春の戴冠
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『春の戴冠』(はるのたいかん)は、辻邦生の歴史小説。イタリア・ルネサンス期を舞台にしている。新潮社の文芸誌『新潮』に1972年(昭和48年)から1976年(昭和51年)まで長期連載され、1977年(昭和52年)に同社から出版された。長らく品切の時期が続いたが、1990年代に入り再刊され、著者没後10年近くを経て文庫化された。
概要
[編集]15世紀イタリア・ルネサンス期のフィレンツェの栄耀と没落を、メディチ家と画家サンドロ・ボッティチェッリや、人文哲学者マルシリオ・フィチーノ、およびその弟子ピコ・デラ・ミランドラやアンジェロ・ポリツィアーノ等の〈プラトン・アカデミー〉との関わりを軸に、パッツィ家との対立、サヴォナローラの暗躍などを交えながら描く大作である。