金明秀
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金 明秀(김명수、1968年 - )は、日本の社会学者、関西学院大学社会学部教授。専門は計量社会学、社会階層論と社会意識論[1]。在日韓国人[2]3世[3]。
経歴
[編集]福岡県生まれ[2][3]。福岡朝鮮初級学校、福岡大学附属大濠高等学校等を経て、1990年九州大学文学部哲学科社会学専攻卒業、1996年大阪大学大学院人間科学研究科博士課程単位取得満期退学。1997年大阪大学博士(人間科学)[4]。京都光華女子大学人間科学部准教授、関西学院大学社会学部准教授[5]を経て現職。
在日韓国・朝鮮人の歴史や文化を取り上げるウェブサイト「ハン・ワールド」[5]を1995年から主宰している[6]。
ヘイトスピーチなど外国人に対する差別的行為(レイハラ)についてメディアで度々発言を行なっており、日本政府に対して対策法の整備を求めてきた[7][8][9][10]。2018年にはレイハラの事例とその対策についてまとめた著作を刊行した[11]。
著書
[編集]単著
[編集]- 『レイシャルハラスメントQ&A: 職場、学校での人種・民族的嫌がらせを防止する』(解放出版社, 2018年5月30日 ISBN 978-4759262278)
共著
[編集]- 福岡安則共著『在日韓国人青年の生活と意識』(東京大学出版会, 1997年)
- 三宅正弘,島村恭則,難波功士,山口覚共著『関西私鉄文化を考える』(関西学院大学出版会, 2012年)
- 盛山和夫・佐藤哲彦・難波功士共著『社会学入門』(ミネルヴァ書房、2017年 ISBN 978-4623079117
脚注
[編集]- ^ 金明秀の履歴書2010年度版より
- ^ a b 桜井哲夫 (1997年4月13日). “在日韓国人青年の生活と意識 福岡安則・金明秀著(書評)”. 朝日新聞・朝刊: p. 13 - 聞蔵IIビジュアルにて閲覧
- ^ a b “金明秀・光華女子大講師 連帯に手ごたえ(21世紀の知)”. 朝日新聞・朝刊・京都: p. 22. (1999年8月6日) - 聞蔵IIビジュアルにて閲覧
- ^ “在日韓国人青年のエスニシティ形成に関する社会学的研究 金明秀”. 国立国会図書館. 2013年5月1日閲覧。
- ^ a b 金明秀 | 著者 | SYNODOS -シノドス-
- ^ 京 (1997年1月23日). “「The HAN World」(楽々!クリック)”. 朝日新聞・夕刊: p. 3 - 聞蔵IIビジュアルにて閲覧
- ^ “国籍・ルーツ、傷つく言葉知って レイシャルハラスメント、NPOが啓発 【大阪】”. 朝日新聞 夕刊: p. 13. (2017年9月14日)
- ^ “もてなしの心、破壊 遍路道に外国人差別の貼り紙 鳴門など /徳島県”. 朝日新聞 徳島朝刊: p. 30. (2014年4月10日)
- ^ “ヘイトスピーチ:対策法施行から1年 「さらなる法整備を」市民団体などが集会 東京都内”. 毎日新聞 東京朝刊: p. 11. (2017年6月8日)
- ^ “ヘイトスピーチ対策法――まず差別の実態調査を(論点争点メディアと人権法)”. 日本経済新聞: p. 42. (2015年11月30日)
- ^ “これってレイハラです 関学大・金教授が解説本 /大阪府”. 朝日新聞 大阪朝刊: p. 26. (2018年6月26日)
外部リンク
[編集]- ハン・ワールド
- 金明秀 Myungsoo KIM (@han_org) - X(旧Twitter)
- 関西学院大学 金明秀教授
- 金明秀 - J-GLOBAL
- 金明秀 - researchmap
- 論文一覧(KAKEN、CiNii、IRDB)
- 金明秀 - KAKEN 科学研究費助成事業データベース