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東村

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ひがしそん ウィキデータを編集
東村
慶佐次湾のヒルギ林
東村旗 東村章
村旗 村章
日本の旗 日本
地方 九州地方
都道府県 沖縄県
国頭郡
市町村コード 47303-1
法人番号 4000020473031 ウィキデータを編集
面積 81.75km2
総人口 1,581[編集]
推計人口、2024年10月1日)
人口密度 19.3人/km2
隣接自治体 名護市国頭郡国頭村大宜味村
村の木 ヒルギ
村の花 ツツジ
村の鳥 ノグチゲラ
東村役場
村長 當山全伸
所在地 905-1204
沖縄県国頭郡東村字平良804番地
北緯26度38分00秒 東経128度09分25秒 / 北緯26.63339度 東経128.15681度 / 26.63339; 128.15681座標: 北緯26度38分00秒 東経128度09分25秒 / 北緯26.63339度 東経128.15681度 / 26.63339; 128.15681
地図
村役場位置

東村役場
外部リンク 公式ウェブサイト

東村位置図

― 市 / ― 町・村

ウィキプロジェクト
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宮里藍がワールドカップ女子ゴルフで優勝したさい、役場に掲出された祝福メッセージ(2005年2月撮影)
福上湖

東村(ひがしそん)は、沖縄県沖縄本島北部の東海岸に位置し、太平洋に面する[1]。村名は旧久志村の東側の集落が分村し、太平洋に面して朝日が昇ることから「日の出るところ東なり」と命名された[1]

ツツジが村の花とされており、1976年(昭和51年)には村民の森「つつじ園」が整備された[1]。沖縄県内におけるエコツーリズムやブルーツーリズムといった自然体験型観光の草分け的な地域である[1]。2021年7月に国頭村、大宜味村と共に国内5か所目の世界自然遺産に登録された。

地理

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沖縄本島北部、国頭郡の東部に位置する。大小14の河川が流れ、河口の海岸沿いに高江、宮城、川田、平良、慶佐次、有銘の6集落がある[1]。このうち役場をはじめとした村の施設は平良に集中している。

北東部には沖縄県最大のダムである福地ダムがある。北部から国頭村南東部にかけては在日米軍北部訓練場である。

地区

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村内のは以下のとおり。元は村制前の5村を引き継いだ5字を置いていたが、のちに1字新設され、現在は6字を数える。

村の北部に位置。高江小学校、新川ダム、米軍北部訓練場があり、国頭村に接している。1924年に字宮城より独立した。
  • 宮城(みやぎ)
高江の西隣に位置。ながはま海岸がある。
  • 川田(かわた)
村立博物館、東小中学校、東漁港、福地ダムがある。
  • 平良(たいら)
村の中心地。つつじエコパーク、役場がある。大宜味村に接している。
  • 慶佐次(げさし)
平良の西隣に位置。慶佐次漁港がある。慶佐次川はマングローブ林が広がりエコツーリズムが盛ん。
村の南部に位置。有銘小学校があり、名護市に接している。

隣接している自治体

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人口

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沖縄本島で最も人口が少ない自治体である[2]

東村と全国の年齢別人口分布(2005年) 東村の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 東村
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
東村(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年) 2,425人
1975年(昭和50年) 2,300人
1980年(昭和55年) 2,067人
1985年(昭和60年) 2,134人
1990年(平成2年) 1,891人
1995年(平成7年) 1,963人
2000年(平成12年) 1,867人
2005年(平成17年) 1,825人
2010年(平成22年) 1,794人
2015年(平成27年) 1,720人
2020年(令和2年) 1,598人
総務省統計局 国勢調査より

気候

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東 (標高24m)の気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
降水量 mm (inch) 104.4
(4.11)
123.5
(4.862)
154.9
(6.098)
173.0
(6.811)
253.9
(9.996)
318.2
(12.528)
165.1
(6.5)
243.5
(9.587)
232.6
(9.157)
191.5
(7.539)
135.8
(5.346)
112.5
(4.429)
2,208.8
(86.961)
平均降水日数 (≥1.0 mm) 12.1 11.7 12.3 11.8 12.8 13.7 10.0 12.6 13.5 10.6 9.6 11.5 142.2
出典1:理科年表
出典2:気象庁 (平均値:1991年-2020年、極値:1981年-現在)[3][4]


