コンテンツにスキップ

田辺繁治

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

田辺 繁治(たなべ しげはる、1943年 - )は、日本文化人類学者。専攻は社会人類学国立民族学博物館名誉教授、総合研究大学院大学名誉教授。東南アジア(主にタイ)における上座部仏教精霊信仰保健医療エイズ自助研究が主である。

来歴

[編集]

静岡県出身。静岡県立静岡高等学校卒業[1]1970年京都大学文学部史学科卒業。同大学院文学研究科修士課程およびロンドン大学大学院東洋アフリカ研究学院博士課程修了。国立民族学博物館助手、同助教授、教授を歴任し、2004年3月定年退職。2004年から2009年まで大谷大学文学部教授を務めた。

1978年に渋沢賞、2008年に日本文化人類学会賞を受賞。

人物

[編集]

著作

[編集]

単著

[編集]
  • 『生き方の人類学―実践とは何か』(講談社現代新書)2003
  • 『ケアのコミュニティ』(岩波書店)2008 
  • 『「生」の人類学』(岩波書店)2010 
  • 『精神の人類学』(岩波書店)2013

編著

[編集]
  • 『人類学的認識の冒険―イデオロギーとプラクティス』(同文館出版)1989 
  • 『実践宗教の人類学―上座部仏教の世界』(京都大学学術出版会)1993 
  • 『アジアにおける宗教の再生―宗教的経験のポリティクス』(京都大学学術出版会)1995 

共編著

[編集]
  • 松田素二共編)『日常的実践のエスノグラフィ─語り・コミュニティ・アイデンティティ』(世界思想社)2002
  • 西井凉子共編)『社会空間の人類学―マテリアリティ・主体・モダニティ』(世界思想社)2006 

翻訳

[編集]
  • パイトウーン=ポンサブット『タイ その国土と人々』帝国書院 1978 全訳世界の地理教科書シリーズ
  • モーリス・ブロック『祝福から暴力へ 儀礼における歴史とイデオロギー』秋津元輝共訳 法政大学出版局 1994 叢書・ウニベルシタス

脚注

[編集]
  1. ^ 『静中・静高同窓会会員名簿』平成15年度(125周年)版 174、177頁。
  2. ^ a b 週刊新潮』1982年6月10日号「『同志よ、卑怯だ』と告発するテロリスト牧田吉明の『生けるしるし』」
  3. ^ 『フォーカス』1982年6月4日号「『牧田吉明』爆弾証言までの軌跡──"御曹司"にして"テロリスト"の素顔」

外部リンク

[編集]