苫小牧西港フェリーターミナル
表示
苫小牧西港フェリーターミナル(とまこまいにしこうフェリーターミナル)は、苫小牧港にある旅客船ターミナルの一つ。通称は「苫小牧フェリーターミナル」「開発埠頭フェリーターミナル」。
概要
[編集]1975年に運用を開始。苫小牧港開発により管理されている[1]。西港の本港地区の東側にある入船埠頭の東隣に位置し、太平洋航路のフェリーが発着する。鋸刃の形状のフェリー専用バース3つを備えており、中央のターミナルビルから各バースへ向けてボーディングブリッジが設置されている。
所在地
[編集]沿革
[編集]- 1971年
- 1972年
- 1973年
- 1974年3月 - フェリー専用埠頭計画最終案を確定[2]。
- 1975年
- 1982年4月8日 太平洋沿海フェリー仙台・名古屋航路が太平洋フェリーに移管される[5]。
- 1984年10月26日 - 新東日本フェリー仙台航路が東日本フェリーに移管される[7]。
- 1985年
- 1992年
- 1993年12月17日 ブルーハイウェイライン(旧・日本沿海フェリー)大洗航路がデイリー運航開始[4]。
- 1994年12月10日 ターミナルビルリニューアルを完成、北側に半円形ガラス張りの正面出入口を増築[3]。
- 1997年9月3日 ブルーハイウェイライン東京航路を大洗港寄港とし「新東京航路」とする[9]。
- 1999年4月 - ブルーハイウェイライン新東京航路の東京-大洗の旅客運送を休止、東京対北海道の旅客輸送を大洗に集約[10]。
- 2000年4月1日 東日本フェリー仙台航路休止[11]。
- 2001年7月1日 ブルーハイウェイライン大洗航路が商船三井フェリーに移管される。
- 2002年6月2日 商船三井フェリー大洗航路が東日本フェリーとの共同運航を開始[12]。
- 2003年9月26-30日 十勝沖地震による出光興産北海道製油所タンク火災に伴い出入港禁止措置を実施[13][14]。
- 2006年12月1日 東日本フェリー八戸航路休止[15]、「べにりあ」「べが」と共有船「フェリーはちのへ」の持ち分を川崎近海汽船へ移管する。
- 2007年
- 2008年12月22日 - ターミナルビル正面玄関内エレベーターを運用開始[17]。
- 2011年
- 2012年11月30日 第1号バース用の1号歩道橋改築を竣工[23][24]。
- 2013年
- 2015年5月 高齢者・妊婦・身体障害者・乳幼児と保護者を対象とした専用待合室「ハートフルルーム」を設置[28]。
- 2018年7月18日 第1・第2駐車場を有料化[29]。
就航航路
[編集]- 商船三井さんふらわあ(苫小牧港 - 大洗港 日曜除く毎日2往復 1985年 - )
- 太平洋フェリー(苫小牧港 - 仙台港 毎日1往復、苫小牧港 - 仙台港 - 名古屋港 隔日1往復 1973年 - )
- 川崎近海汽船(苫小牧港 - 八戸港 毎日4往復 1972年 - )
- 過去の航路
- 東日本フェリー
- 苫小牧港 - 仙台港(1973年 - 2000年)
- 苫小牧港 - 八戸港(1979年 - 2006年)
- 苫小牧港 - 大洗港(2002年 - 2006年 商船三井フェリーとの共同運航)
- 日本沿海フェリー/ブルーハイウェイライン
- 苫小牧港 - 東京港(1972年 - 1997年)
- 苫小牧港 - 大洗港 - 東京港(1997年 - 1999年)
施設・フェリーバース
[編集]ターミナル館内
[編集]- 1階
- フェリー会社オープンカウンター・オフィス
- 商船三井さんふらわあ
- 太平洋フェリー
- 川崎近海汽船
- ポートミュージアム特別教室「Compass(コンパス)」(旧・東日本フェリーオフィス)
- 授乳室
- 岸壁側玄関
- 2階
- 正面玄関(中2階)
- ギャラリー
- 情報コーナー
- 総合案内所
- 待合ロビー
- 優先待合室「ハートフルルーム」
- 売店「Memoria(おみやげのメモリア)」
- レストラン「Calm(カーム)」
- 寿司店「苫鮮の味 北の板さん」(旧軽食コーナー「Quick」)[30]
- 多目的ホール「loop(ループ)」
- ボーディングブリッジ
- 3階
- 苫小牧ポートミュージアム
- 送迎デッキ(屋上)
- 苫小牧港開発ターミナル事業部事務所
バース
[編集]- 第1号バース
- 使用開始:1975年4月
- 岸壁延長:238m
- 水深:-8.5m
- 係船能力:13,000総トン級
- 使用フェリー
- 商船三井さんふらわあ
- 夕方便就航船:さんふらわあ ふらの・さんふらわあ さっぽろ
- 深夜便就航船:さんふらわあ しれとこ・さんふらわあ だいせつ
- 商船三井さんふらわあ
- 第2号バース
- 使用開始:1975年4月
- 岸壁延長:238m
- 水深:-8.5m
- 係船能力:13,000総トン級
- 使用フェリー
- 第3号バース
駐車場
[編集]- シャーシ:835台
- トラック:148台
- 乗用車:673台
- オートバイ:98台
- バス:7台
- タクシー:17台
- 総数:1,778台
第1駐車場(69台)と第2駐車場(233台)は90分以上の利用で有料。駐車料金は第1駐車場が1時間ごと100円で最大料金なし、第2駐車場が1日最大500円で10日以内の利用に限られる。管理はパーク24による[29][31]。
暫定施設
[編集]1972年4月の日本沿海フェリー就航から1975年の恒久バース・フェリーターミナル本館竣工まで使用[3]。
