石井志保子
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石井 志保子(いしい しほこ、1950年12月25日 - )は、日本の数学者。専門は代数幾何学、特に特異点論[1]。学位は、理学博士(東京都立大学・1984年)(学位論文「On moduli scheme of subrings of a local ring」)。東京大学名誉教授、東京工業大学名誉教授[2]。
経歴
[編集]富山県高岡市生まれ。1969年、富山県立高岡高等学校卒業[3]。高校在学中に、特殊相対性理論へ興味を持ったという[1]。1973年、東京女子大学文理学部数理学科卒業[4]。1975年、早稲田大学大学院理工学研究科数学専攻修士課程修了[2][5]。1982年、東京都立大学大学院理学研究科数学専攻博士課程単位取得満期退学[5]。1984年、「On moduli scheme of subrings of a local ring」で東京都立大学より理学博士の学位を取得[6]。
1984年から日本学術振興会奨励研究員[5]、1988年から九州大学助手[5]、1989年から東京工業大学助手[5]、1990年から同大学理学部助教授、1998年から同大学大学院理工学研究科教授、2011年から東京大学大学院数理科学研究科教授[5]、2016年から東京女子大学特任教授[7]、2018年から清華大学兼職教授[2]。2021年現在、東京大学名誉教授・東京工業大学名誉教授。
受賞歴
[編集]家族
[編集]著書
[編集]単著
[編集]- 『特異点入門』シュプリンガー・フェアラーク東京〈シュプリンガー現代数学シリーズ〉、1997年10月。ISBN 978-4431707301。 NCID BA32655830。
- シュプリンガー・ジャパン編 編『特異点入門』丸善出版〈シュプリンガー現代数学シリーズ〉、2012年3月。ISBN 978-4621064016。 NCID BB11191218。
- 『特異点入門』(改訂版)丸善出版〈シュプリンガー現代数学シリーズ〉、2020年1月。ISBN 978-4621304754。 NCID BB29656184。
訳書
[編集]- アルブレヒト・ボイテルスパッヒャー 著、石井志保子 訳『数学はいつも苦手だった』日本評論社、2004年10月。ISBN 978-4535783027。 NCID BA69208895。
出典
[編集]- ^ a b c d “数学への情熱支えに試練を克服 石井志保子さん”. NIKKEI STYLE. 日本経済新聞社、日経BP (2013年10月6日). 2020年12月1日閲覧。
- ^ a b c “27のメッセージ”. 早稲田大学校友会 (2020年8月). 2020年12月17日閲覧。
- ^ “講演「男女ともに輝いて生きる」” (PDF). 立山町. 2020年12月17日閲覧。
- ^ “石井 志保子さん”. 卒業生101のストーリー. 東京女子大学エンパワーメント・センター (2018年10月1日). 2020年12月1日閲覧。
- ^ a b c d e f “石井 志保子 Shihoko Ishii”. 東京工業大学STARサーチ. 東京工業大学. 2020年12月17日閲覧。
- ^ “On moduli scheme of subrings of a local ring”. CiNii Dissertations. 2020年12月1日閲覧。
- ^ a b “富山)「知事の妻」12年 石井志保子・東大名誉教授”. 朝日新聞. (2016年11月19日) 2020年12月1日閲覧。
- ^ “プロフィール”. Homepage of Shihoko Ishii (2011年). 2020年12月1日閲覧。
- ^ 日本学士院賞授賞の決定について
- ^ 『官報』号外第106号、令和6年4月30日
- ^ “令和6年春の叙勲 瑞宝中綬章受章者” (PDF). 内閣府. p. 2 (2024年4月29日). 2024年5月7日閲覧。