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西宮駅 (JR西日本)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
西宮駅
北口
にしのみや
Nishinomiya
JR-A51 甲子園口 (2.5 km)
(1.5 km) さくら夙川 JR-A53
地図
所在地 兵庫県西宮市池田町9-3[1]
北緯34度44分19.55秒 東経135度20分52.32秒 / 北緯34.7387639度 東経135.3478667度 / 34.7387639; 135.3478667 (西宮駅)座標: 北緯34度44分19.55秒 東経135度20分52.32秒 / 北緯34.7387639度 東経135.3478667度 / 34.7387639; 135.3478667 (西宮駅)
駅番号 JR-A52
所属事業者 西日本旅客鉄道(JR西日本)
所属路線 東海道本線JR神戸線
キロ程 571.8 km(東京起点)
大阪から15.4 km
電報略号 ニシ
駅構造 高架駅盛土上
ホーム 2面4線[1]
乗車人員
-統計年度-
16,688人/日(降車客含まず)
-2021年-
開業年月日 1874年明治7年)5月11日[1]
備考 直営駅[1]
みどりの窓口
みどりの券売機プラス設置駅[2]
2007年に西ノ宮駅から改称[1]
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西宮駅(にしのみやえき)は、兵庫県西宮市池田町にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)東海道本線である[1]。駅番号はJR-A52。「JR神戸線」の愛称区間に含まれている。

概要

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阪急西宮北口駅阪神甲子園駅西宮駅と並ぶ、西宮市の主要駅の1つ。ただしこれらの駅には利用客数で劣る。また沿線住民は主にこの3駅に分散することもあり、快速停車駅となるまでは隣の甲子園口駅の乗降客数は当駅よりも多かった。

高槻 - 神戸間の快速停車駅では最も利用客が少なく、当駅への快速停車は競合他社への対抗の側面が強くなっている。

歴史

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西宮は、江戸時代より西宮神社門前町西国街道中国街道宿場町、そして貿易港・漁港として栄え、人口も多かったため、官設鉄道の大阪駅 - 神戸駅間の鉄道(日本で2番目の鉄道路線)の開通時に西ノ宮駅として開業した。よって関西の駅では最古の駅の一つである。しかし、東海道本線が阪神間を直線で結ぶルートを取ったために、駅は開業時、西宮神社などの市街地から離れた農村の中にあった。また線路が通過することで南北方向の交流が絶たれ、人の流れは東西方向が中心に変わったといわれている。

現在はすべての快速列車が停車するが、以前は通過していた。1957年に東海道本線の快速停車駅を増やすことが検討され、隣の芦屋駅と当駅で新規停車駅をめぐって争いが繰り広げられ(鉄道と政治#停車駅争奪戦・追加運動・臨時停車などを参照)、この時は複々線の内側(電車線)を走る快速列車は芦屋駅、外側線(列車線)を走る快速は当駅に停車させることで決着を見た。2002年3月23日には内側線ホームの12両対応への改築完成で平日朝晩の快速が停車するようになり[3]2003年12月1日の改正で快速が毎日全列車停車するようになった[4][5]。これに加えて駅周辺の開発が進んだことで、甲子園口駅との乗降客数の差は急速に縮み、2005年度には逆転した。

駅前の国道2号(阪神国道)上には1926年から1975年まで都市間路面電車である阪神国道電軌阪神国道線併用軌道線)が走っていた。同線の国鉄西ノ宮駅最寄り電停は「西宮駅前」で、国鉄駅と異なり「ノ」が入っておらず、また阪神電気鉄道の路線でありながら「西宮駅前」の電停を阪神西宮駅前ではなく当駅前としていた(なお、阪神西宮駅前には「西宮戎」電停があった)。この2つの電停は阪神国道線廃止後に阪神電鉄バス尼崎神戸線(現在の阪神バス尼崎芦屋線)に引き継がれ、「西宮駅前」バス停については、当駅南口前にロータリーが完成した後に「国道JR西宮駅前」に改称され、これに加えてバスはロータリー内の「JR西宮駅前」バス停にも乗り入れるようになった。なお、いずれのバス停も、当駅が「西ノ宮駅」と称していた当時から「西宮駅」と表記されていた。

開業以来、駅名を「西ノ宮」としてきた[1]。旧国鉄の前身にあたる工部省鉄道寮が「東京の人には読めないから」という理由で、同時に開業した三ノ宮駅とともに「ノ」を入れたとも言われるが、これは所在地の地名表記とは異なるものであった[6]。このため西宮市より駅名改称の要望が出されていたが、2007年3月18日さくら夙川駅の開業を機に、駅名を現在の「西宮」に改称した。西宮市側としては、改称時期を隣接のさくら夙川駅の開業に合わせて費用を減らすとともに、駅周辺整備にほぼ同額を投じた実績などをアピールしたことで、最終的に駅名改称にかかる費用負担分は約50万円で落ち着いた[7]。なお、一方の三ノ宮駅に関しては2016年2月26日に、神戸市が三宮駅への改名要望書をJR西日本に提出したものの[8]、現時点でJR西日本側から特段の動きはない。

