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長島裕明

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
曖昧さ回避 近世日本文学研究者の「長島弘明」とは別人です。
長島 裕明
名前
愛称 チョーさん[1][2]
カタカナ ナガシマ ヒロアキ
ラテン文字 NAGASHIMA Hiroaki
基本情報
国籍 日本の旗 日本
生年月日 (1967-03-22) 1967年3月22日（57歳）
出身地 神奈川県
身長 174cm[3]
体重 72kg[3]
選手情報
ポジション DF
利き足 右足
ユース
1982-1984 日本の旗 日本大学高校
1985-1988 日本の旗 日本大学
クラブ1
年 クラブ 出場 (得点)
1989-1991 日本の旗 フジタ工業 0 (0)
通算 0 (0)
監督歴
1997-1998 日本の旗 大塚FCヴォルティス徳島U-15
1999-2002 日本の旗 FC東京U-15
2003-2005 日本の旗 FC東京U-18
2016 日本の旗 徳島ヴォルティス
1. 国内リーグ戦に限る。
■テンプレート（■ノート ■解説）■サッカー選手pj

長島 裕明（ながしま ひろあき、1967年3月22日 - ）は神奈川県出身の元サッカー選手、サッカー指導者。日本大学卒。

選手時代のポジションはディフェンダー（DF）、ボランチ、守備的ミッドフィルダー。

来歴

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1989年に日本大学を卒業し、同年より湘南ベルマーレの前身であるフジタ工業サッカー部でプレー。1991年に現役を退いた後は指導者に転じ、24歳で日本大学サッカー部のコーチに就任。当時の教え子には岡野雅行[注 1]、有馬賢二、山岸範之、岡本隆吾らがいる。一般の仕事には就かず選手と共に合宿所に住み込みコーチ業に専念。監督は不在の日が多く全権を任される。1年目で関東大学リーグ1部昇格を果たすが2年目で降格、周囲は引き留めたが本人の意思は堅く「コーチを0ゼロからやり直す。」と日本大学サッカー部コーチを辞任。翌年の1993年から港区のキンダー善光でアルバイトコーチ、（その当時都倉賢が在籍）。兼任で大田区立糀谷中学校のコーチとして4～15歳を指導。翌年の1994年には、母校である日本大学高等学校で保健体育の講師として授業を行い同時にサッカー部のコーチとなり、4～18歳を2年間担当、1995年にはインターハイ全国大会出場を果たす。

1996年徳島ヴォルティスの前身である大塚FCヴォルティス徳島のコーチ、U-15の監督を務めた。

FC東京がJリーグに加盟した1999年からはFC東京U-15の監督を務め、梶山陽平、吉本一謙、椋原健太、丸山祐市、権田修一、廣永遼太郎、鎌田次郎、染谷悠太、大竹洋平、宮阪政樹、井澤惇、岡田翔平、森村昂太、田中奏一、村田翔らを担当。また、三田啓貴、六平光成、藤原広太朗、山村佑樹、井上亮太、岩渕良太、宮澤勇樹らを発掘、2001年にはクラブユース選手権U-15で準優勝を経験した。2002年、リスボンで開催されたナイキプレミアムカップ世界大会6位。2003年から2005年まではFC東京U-18の監督を務め、梶山、呉章銀、李忠成をトップチームに送り出した。また、宮崎智彦、常盤聡らを担当。2006年からFC東京育成部部長代理に就き、この間にS級ライセンスを取得[5]。

2008年、モンテディオ山形のコーチに就任[6]。若手育成をはじめ、小林伸二監督の懐刀として[7] 映像分析やスカウティングを担当した[8][9]。また、シーズン終盤スターティングメンバーに定着した馬場憂太の山形移籍に助力[注 2]。この年チームはリーグ戦を２位で終えJ１昇格を果たす。2009年からは、ヘッドコーチとして[11] チームの躍進を支えJ1を2年残留。[12]。契約満了により2010年限りで退任[13] すると同時に古巣であるFC東京へ復帰する。

2011年からFC東京でコーチを務めた[3]。出場機会の乏しい選手達と向き合って[14] 競争意識と一体感を高め[15]、高橋秀人らの台頭を促す[16] などチームの底上げに貢献した[15]。この年、チームはJ2リーグを制してJ1昇格。更に、天皇杯優勝を果たした。

2012年はヘッドコーチとしてポポヴィッチ監督を支えACLベスト8。

2013年から古巣[注 3]徳島ヴォルティスのヘッドコーチに就任[17]。山形在籍時以来となる小林の下での指導に当たり[9]、小林との「ゴールデンコンビ[18]」でクラブ史上初となるJ1昇格に貢献。コーチとして異なるチームでJ2からJ1への昇格を3度達成した。

