
アニメ
特撮
- ブースカ! ブースカ!!(1999年、月の声)
CD・カセットドラマ
- CDシアター ドラゴンクエストIII(ルイーダ)
- 百鬼夜行抄(飯嶋絹)
- 魔獣戦士ルナ・ヴァルガー(リル)
- 優&魅衣(魅衣)
- ドリームハンター麗夢 南麻布魔法倶楽部(荒神谷弥生)
ラジオドラマ
音楽
- たのまれグッバイ 『装甲騎兵ボトムズ』挿入歌 発売:1983年(キングレコード) 作詞:高橋良輔 作曲・編曲:乾裕樹
- 多角形物語 『優&魅衣』 発売:1987年(ワーナーパイオニア) 作詞・作曲:山本正之 編曲:田中公平 歌:川浪葉子、塩屋翼、荘真由美、江森浩子
テレビ番組
- 少年隊夢(ナレーション)
- 世界まる見え!テレビ特捜部(ナレーション、女性の吹き替え)
その他コンテンツ
脚注
注釈
シリーズ一覧
出典
- ^ 掛尾良夫 編「女性篇」『声優事典 第二版』キネマ旬報社、1996年3月30日、384頁。ISBN 4-87376-160-3。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t 「声優クローズあっぷ」『ジ・アニメ』1982年9月号、近代映画社、1982年8月、168頁。
- ^ a b c 青二プロダクション 川浪 葉子 - ウェイバックマシン(2016年7月15日アーカイブ分)
- ^ a b c d e f “川浪 葉子|株式会社青二プロダクション”. 2020年2月7日閲覧。
- ^ “川浪葉子” (PDF). 青二プロダクション公式サイト. 青二プロダクション. 2011年7月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年9月10日閲覧。
- ^ a b c d 週刊テレビ番組(東京ポスト)1982年1月15日号 p.48「プロフィール」
- ^ “川浪 葉子”. linkvod.myjcom.jp. J:COMオンデマンド. 2023年11月4日閲覧。
- ^ a b c 「テレビアニメシティ」『アニメディア』1982年6月号、学習研究社、1982年6月1日、75頁。
- ^ a b “【声優の履歴書】第51回 『ドラゴンボール』ブルマの母(二代目)、90年代の劇場版『Dr.スランプ アラレちゃん』の山吹みどり役・川浪葉子”. リアルライブ (2014年1月16日). 2023年9月10日閲覧。
- ^ 小川びい『こだわり声優事典'97』徳間書店〈ロマンアルバム〉、1997年3月10日、42頁。ISBN 4-19-720012-9。
- ^ “青二プロダクション 川浪葉子”. 2008年9月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年3月23日閲覧。
- ^ “スタッフ&キャスト”. 太陽の牙ダグラム公式サイト. 2016年6月7日閲覧。
- ^ “六神合体ゴッドマーズ”. トムス・エンタテインメント. 2022年12月30日閲覧。
- ^ “装甲騎兵ボトムズ”. メディア芸術データベース. 2017年2月11日閲覧。
- ^ “キャラクター/キャスト”. 東映アニメーションラインナップ. 夢戦士ウイングマン. 東映アニメーション. 2024年5月18日閲覧。
- ^ “キャラクター/キャスト”. 東映アニメーションラインナップ. トランスフォーマー・ザ・ヘッドマスターズ. 東映アニメーション. 2022年9月15日閲覧。
- ^ “ストーリー”. アニメ『ミスター味っ子』公式サイト 2020年12月4日閲覧。
- ^ a b “トッポ・ジージョ”. 日本アニメーションOFFICIAL SITE. 日本アニメーション. 2022年9月15日閲覧。
- ^ “夢見るトッポ・ジージョ”. 日本アニメーション. 2022年9月15日閲覧。
- ^ 『魔動王グランゾート メモリアルブック』新紀元社、2006年5月17日、150頁。ISBN 978-4-7753-0461-7。
- ^ “キャラクター/キャスト”. 東映アニメーションラインナップ. ご近所物語. 東映アニメーション. 2023年2月1日閲覧。
- ^ “六神合体ゴッドマーズ”. トムス・エンタテインメント 公式サイト. トムス・エンタテインメント. 2024年5月18日閲覧。
- ^ “ゲゲゲの鬼太郎 最強妖怪軍団!日本上陸!!”. メディア芸術データベース. 2016年10月27日閲覧。
- ^ 『アニメコミックス Dr.スランプ アラレちゃん んちゃ!ペンギン村より愛をこめて』集英社〈ジャンプ コミックス セレクション〉、1993年12月15日、166頁。ISBN 4-8342-1189-4。
- ^ 『アニメコミックス Dr.スランプ アラレちゃん んちゃ!!わくわくハートの夏休み』集英社〈ジャンプ コミックス セレクション〉、1995年2月22日、151頁。ISBN 4-8342-1316-1。
- ^ “ヤング・マスター/師弟出馬 エクストリーム・エディション”. paramount pictures. 2024年2月19日閲覧。