コンテンツにスキップ

東富士五湖道路

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
その他の自動車専用道路
(有料)
東富士五湖道路
E68 東富士五湖道路
国道138号 バイパス
路線延長 18.0 km
開通年 1986年昭和61年) - 1989年平成元年)
起点 富士吉田市
主な
経由都市
山中湖村
終点 駿東郡小山町
接続する
主な道路
記法
E68 中央自動車道富士吉田線
国道138号
須走道路
テンプレート(ノート 使い方) PJ道路

東富士五湖道路(ひがしふじごこどうろ、英語: HIGASHI-FUJIGOKO ROAD[1]または英語: HIGASHI-FUJIGOKO EXP[注釈 1])は、山梨県富士吉田市富士吉田ICから、静岡県駿東郡小山町須走ICへ至る自動車専用道路である。全線が中日本高速道路管理の一般有料道路であり、国道138号バイパス道路である。

高速道路ナンバリングによる路線番号は、中央自動車道富士吉田線とともに 「E68」 が割り振られている[2]

概要

[編集]
富士吉田IC下り線入口ランプから
須走IC近く、富士吉田方面を望む
須走料金所(17.1 kp付近)。富士吉田方面を望む

中央自動車道富士吉田線から南下し、富士山の東側を沿って静岡県東部へと連絡する路線である。本道路が開通する前は峠越えとなる籠坂峠を通過する必要があったが、この道路を利用することにより峠越えを避けて行くことができる。また、須走IC以南では須走道路御殿場バイパスを介して、自動車専用道路のみで中央自動車道と新東名高速道路が接続されている。

ハイウェイラジオは放送されていないが、近隣の中央自動車道のハイウェイラジオで東富士五湖道路の情報を放送している。

自動車専用道路のため、125 cc以下の小型自動二輪車原動機付自転車、ミニカー、歩行者軽車両の走行は禁止されている。

2010年(平成22年)6月28日から2011年(平成23年)6月19日まで(当初は同年3月までの予定であったが、延長)、全線にわたって無料化社会実験が行われた。

路線データ

[編集]

インターチェンジなど

[編集]
河口湖、富士吉田インターチェンジ周辺の図
IC番号 施設名 接続路線名 起点から
(km)
備考 所在地
E68 中央自動車道富士吉田線E20 中央道 大月JCT方面)
3 富士吉田IC/TB[注釈 2] 県道707号富士河口湖富士線 0.0 須走方面出入口 山梨県 富士吉田市
3-1 富士吉田忍野SIC ※1 4.4 道の駅富士吉田に近接
4 山中湖IC ※1
※2
8.4 南都留郡
山中湖村
- 須走料金所 17.0 静岡県 駿東郡
小山町
5 須走IC 県道150号足柄停車場富士公園線
※2
18.0 道の駅すばしりに隣接
国道138号須走道路E1A 新東名 新御殿場ICE1 東名 御殿場IC方面)
  • IC番号は中央自動車道富士吉田線からの連番となっている。

歴史

[編集]

路線状況

[編集]

車線・最高速度

[編集]
区間 車線
上下線=上り線+下り線
最高速度(悪天候時) 備考
富士吉田IC - 籠坂トンネル北側 2=1+1(暫定2車線 70 km/h(50 km/h)
籠坂トンネル北側 - 須走IC 60 km/h(40 km/h)

※ : 富士吉田IC付近、山中湖IC付近や富士吉田忍野スマートIC付近では上下線で右側付加車線が設置されている(4車線)。

須走IC付近を除き、雨天降雪濃霧台風などの荒天時、事故や工事などの時は50 km/h(トンネル北側から須走ICまでは40 km/h)の速度規制が行われる。

主要構造物

[編集]

トンネルの数

[編集]
区間 上り線 下り線
富士吉田IC - 山中湖IC 0
山中湖IC - 須走IC 1
合計 1 1

※暫定2車線の対面通行であるため、上下線で1本のトンネルとなっている。

道路管理者

[編集]

交通量

[編集]

24時間交通量(台) 道路交通センサス

区間 平成17(2005)年度 平成22(2010)年度 平成27(2015)年度
富士吉田IC - 富士吉田忍野SIC 5,939 17,309 6,510
富士吉田忍野SIC - 山中湖IC
山中湖IC - 須走IC 6,978 16,967 7,499

(出典:「平成22年度道路交通センサス」・「平成27年度全国道路・街路交通情勢調査」(国土交通省ホームページ)より一部データを抜粋して作成)