2016年、徳島ヴォルティスの監督に昇格[19]。序盤は試行錯誤を繰り返し低迷したが、戦術が固まった後半戦には攻守に好循環をもたらし復調[20]。クラブ首脳陣は長島の貢献を認めてはいたものの、J1昇格プレーオフ進出を逃したことや辞意を汲み[21]、同年末に契約非更新が決まった[22][23]。

2017年、FC岐阜ヘッドコーチに就任[24]。大木武監督の片腕としてチームを支える。当時在籍選手に庄司悦大、福村貴幸、田森大己、風間宏矢、古橋享吾、シシー二ョ、ビクトルらが所属。2018年シーズン終了後、退任が発表された[25]。

2019年、松本山雅FCトップチームコーチに就任。反町康治監督のもと若手育成を任される。[26]、同シーズン末に退任[27]。

2020年、ギラヴァンツ北九州のコーチに就任[28]、山形、徳島に続き、小林伸二監督の下でコーチを務めるのは三度目となる。主にバックアップメンバー、若手育成、個人の成長を任される。当時在籍選手にディサロ燦シルバーノ、町野脩斗、生駒仁らがいる。

2021年12月21日、東京ヴェルディのコーチ就任が発表された[29]。

2022年12月26日、東京ヴェルディのコーチを退任[30]し、ギラヴァンツ北九州のヘッドコーチに就任[31]が発表された。

2023年11月22日、ギラヴァンツ北九州のヘッドコーチ退任[32]が発表され、同年12月26日、BGパトゥム・ユナイテッドFCのヘッドコーチの就任[33]が発表された。

2024年6月18日、栃木SCのヘッドコーチの就任[34]が発表された。

所属クラブ

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個人成績

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国内大会個人成績
年度クラブ背番号リーグ リーグ戦 リーグ杯オープン杯 期間通算
出場得点 出場得点出場得点 出場得点
日本 リーグ戦 JSL杯 天皇杯 期間通算
1989-90 フジタ 24 JSL1部 0 0 0 0 3 0 0 0
1990-91 28 JSL2部 0 0 0 0 0 0 0 0
通算 日本 JSL1部 0 0 0 0 0 0 0 0
日本 JSL2部 0 0 0 0 3 0 0 0
総通算 0 0 0 0 0 0 0 0

指導歴

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監督成績

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年度 クラブ 所属 リーグ戦 カップ戦
順位 勝点 試合 勝 分 敗 ナビスコ杯 天皇杯
2003 FC東京U-18 プリンス関東 10位 14 9 4 2 3 - -
2004 東京都U18トップ 優勝 16 6 5 1 0 - -
2005 TFA T1 U18 優勝 29 11 9 2 0 - -
2016 徳島 J2 9位 57 42 16 9 17 - 3回戦
通算 日本 J2 - - 42 16 9 17 - -
日本 プリンス関東 - - 9 4 2 3 - -
日本 東京都U18 - - 17 14 3 0 - -
総通算 - - 68 34 14 20 - -

