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林隆三

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
はやし りゅうぞう
林 隆三
本名 林 隆三
生年月日 (1943-09-29) 1943年9月29日
没年月日 (2014-06-04) 2014年6月4日(70歳没)
出生地 日本の旗 日本東京都新宿区四谷
死没地 日本の旗 日本・東京都
身長 175cm
血液型 A型
職業 俳優ナレーター
ジャンル 舞台テレビドラマ映画
活動期間 1966年 - 2014年
著名な家族 林真里花(長女)
林征生(長男)
岸宏一(従兄弟)
主な作品
テレビドラマ
天下御免
国盗り物語
必殺必中仕事屋稼業
人間の証明
黄金の日日
野性の証明
ザ・ハングマン
松本清張の交通事故死亡1名
たけしくんハイ!
翔ぶが如く
誘惑
Around40〜注文の多いオンナたち〜
チーム・バチスタシリーズ
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林 隆三(はやし りゅうぞう、1943年9月29日 - 2014年6月4日[1])は、日本の俳優及びナレーター。女優の青木一子は元妻。女優・声優の林真里花は長女、元俳優の林征生は長男。元自民党参議院議員・元山形県金山町長の岸宏一は従兄弟。東京都新宿区四谷生まれ。

来歴・人物

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1961年立教高等学校(現・立教新座高等学校)を中退後、1963年俳優座の俳優養成所に入り(第15期生)、1966年に卒業。

「三期会(現・東京演劇アンサンブル)」を経て、何本か端役でテレビドラマに出演した後、1970年木下恵介・人間の歌シリーズ『俄』(TBS)に初主演。

平賀源内の青春時代を描いた『天下御免』のヒットにより人気を得る。

1974年には映画『妹』(藤田敏八監督)で秋吉久美子と共演し、その演技は注目を集める。1977年津軽三味線の名手である高橋竹山の若き日を描いた『竹山ひとり旅』に、新藤兼人監督に請われて主演。その鬼気迫る演技で第1回日本アカデミー賞で主演男優賞を受賞[2]。一躍スターと認められる。

その後も『噂の刑事トミーとマツ』(TBS)『ザ・ハングマン』(ABC)などに出演。

1985年に放送された、ビートたけしの少年時代を描いたテレビドラマ『たけしくんハイ!』(NHK総合)では、酒浸りで破天荒かつ温情な、たけし(小磯勝弥)の父親役を演じたのも話題になった。

5歳から6年間、仙台市で暮らしたことがあり、2011年東日本大震災後は復興支援活動にも積極的に参加している。前年に宮城・石巻市でロケを行い、撮影では現地のエキストラの協力の下、完成させた映画「エクレール・お菓子放浪記」の公開にあたって、ギャラを全額、同市復興のために寄付した[3]

2014年5月上旬には仕事とライブ用の衣装買い付けのためにニューヨークに渡航し、周囲に出演予定の時代劇への意欲を語るなど精力的だったという。5月28日、東京都目黒区内のライブハウスで開かれたコンサートで2時間半、17曲の演奏を終え、ライブハウスを出た直後に倒れ、病院へ搬送。復帰を目指していたが容体が悪化、同年6月4日朝、腎不全のため都内の病院で死去。70歳没。

7日に都内の斎場で通夜、8日に葬儀・告別式が営まれた。生前、林は「俳優林隆三としてプライベートのことは控え、終えたい」と話し、通夜・葬儀も近親者だけの予定だったが、葬儀には俳優座養成所同期の小野武彦や、高橋長英秋野太作、歌舞伎俳優の片岡仁左衛門らが参列した[2]

遺作は医師・柴田相庵役を務めたNHK木曜時代劇『吉原裏同心[4]

エピソード

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  • 俳優活動と並行して、2001年から宮沢賢治作品の朗読公演を精力的に行っていた。
  • 5歳からの6年間を仙台で過ごした。その頃、両親の出身地の山形県をひとりで旅したことがある。幼少年期を東北で過ごした体験が、宮沢賢治の朗読公演をライフワークとする原点となっている。
  • 3歳から習い始めたというピアノはプロ級の腕前で、コンサートを開いたり、TVの音楽番組などで腕前を披露していた。亡くなる直前にもコンサートを開いていた。
  • 関口宏は立教高校の同級生。

出演

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テレビドラマ

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テレビバラエティ

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映画

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舞台

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ナレーション

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テレビアニメ

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ラジオ

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ラジオドラマ

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CM

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その他

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ディスコグラフィー

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シングル

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  1. 川はいいな(1972.3)
    作詞:早坂曉/作曲:山本直純/編曲:山本直純
    (c/w 船出の歌)
  2. 月は東に日は西に(1972.7)
    作詞:早坂曉/作曲:山本直純/編曲:山本直純
    (c/w 友よ!目をさませ)
    • 山口崇・津坂匡章と共に三人で歌唱。

オリジナル・アルバム

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  1. ピアノ・マン(1985)
  2. 幸せのクリスマス(1989)

脚注

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外部リンク

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