料金・割引

[編集]

料金は、富士吉田IC - 富士吉田忍野スマートIC間、富士吉田忍野スマートIC - 山中湖IC間、山中湖IC - 須走IC間の3区間料金である[注釈 3][注釈 4]。車種区分は普通車、大型車および特大車の3区分となっている。

東富士五湖道路の料金(2022年7月24日 - )[5]
普通車 大型車 特大車
富士吉田 - 富士吉田忍野スマート 280円 420円 1,040円
富士吉田忍野スマート - 山中湖 260円 390円 940円
山中湖 - 須走 540円[注釈 5] 810円[注釈 5] 1,980円

2022年7月23日以前は以下の通り

東富士五湖道路の料金(2019年10月1日 - 2022年7月23日)[5]
普通車 大型車 特大車
富士吉田 - 山中湖 540円 810円 1,980円
山中湖 - 須走 540円[注釈 5] 810円[注釈 5] 1,980円
東富士五湖道路の料金(2014年4月1日 - 2019年9月30日)
普通車 大型車 特大車
富士吉田 - 山中湖 530円 800円 1,940円
山中湖 - 須走 530円[注釈 5] 800円[注釈 5] 1,940円
東富士五湖道路の料金( - 2014年3月31日)
普通車 大型車 特大車
富士吉田 - 山中湖 520円 780円 1,890円
山中湖 - 須走 520円 780円 1,890円

料金所は富士吉田ICと須走ICに、フリーフローアンテナを含むETC設備は各ICにあり、現金車は、流入時に山中湖ICまでの、流出時に山中湖ICからの料金を支払う方式となっている。ETC車は山中湖ICにフリーフローアンテナが設置された事に伴い、2022年(令和4年)3月18日0時から各入口の流入時・富士吉田本線料金所[注釈 2]において中央道(下り線)から東富士五湖道路への乗継時には料金収受を行わず須走・山中湖・富士吉田忍野スマート・富士吉田の各出口の流出時と富士吉田本線料金所[注釈 2]において東富士五湖道路から中央道(上り線)へ乗継時に東富士五湖道路の料金収受とETC割引判定を行うようになった[6]

一般有料道路であるためETC時間帯割引の適用はなかったが、生活対策等に基づき、2009年(平成21年)3月28日から高速自動車国道の地方部と同じ割引(深夜、通勤、平日昼間、平日夜間、休日特別)が導入されている。


地理

[編集]

通過する自治体

[編集]

接続する高速道路など

[編集]

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ 標識の表記
  2. ^ a b c 一部資料には「河口湖本線料金所」の記載も見られる。
  3. ^ 非ETC車は富士吉田忍野スマートICで出入りが出来ないため、実質的に富士吉田IC - 山中湖IC間、山中湖IC - 須走IC間の2区間料金である。
  4. ^ 後述するようにETC車は各区間を連続して走行した場合は、それぞれの走行経路にあたる区間の料金の合算額を各出口と富士吉田本線料金所で徴収している。非ETC車は富士吉田 - 山中湖の利用が2区間を連続して走行する形のため、2区間の料金の合算額を後述するように富士吉田IC・富士吉田本線料金所にて徴収している。
  5. ^ a b c d e f 激変緩和措置により料金が据え置かれている。

出典

[編集]
  1. ^ Japan's Expressway Numbering System” (PDF). Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism. 2022年4月4日閲覧。
  2. ^ 高速道路ナンバリング一覧”. 国土交通省. 2017年2月26日閲覧。
  3. ^ E68 東富士五湖道路 富士吉田忍野スマートICが2022年7月24日(日)15時に開通します』(プレスリリース)富士吉田市、中日本高速道路八王子支社、2022年6月10日https://www.c-nexco.co.jp/corporate/pressroom/news_release/5440.html2022年6月10日閲覧 
  4. ^ 令和2年度全国道路・街路交通情勢調査の延期について” (PDF). 国土交通省 道路局 (2020年10月14日). 2021年5月1日閲覧。
  5. ^ a b 高速自動車国道中央自動車道富士吉田線等に関する協定 別紙8 料金の額及びその徴収期間(令和4年3月25日付け変更版)” (PDF). 独立行政法人日本高速道路保有・債務返済機構 (2022年3月25日). 2022年7月25日閲覧。
  6. ^ E68 東富士五湖道路の料金案内の変更について”. NEXCO中日本ドライバーズサイト. NEXCO中日本. 2022年3月18日閲覧。

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]