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川路紳治

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川路 紳治(かわじ しんじ、1932年1月11日 - 2023年3月27日) は、日本物性物理学者。学習院大学名誉教授。量子ホール効果を発見し、日本学士院賞等を受賞した。川路聖謨の曾孫。

人物・経歴

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北海道出身。旧帯広中学校(現北海道帯広柏葉高等学校)卒業後、旧制北海道大学予科を経て[1]、1953年北海道大学理学部卒業[2]漕艇部出身[1]。1958年北海道大学大学院理学研究科物理学専攻博士課程修了、理学博士[3]。指導教官は古市二郎だが、北海道大学触媒研究所半導体を学んだ[1]

1959年学習院大学理学部物理学科講師。1960年助教授。1963年マサチューセッツ工科大学研究員。1968年学習院大学理学部物理学科教授。1985年学習院大学学生部長。1998年学習院大学理学部長。2002年定年退職、学習院大学名誉教授。弱磁場における負磁気抵抗や強磁場における量子ホール効果を発見した[4][3][2]

親族

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川路聖謨の三男新吉郎の孫にあたる。2002年に「川路聖謨・高子史料」を学習院大学史料館に寄贈[5]

受賞

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脚注

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  1. ^ a b c 半導体二次元電子の量子輸送仁科記念財団
  2. ^ a b 研究統括者 川路 紳治氏の略歴等科学技術振興機構
  3. ^ a b c d e f g h 第1回 半導体の中の「2次元の宇宙」学習院大理学部
  4. ^ 川路紳治(読み)かわじ しんじデジタル版 日本人名大辞典+Plus
  5. ^ 史料館の収蔵資料について学習院大学史料館