- 施設[32]
- 係留施設[2]
- 岸壁延長:165m
- 水深:-9m
- 係船能力:10,000総トン級
- 防衝工:4基
- 係船柱:2基
- ターミナルビル
- 床面積:900平米
- 館内施設:船社・苫小牧港開発事務室、券売所、手荷物取扱所、待合室、売店、そばコーナー自販機[2]
- 駐車場:トラック140台・乗用車120台(23,900平米[2])
- 旅客タラップ:1台[2]
交通アクセス
[編集]2019年(平成31年)4月1日現在[33]
公共交通機関
[編集]北都交通が運行していた新千歳空港直行便は2019年(平成31年)3月31日の運行をもって休止[34]。
道路
[編集]脚注
[編集]- ^ “市民向け利用情報 フェリーターミナル”. 苫小牧港管理組合. 2016年3月2日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j 技術編第3章港湾施設の建設 5-4フェリー埠頭 - 苫小牧港史(苫小牧市・苫小牧港管理組合 1982年)669-678頁
- ^ a b c d e f 「苫小牧市史 追補編」 第七編 建設・公共事業 第三節 カーフェリー
- ^ a b c d 「創業二十五年史」1995年・ブルーハイウェイライン
- ^ a b c Sillage (シヤージュ) 太平洋フェリー20年の航跡 - 太平洋フェリー(1991年)
- ^ a b 「シルバークイーン」就航30周年 - 川崎近海汽船ニュースリリース 2003年4月
- ^ a b c 「東日本フェリー30年史」1995年・東日本フェリー
- ^ 苫小牧港フェリー旅客一千万人突破中・長距離基地で道内初 - 北海道新聞1992年2月13日朝刊8面
- ^ 今月のニュース 新東京航路(東京〜大洗〜苫小牧)平成9年9月3日(水)誕生 - ブルーハイウェイライン(Internet Archive)
- ^ ブルーハイウェイライン - Internet Archive(1999年4月24日付キャッシュ)
- ^ 東日本フェリー、苫小牧 仙台航路休止へ - 苫小牧民報(1999年12月10日)(Internet Archive)
- ^ a b 沿革 - 商船三井フェリー
- ^ 出光タンク火災 炎、煙…必死の消火 - 北海道新聞2003年9月30日朝刊苫小牧日高版29面
- ^ 北海道発着のフェリー4社/出光製油所火災で抗議。損害賠償を請求。無人車の横持ち費用など - 日本海事新聞2003年10月9日
- ^ 苫小牧~八戸航路運営の集約化について - 東日本フェリー(Internet Archive)
- ^ 八戸-室蘭フェリー廃止 大間-函館など維持 - デーリー東北 2007年1月26日(Internet Archive)
- ^ 苫小牧西港フェリーターミナル 新エレベーター 22日に利用開始 - 北海道新聞2008年12月19日朝刊苫小牧日高版25面
- ^ M8.8東北関東大地震 JR、国道ストップ - 北海道新聞2011年3月12日朝刊苫小牧日高版32面
- ^ 漁船被害192隻住宅浸水405戸 - 北海道新聞2011年3月14日朝刊28面
- ^ a b 苫小牧ー名古屋旅客運行再開へ太平洋フェリー - 北海道新聞2011年5月21日朝刊11面
- ^ 苫小牧-大洗6日運航再開商船三井フェリー - 北海道新聞2011年6月3日夕刊12面
- ^ 八戸/苫小牧航路(シルバーフェリー)運航再開について - 川崎近海汽船
- ^ フェリー乗船利便度アップ 苫小牧西港ターミナル歩道橋の1本改修終了 - 北海道新聞2012年12月1日朝刊苫小牧日高版26面
- ^ 地方版から フェリー乗船ぐっと便利に苫小牧 - 北海道新聞2012年12月1日夕刊8面
- ^ 苫小牧港開港50年西港ターミナル改装工事が完了 - 北海道新聞2013年7月2日朝刊苫小牧日高版24面
- ^ 屋上ソーラー発電開始 西港フェリーターミナル 苫小牧 - 北海道新聞2013年8月22日朝刊苫小牧日高版29面
- ^ 歩道橋2号の改修完了西港フェリーターミナル - 北海道新聞2013年12月17日朝刊苫小牧日高版25面
- ^ 出港までゆったりと フェリーターミナルに高齢者ら専用スペース - 北海道新聞2015年5月2日朝刊苫小牧日高版25面
- ^ a b “18日から駐車場有料化 苫西港フェリーターミナル”. 苫小牧民報 (2018年7月7日). 2018年7月15日閲覧。
- ^ 苫小牧西港に立ち食いすし店開業地場産の新鮮なネタ提供 - 苫小牧民報2022年12月4日
- ^ 北側駐車場の機械化・有料化(90分間無料)について - 苫小牧西港フェリーターミナル(苫小牧港開発)
- ^ 祝苫小牧フェリーターミナル竣工 苫小牧港開発株式会社 - 北海道新聞1972年4月13日朝刊14面
- ^ “アクセス”. 苫小牧西港フェリーターミナル. 2019年4月27日閲覧。
- ^ “苫小牧西港フェリーターミナル-新千歳空港”. 北都交通. 2019年4月27日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 苫小牧西港フェリーターミナル - 苫小牧港開発
- 【TBSスパークル】日本沿海フェリー「青いハイウェイ」(その5)Japan Coastal Ferry “Blue Highway” - TBSスパークル映像ライブラリー(YouTube 暫定ターミナル棟時代の映像)