西永良成
表示
西永 良成(にしなが よしなり、1944年6月11日 - )は、日本のフランス文学者、翻訳家。 専門は、20世紀フランス文学を軸としたフランス現代思想研究。東京外国語大学名誉教授。
略歴
[編集]富山県生まれ。東京大学文学部仏文科卒業。 ソルボンヌ大学に留学。東京外国語大学助教授、教授。 2008年定年退職、名誉教授となり、パリ国際大学都市日本館館長。
栄典
[編集]著書
[編集]単著
[編集]- 『評伝 アルベール・カミュ』(白水社、ふらんす双書) 1976
- 『サルトルの晩年』(中公新書) 1988
- 『ふらんす語 - 対話と文法』(駿河台出版社) 1995
- 『ちょっと楽しくフランス語』(大修館書店) 1997
- 『「超」フランス語入門 - その美しさと愉しみ』(中公新書) 1998
- 『変貌するフランス - 個人・社会・国家』(日本放送出版協会〈NHKブックス〉) 1998
- 『ミラン・クンデラの思想』(平凡社選書) 1998
- 『「個人」の行方 - ルネ・ジラールと現代社会』(大修館書店) 2002
- 『激情と神秘 - ルネ・シャールの詩と思想』(岩波書店) 2006
- 『グロテスクな民主主義 / 文学の力』(ぷねうま舎) 2013
- 『小説の思考 - ミラン・クンデラの賭け』(平凡社) 2016
- 『『レ・ミゼラブル』の世界』(岩波新書) 2017
- 『カミュの言葉 - 光と愛と反抗と』(ぷねうま舎) 2018
- 『ヴィクトール・ユゴー 言葉と権力 - ナポレオン三世との戦い』(平凡社新書) 2021
編著・共編
[編集]- 『失われた手紙』(白水社) 1991
- 『翻訳百年 - 外国文学と日本の近代』(原卓也、大修館書店) 2000
- 『日仏翻訳交流の過去と未来』(三浦信孝, 坂井セシル、大修館書店) 2014
翻訳
[編集]- 『人間の顔をした野蛮』(ベルナール=アンリ・レヴィ、早川書房) 1978
- 『視覚の革命』(アラン・ジュフロワ、晶文社) 1978
- 『思想の首領たち』(アンドレ・グリュックスマン、中央公論社) 1980
- 『全体主義の誘惑』(ジャン=フランソワ・ルヴェル、新潮社) 1981
- 『シャーロック・ホームズを訪ねたカール・マルクス』(アレクシス・ルカーユ、中央公論社) 1982: 新書判
- 『モーツァルト』(ジャン=ヴィクトル・オカール、白水社) 1985
- 『フロイト - シナリオ』(ジャン=ポール・サルトル、人文書院) 1987
- 『ボーヴォワールへの手紙』(ジャン=ポール・サルトル、人文書院) 1988
- 『正統性の精神』(ジャン・グルニエ、国文社) 1988
- 『ユダヤ人の友への手紙』(イブラーヒーム・スース、岩波書店) 1989
- 『第十一の戒律』(アンドレ・グリュックスマン、新潮社) 1992
- 『20世紀の文学批評』(ジャン=イヴ・タディエ、山本伸一・朝倉史博共訳、大修館書店) 1993
- 『詩におけるルネ・シャール』(ポール・ヴェーヌ、法政大学出版局、叢書・ウニベルシタス) 1999
- 『夜が昼に語ること』(エクトール・ビアンシォッティ、国際言語文化振興財団) 2000
- 『ミシェル・フーコー思考集成(9) 自己 / 統治性 / 快楽 1982-83』(共訳、筑摩書房) 2001
- 『ルネ・シャールの言葉』(編訳、平凡社) 2007
- 『椿姫』(デュマ・フィス、光文社古典新訳文庫) 2008、角川文庫 2015
- 『「私たちの世界」がキリスト教になったとき』 (ポール・ヴェーヌ、渡名喜庸哲共訳、岩波書店) 2010
- 『レ・ミゼラブル』全5巻(ヴィクトル・ユゴー、ちくま文庫) 2012 - 2014 / 改訂版 平凡社ライブラリー 2019 - 2020
- 『フランス紀行』(ブノワ・デュトゥルトル、早川書房) 2014
- 『新訳 モンテ・クリスト伯』全5巻(アレクサンドル・デュマ、平凡社ライブラリー)、2024年7月-11月
ミラン・クンデラ
[編集]- 『生は彼方に』(ミラン・クンデラ、早川書房) 1978、改訂版 1995 / ハヤカワ文庫 2001
- 『笑いと忘却の書』(ミラン・クンデラ、集英社) 1992 / 集英社文庫 2013
- 『微笑を誘う愛の物語』(ミラン・クンデラ、千野栄一ほか共訳、集英社) 1992
- 改題改訂版『可笑しい愛』(単独訳、集英社文庫) 2003
- 『別れのワルツ』(ミラン・クンデラ、集英社) 1993 / 集英社文庫 2013
- 『裏切られた遺言』(ミラン・クンデラ、集英社) 1994 - 評論全9編
- 『緩やかさ』(ミラン・クンデラ、集英社) 1995 / 集英社文庫 2024
- 『ほんとうの私』(ミラン・クンデラ、集英社) 1997 / 集英社文庫 2024
- 『無知』(ミラン・クンデラ、集英社) 2001
- 『カーテン - 7部構成の小説論』(ミラン・クンデラ、集英社) 2005
- 『存在の耐えられない軽さ』(ミラン・クンデラ、河出書房新社、『世界文学全集Ⅰ-03』) 2008
- 『出会い』(ミラン・クンデラ、河出書房新社) 2012
- 改題改訂版『邂逅 クンデラ文学・芸術論集』(河出文庫) 2020
- 『冗談』(ミラン・クンデラ、岩波文庫) 2014 - 原著改訂版による新訳
- 『無意味の祝祭』(ミラン・クンデラ、河出書房新社) 2015
- 『小説の技法』(ミラン・クンデラ、岩波文庫) 2016 - 原著改訂版による新訳
脚注
[編集]- ^ “令和5年春の叙勲 瑞宝中綬章受章者” (PDF). 内閣府. p. 16 (2023年4月29日). 2023年5月3日閲覧。
- ^ 『官報』号外第93号、令和5年5月1日
参考文献
[編集]- 『文藝年鑑2007』
- 西永良成 略歴[含 著書] (西永良成教授退官記念号) ふらんぼー 2008