年表

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駅構造

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島式ホーム2面4線(12両編成対応)を有する高架駅になっている[1]。改札口は地上より一段下にあるため、地下改札の趣がある[1]。南北双方から出入り可能[1]

直営駅芦屋駅の被管理駅)。アーバンネットワークエリアに属しており、ICOCA・提携ICカード利用可能駅である。

のりば

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のりば 路線 方向 線路 行先 備考
1 A JR神戸線 下り 外側線 三ノ宮姫路方面[16] 平日朝の快速の一部
2 内側線  
3 上り 尼崎大阪北新地方面[16]  
4 外側線 朝の快速の一部
  • 上表の路線名は旅客案内上の名称(愛称)で記載している。
  • 当駅に停車しない特急・新快速・貨物列車は、外側線の1・4番のりばを通過していく。後述の列車を除き、停車列車は内側線の2・3番のりばに入るため、1・4番のりばは停車列車のない時間帯は列車通過用としてロープで閉鎖されている。ただし、ダイヤが乱れている時や、なにわ淀川花火大会などのイベント時臨時ダイヤで、通常は内側線を走行する快速列車が外側線を走行し、1・4番のりばに停車することがある。
  • 1番のりばに停車する三ノ宮・姫路方面行きは、平日ダイヤで朝に運転される快速のみで、土曜・休日ダイヤで1番のりばに停車する列車はない。
  • 4番のりばに停車する大阪方面行きは、平日ダイヤの朝ラッシュ時のすべての快速と、土曜・休日ダイヤの朝の大阪行きの快速のみである。
  • 駅構内の両端(1番のりばの南側と4番のりばの北側)に待避線があり、待避する貨物列車など(不定期)がある。

利用状況

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2021年(令和3年)度の1日平均乗車人員16,688人である。

近年の1日平均乗車人員は以下の通り[17][18][19]

年度 1日平均
乗車人員
1999年(平成11年) 16,059
2000年(平成12年) 16,735
2001年(平成13年) 17,241
2002年(平成14年) 17,483
2003年(平成15年) 18,097
2004年(平成16年) 18,823
2005年(平成17年) 19,521
2006年(平成18年) 20,447
2007年(平成19年) 20,196
2008年(平成20年) 20,237
2009年(平成21年) 19,454
2010年(平成22年) 19,483
2011年(平成23年) 19,584
2012年(平成24年) 19,736
2013年(平成25年) 20,285
2014年(平成26年) 20,129
2015年(平成27年) 20,604
2016年(平成28年) 20,845
2017年(平成29年) 21,002
2018年(平成30年) 20,897
2019年(令和元年) 20,461
2020年(令和02年) 16,321
2021年(令和03年) 16,688

駅周辺

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複合商業施設が並ぶ。

北口

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南口

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バス路線

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バス停は、南口については全て駅ロータリー内にあるが、北口については1番・2番のりばはロータリー内、3番・4番のりばは道路上にある。また、南口は1番は降車専用(事実上の欠番)となっている。

北口・南口ともに、土地区画整理事業によるロータリー完成までは道路上の停留所(北口は現在の3番・4番のりば、南口は現在の国道JR西宮駅前停留所)が駅への最寄の停留所となっていた。

北口の3番・4番のりばは、ロータリー完成後は用途を失ったため、さくらやまなみバスが運行開始するまで長期間休止していた。のち暫くはさくらやまなみバス専用ののりばとして稼働していた。

北口

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JR西宮駅(阪神バスはJR西宮)」停留所にて、阪急バス阪神バスの路線バスが発着する。

1・2番のりばはロータリー上に、3・4番のりばは道路上にある。

阪急バス

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のりば 路線 行先 備考
1 西宮市内線 11系統甲東園 平日23時台2本は深夜バス。上ヶ原六番町経由
14系統:甲東園 平日朝1本のみ。神戸女学院西門経由
19系統:甲東園 朝夕のみ。愛宕山経由
7系統:西宮北口 土休日朝1本のみ。JR西宮駅北経由
2 24系統:朝凪町/誠成公倫会館 誠成公倫会館止まりあり。誠成公倫会館休館日は日中の一部便が運休
26系統:阪神西宮 1日3本のみ
3 1系統:西宮甲山高校前 平日早朝1本のみ
2系統:甲山墓園前 1日2本のみ
西宮山口線 さくらやまなみバス山口営業所前方面 西宮市コミュニティバス
4 西宮市内線 24系統:甲東園/西宮北口 西宮営業所前経由。誠成公倫会館休館日は日中の西宮北口止まりの一部便が運休
16系統:甲東園 1日3本のみ。市民運動場前・愛宕山経由
121119系統:西宮北口
西宮山口線 さくらやまなみバス:西宮北口