脚注

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[脚注の使い方]
注釈
  1. ^ 岡野は自著の中で、日本大学では雑用ばかりでメンバー入りできずにいたが、長島が指導を受け持つようになって「風向きが変わった」と述べている[4]。
  2. ^ 両名には馬場のFC東京U-18在籍時から交流があり、馬場が千葉で出場機会に恵まれない中で、長島が相談に乗っていた[10]。
  3. ^ 厳密には別の組織。15年ぶりの復帰となった[12]。
出典
  1. ^ ［2008 J's GOALキャンプレポート］山形の2月14日 - ウェイバックマシン（2008年2月18日アーカイブ分） J's GOAL 2008.02.14
  2. ^ 天皇杯で退席処分を受けた小林監督「心配していない。（古巣・山形撃破は）チョーさん（長島コーチ）に任せるよ!」 blogola (2013年9月13日)
  3. ^ a b c トップチームスタッフ 新任のお知らせ - ウェイバックマシン（2012年7月14日アーカイブ分） FC東京 2011.01.23
  4. ^ 岡野雅行 (2009.12.18). 野人伝. 新潮社. p. 70頁. ISBN 978-4-10-321321-5 
  5. ^ 平成19年度 第5回理事会 協議事項 (PDF) 日本サッカー協会 (2007年9月13日)
  6. ^ 2008シーズン新体制のお知らせ モンテディオ山形 (2008年1月8日)
  7. ^ モンテ・田代と増田が退団へ 長島ヘッドコーチも - ウェイバックマシン（2011年12月22日アーカイブ分） 山形新聞 2010.12.26
  8. ^ 「【モンテディオ山形】 3カ月の軌跡（中）頭脳」 asahi.com 2009.06.22
  9. ^ a b 2013シーズン戦力補強診断J2編 徳島ヴォルティス フットボールチャンネル (2013年2月20日)
  10. ^ 「J1昇格への最終兵器! 馬場、笑顔で初練習…山形」 スポーツ報知 2008.08.27
  11. ^ 2009シーズン新体制のお知らせ モンテディオ山形 (2009年1月14日)
  12. ^ a b 長島HC 昇格戦線を見据える J2徳島 47NEWS (2013年1月29日)
  13. ^ 長島裕明ヘッドコーチ 契約満了のお知らせ モンテディオ山形 (2011年1月12日)
  14. ^ F東京MF高橋秀人 今を支えるコーチとの出会い ゲキサカ (2013年8月21日)
  15. ^ a b 馬場康平『週刊サッカーダイジェスト 2011年12月6日号 (No.1143)』日本スポーツ企画出版社、2011年、86頁。 
  16. ^ 長島コーチが退団 東京中日スポーツ (2012年12月13日)
  17. ^ 長島 裕明氏 ヘッドコーチ就任のお知らせ 徳島ヴォルティス 2012.12.13
  18. ^ 育てる徳島、成長でつかんだJ1昇格 前半戦15位から驚異の巻き返し スポーツナビ (2013年12月9日)
  19. ^ 長島裕明 新監督就任お知らせ 徳島ヴォルティスオフィシャルサイト (2015年11月26日)
  20. ^ ヴォルティス、今季を振り返って 徳島新聞 (2016年11月22日)
  21. ^ ヴォルティス長島監督「解任」チーム再建を最優先 徳島新聞 (2016年11月17日)
  22. ^ 長島裕明監督の契約について 徳島ヴォルティス (2016年11月16日)
  23. ^ “J2徳島 長島裕明監督と契約更新せず「私の力が足りませんでした」”. スポニチアネックス. (2016年11月16日). https://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2016/11/16/kiji/K20161116013735070.html 2016年11月16日閲覧。 
  24. ^ 長島裕明氏、トップチームヘッドコーチ就任のお知らせ FC岐阜 (2016年12月19日)
  25. ^ 長島裕明ヘッドコーチ退任のお知らせ FC岐阜 (2018年11月23日)
  26. ^ 『長島裕明氏 トップチームコーチ就任のお知らせ』（プレスリリース）松本山雅FC、2018年12月26日。https://www.yamaga-fc.com/archives/153473。2018年12月30日閲覧。 
  27. ^ 『長島裕明コーチ 退任のお知らせ』（プレスリリース）松本山雅FC、2019年12月13日。https://www.yamaga-fc.com/archives/191166。2020年1月11日閲覧。 
  28. ^ 『2020シーズン コーチングスタッフのお知らせ』（プレスリリース）ギラヴァンツ北九州、2020年1月10日。https://www.giravanz.jp/news/p34353.html。2020年1月11日閲覧。 
  29. ^ 『長島裕明コーチ就任のお知らせ』（プレスリリース）東京ヴェルディ、2021年12月21日。https://www.verdy.co.jp/news/10525。2021年12月21日閲覧。 
  30. ^ 『長島裕明コーチ 退任のお知らせ』（プレスリリース）東京ヴェルディ、2022年12月26日。https://www.verdy.co.jp/news/11511。2023年5月16日閲覧。 
  31. ^ 『2023シーズン コーチングスタッフ決定のお知らせ』（プレスリリース）ギラヴァンツ北九州、2022年12月26日。https://www.giravanz.jp/topteam-info/2009/。2023年5月16日閲覧。 
  32. ^ “小林伸二監督 及び コーチングスタッフ退任のお知らせ”. ギラヴァンツ北九州 オフィシャルサイト. 2024年6月18日閲覧。
  33. ^ “長島 裕明 氏 BGパトゥム・ユナイテッドFC ヘッドコーチ就任のお知らせ”. ギラヴァンツ北九州 オフィシャルサイト. 2024年6月18日閲覧。
  34. ^ “長島 裕明 氏　ヘッドコーチ就任のお知らせ”. 栃木SC オフィシャルサイト. 2024年6月18日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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栃木SC - 2024
スタッフ
選手
GK
DF
MF
FW
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  • 12 サポーター
関連項目
大塚製薬サッカー部
徳島ヴォルティス
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