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市村萬次郎 (2代目)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
にだいめ いちむら まんじろう
二代目 市村 萬次郎
屋号 橘屋
定紋 根上がり橘  
生年月日 (1949-12-23) 1949年12月23日(74歳)
本名 市村 徳昭[1]
襲名歴 1. 五代目市村竹松
2. 二代目市村萬次郎
別名 藤間陽徳(舞踊名取名)[2]
出身地 東京都
十七代目市村羽左衛門
兄弟 坂東楽善
四代目河原崎権十郎
坂間潔子(京劇女優)[3]
六代目市村竹松
市村光

二代目 市村 萬次郎(にだいめ いちむら まんじろう、1949年(昭和24年)12月23日[1] - )は、日本の歌舞伎役者、俳優。屋号橘屋[1]定紋根上がり橘、替紋は渦巻。歌舞伎名跡「市村萬次郎」の当代。本名は市村 徳昭[1](いちむら のりあき)。暁星高等学校卒業[4]

人物

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十七代目市村羽左衛門の次男、兄は坂東楽善(八代目坂東彦三郎)、弟に四代目河原崎権十郎が、子に六代目市村竹松、市村光がいる。女形で、行儀のいい演技が持ち味。

昭和54年(1979年)1月に中国、昭和62年(1987年)にソ連、昭和63年(1988年)に韓国と、海外での公演にも積極的である。

また、外国語による解説をつけた外国人のための歌舞伎教室を開催、インターネットホームページを使った啓蒙に取り組むなど、歌舞伎を広める活動に熱意を見せている。

昭和57年(1982年)と昭和59年(1984年)に国立劇場奨励賞、平成4年(1992年)と平成6年(1994年)に国立劇場優秀賞を受賞。平成13年(2001年)、外務大臣表彰を受けた[5]

映画・テレビドラマへの出演も多く、映画『大日本帝国』や『ザ・マジックアワー』などに出演、『大日本帝国』とテレビドラマ『歴史の涙』で昭和天皇を2回演じている。

来歴

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  • 昭和24年(1949年)12月23日、十七代目市村羽左衛門の次男として東京に生まれる。
  • 昭和30年(1955年)10月、歌舞伎座「土蜘」の石神で初舞台。
  • 昭和47年(1972年)5月、歌舞伎座「暫」照葉、「助六」福山で二代目市村萬次郎を襲名、同時に名題昇進。
  • 昭和49年(1974年)重要無形文化財(総合認定)に認定され、伝統歌舞伎保存会会員となる[6]
  • 平成19年(2007年)5月、歌舞伎座にて、父・十七代目市村羽左衛門の七回忌追善狂言『女暫』で主人公の巴御前を演じた。

脚注

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注釈

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出典

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  1. ^ a b c d 読売年鑑2005年版 別冊 分野別人名録』読売新聞東京本社,2005年3月13日発行p.433
  2. ^ 野口達二 1991, p. 477, 「役者の俳号・舞踊名一覧」.
  3. ^ (2015年9月号)歌舞伎役者・市村 萬次郎さん”. Kissポート. ふれあいコラム. 公益財団法人港区スポーツふれあい文化健康財団 (2015年9月). 2023年4月9日閲覧。 末尾のプロフィールに "妻は京劇女優の坂間潔子"
  4. ^ 『読売年鑑 2016年版』(読売新聞東京本社、2016年)p.532
  5. ^ 平成13年度外務大臣表彰について (PDF) 日本国外務省 2001年7月4日付
  6. ^ 会員一覧 | 伝統歌舞伎保存会”. www.kabuki.or.jp. 2020年10月30日閲覧。

参考文献

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  • 野口達二(監修)・秋山勝彦(編)『歌舞伎俳優名鑑:演劇界 1989年11月増刊号』 47巻、13号(二版)、演劇出版社、1991年(1991年3月31日発行)、全180頁。全国書誌番号:00002334。「雑誌コード:01926ー11ー30」 

外部リンク

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