歴史

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  • 1923年4月1日 - 当時の久志村(現在の名護市の一部)から有銘以東の5集落(有銘・慶佐次・平良・川田・宮城)が分村し、東村となる[1]
  • 1924年 - 宮城集落の一部が高江集落となり6字となる[1]
  • 1974年 - 福地ダムが完成[1]
  • 1981年 - 未開通だった主要地方道名護国頭線(県道70号線・現在の国頭東線)の東村高江 - 国頭村安波間が開通し、沖縄本島一周道路が完成。
  • 1993年 - 名護国頭線(県道70号線)の名護市二見 - 東村平良間と東大宜味線(県道80号線)全線が国道331号に昇格。
  • 2016年 - 9月15日、国頭村、大宜味村の一部と共に村域の一部が国内33箇所目の国立公園としてやんばる国立公園に指定。
  • 2016年 -12月22日、米軍北部訓練場の一部が返還される。
  • 2024年 - 11月8日から10日にかけて集中豪雨。床上浸水17件、床下浸水8件[5]

行政

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村長部局に総務財政課、企画観光課、住民課、福祉保健課、建設環境課、農林水産課の6課を置く。また、村長部局の他に議会事務局、教育委員会、選挙管理委員会、農業委員会、監査委員事務局

政府所管法人

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国立研究開発法人

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軍事施設

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米軍専用施設

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産業

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平成24年度「沖縄県市町村民所得統計」の純生産額と就業者数構成比によると、純生産額は第三次産業58.6%、第二次産業22.5%、第一次産業18.9%であり、就業者総数では第一次産業43.4%、第二次産業16.2%、第三次産業39.4%となっている[1]。農業ではパイナップルのブランド化、カボチャ栽培の拠点産地認定に取り組んでいる[1]

教育

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全て公立(村立)である。

交通

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路線バス

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コミュニティバスの運行に伴い、2018年10月1日に村内を運行していた73番全線と78番の村内区間が廃止されたために、沖縄本島内の市町村で唯一民間の路線バスが運行されていない。

  • コミュニティバス - 2017年10月に運行開始。東村内でかつて運行されていた路線バスと類似したルートを平日・土休日別にそれぞれ2路線運行している。運賃無料。いずれも67番(辺土名線:名護バスターミナル - 辺土名間)に接続する。
    • 平日
      • 平良・源河線:名護市源河入口 - 有銘 - 慶佐次 - 平良 - 東村役場( - 川田 - 宮城 - 高江売店前)※1往復のみ高江売店前まで運行
      • 高江・大宜味線:道の駅おおぎみビジターセンター(大宜味村津波) - 白浜入口 - 平良 - 東村役場 - 川田 - 宮城 - 高江売店前
    • 土休日
      • 高江・源河線:名護市源河入口 - 有銘 - 慶佐次 - 平良 - 東村役場 - 川田 - 宮城 - 高江売店前
      • 平良・大宜味線:道の駅おおぎみビジターセンター - 白浜入口 - 平良 - 東村役場
  • 名護バスターミナル(名護市)より村の中心部の「平良」バス停まで2系統の路線バスが運行していたが、運行本数は限られていた[7]。なお、いずれの系統も琉球バス交通沖縄バスとの共同運行であった。
    • 73番(川田線、名護市 - 大宜味村 - 東村)塩屋経由
    • 78番(名護東部線、名護市 - 東村)二見経由
      • 名護バスターミナル - 名護十字路 - 世富慶 - 二見入口 - 瀬嵩 - 三原 - 嘉陽 - 天仁屋入口 - 慶佐次 - 平良 - 東村役場前
かつて、78番は東村役場前終点ではなく塩屋経由で名護に戻る循環路線(名護東部(二見)線)となっていたほか、逆周りの路線(74番、名護東部(平良)線)も運行していた。また、73番は魚泊が終点であったが、2003年3月29日から運行区間が延長された。
両系統とも2018年10月1日に廃止(73番は系統廃止、78番は東村内が廃止され区間短縮)された。[8]

主な道路

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医療

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  • 村立診療所
  • 東村歯科診療所

祭事・催事

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  • 東村祭り(毎年8月)
  • つつじ祭り(毎年3月)

名所・観光スポット

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出身有名人

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脚注・出典

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  1. ^ a b c d e f g h i j 第5次総合計画・基本構想 第1章 東村の概要”. 東村. 2024年9月4日閲覧。
  2. ^ 東村への移住・定住について|東村 花と水とパインの村”. 東村. 2020年9月12日閲覧。
  3. ^ 平年値(年・月ごとの値)”. 気象庁. 2023年9月17日閲覧。
  4. ^ 観測史上1~10位の値(年間を通じての値)”. 気象庁. 2023年9月17日閲覧。
  5. ^ 沖縄本島北部豪雨 浸水100件超 20人が避難 断水、停電続く”. 琉球新報 (2024年11月12日). 2024年11月12日閲覧。
  6. ^ 農研機構について/組織概要”. 農研機構. 2020年2月3日閲覧。
  7. ^ 塩屋経由(73番)と、二見経由(78番)とを合わせて1日6便、往復計12本。
  8. ^ 【お知らせ】平成30年10月1日新那覇バスターミナル開業に伴うダイヤ改正について(北部) 沖縄バスホームページ - 2018年10月8日閲覧

外部リンク

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