阪神バス

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のりば 路線 行先
1 西宮山手線 1:山手東回り
鷲林寺線 7-2:鷲林寺東回り
2 各系統 阪神西宮
4 西宮北口線 西宮北口

南口

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阪神バス

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停留所名は「JR西宮駅南口」。

のりば 路線 行先 備考
2 西宮団地線 浜甲子園団地
尼崎西宮線 阪神尼崎
西宮甲子園線 阪神甲子園 土曜・休日1本のみ
西宮浜線 西宮北口
3 マリナパーク/西宮浜中央 時間帯により経由地が異なる。深夜の一部便は西宮浜中央止まり
各系統 阪神西宮

リムジンバス

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阪神バス・関西空港交通・阪急観光バスの共同運行で関西国際空港行きのリムジンバスが発着。

のりばの番号表示はないが、阪神バス1番おりばと共用。停留所名は「JR西宮」。

隣の駅

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西日本旅客鉄道(JR西日本)
A JR神戸線(東海道本線)
新快速
通過
快速
尼崎駅 (JR-A49) - 西宮駅 (JR-A52) - 芦屋駅 (JR-A54)
普通(JR東西線学研都市線内で区間快速となる列車を含む)
甲子園口駅 (JR-A51) - 西宮駅 (JR-A52) - さくら夙川駅 (JR-A53)

かつて存在した路線

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阪神電気鉄道
武庫川線(貨物専用区間)
西ノ宮駅(現・西宮駅) - 武庫大橋駅
※当該区間は阪神の列車は運行されておらず、国鉄の貨物列車のみが使用していた。

脚注

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  1. ^ a b c d e f g h i j k l 『兵庫の鉄道全駅 JR・三セク』神戸新聞総合出版センター、2011年12月15日、17頁。ISBN 9784343006028 
  2. ^ 西宮駅|駅情報:JRおでかけネット”. 西日本旅客鉄道. 2023年1月12日閲覧。
  3. ^ a b 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '02年版』ジェー・アール・アール、2002年7月1日、189頁。ISBN 4-88283-123-6 
  4. ^ a b 「鉄道記録帳2003年12月」『RAIL FAN』第51巻第3号、鉄道友の会、2004年3月1日、24頁。 
  5. ^ a b 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '04年版』ジェー・アール・アール、2004年7月1日、189頁。ISBN 4-88283-125-2 
  6. ^ “JR西ノ宮駅、なくなる「ノ」 市名とズレ、解消に130年”. 朝日新聞 (朝日新聞大阪本社): p. 9(夕刊). (2007年3月17日) 
  7. ^ “阪急、21日「神戸三宮」駅に改称 一方で変わらぬJR”. 神戸新聞NEXT. (2013年12月19日). http://www.kobe-np.co.jp/news/backnumber/201312/0008750360.shtml 2016年2月14日閲覧。 
  8. ^ “JR「三ノ宮駅」の「ノ」が消える?神戸市が要請”. 神戸新聞NEXT. (2016年2月27日). http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/201602/0008840956.shtml 2016年6月11日閲覧。 
  9. ^ a b 『西ノ宮駅100年の歩み』(1974年5月、国鉄西ノ宮駅)鉄道博物館ライブラリー所蔵
  10. ^ “列車接近をメロディーで JR神戸線塚本-姫路間”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 3. (1997年3月11日) 
  11. ^ a b “西ノ宮駅の改装完了 JR西日本 周辺景観とマッチ”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 3. (1998年3月3日) 
  12. ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '98年版』ジェー・アール・アール、1998年7月1日、186頁。ISBN 4-88283-119-8 
  13. ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '03年版』ジェー・アール・アール、2003年7月1日、189頁。ISBN 4-88283-124-4 
  14. ^ 琵琶湖線・JR京都線・JR神戸線・大阪環状線の駅のホームで使用している「入線警告音」の音質を見直します
  15. ^ 近畿エリアの12路線 のべ300駅に「駅ナンバー」を導入します!
  16. ^ a b 西宮駅|構内図:JRおでかけネット”. 西日本旅客鉄道. 2023年1月12日閲覧。
  17. ^ 兵庫県統計書
  18. ^ 統計書(最新) - 西宮市
  19. ^ JR西日本「データで見るJR西日本」

関連項目

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外部リンク

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